字のプロ直伝「即」!字がキレイに書ける裏技で急な手書きタイミングも不安ゼロ

3月、4月はお別れや出会の季節。卒業式や入学式、また、プレゼントを渡すタイミングなど、何かと手書きシーンも多くなりますよね。そんな時、知ってるだけで即美文字が叶う裏技集をご紹介します!

教えてくれたのは...赤松久美子先生

美しい字の書き方を伝える仕事をしています。

・ペン字書道講師・硬筆書写技能検定1級(優秀賞受賞)・毛筆書写技能検定1級・日本書写技能検定協会兵庫県審査委員・著書「美しく書くための21のポイント」(日本習字普及協会)・通信添削講座

きれいな字は、美しい所作、美容にも通じます。美しさは、爪や髪などの先端や細部に宿ると言われるのと同じで、文字もはねやはらいなど、細部に美が宿ります。また、ファッションも相手に合わせて変えるように、字も誰に向けて書くのか、どのシーンで書くのかによって変わります。

赤松先生メソッドが人気なワケ

赤松先生のお手本

赤松先生独自のメソッドは、感覚的に分かりやすい!ということです。「大げさにしない」、「女性らしいほっそりとしたイメージ」、「縦画は真っすぐ」、「次の画に入るときは止める」その4つを意識することで誰でもすぐに“品”を感じさせる字になるということです。それでは、具体的にみていきましょう。

平仮名は大げさにしない

・「あ」「お」「め」「よ」:回すところを大きくすると子供っぽくなってしまうので小さくするのがポイントです。
・「と」「を」:回すところが丸くなると子供っぽくなります。小さく曲がるのがコツ。
・「た」:最後の二画が離れすぎないようにすると上品にまとまります。
・「こ」「か」「が」:はねや濁点も小さくすると品がよくまとまります。

下図、赤松先生のレクチャーをもとに、編集部で作成。

女性らしいほっそりした字に

「う」「し」「も」「り」:ほっそりと書きましょう。「し」は下にストンと落とすイメージで。「も」や「り」は幅を持たせずできるだけ細く。
「ち」や「ら」:回す部分を膨らませないようにしましょう。

下図、赤松先生のレクチャーをもとに、編集部で作成。

縦画は真っ直ぐ、姿勢を正して!

「ま」「す」は縦画が倒れないようにするのがポイントです。

*「す」の達人のポイント!
「す」のよく見るNGポイントは、結びが上に行き過ぎて尻尾が長くなってしまうこと。「す」の元の字の「寸」をイメージすると書きやすいでしょう。

下図、赤松先生のレクチャーをもとに、編集部で作成。

止めるところを止める!

丸字や雑な字を丁寧に見せるコツは、はねやはらいを丁寧に、止めるところを止めるのが大事です。特に「お」「め」「ろ」などは、左下の回すところを止めないと丸字になってしまいます。「い」なども跳ねる前に一度止まるように意識すれば、より丁寧に見えます。

下図、赤松先生のレクチャーをもとに、編集部で作成。

漢字とひらがなにバランスは10:7

ひらがな同士の大きさはそろえますが、漢字とひらがなのバランスは10:7が理想です。漢字は少し大きめに書くイメージにするとバランスがよくなります。

実際に、編集部でチャレンジしてみました!

実際に編集部でチャレンジしてみました!もともと、丸っこい癖字ですが、赤松先生に教えてもらったことを意識すると、字がグンっと大人っぽくなりました。字のプロまでの道のりはありますが、ぱっと見た感じ、キレイに見えます!編集部で、何人かに試してもらいましたが、ちょっとした意識で自分の字がかなり変わるのが面白いと好評でした。ぜひ、皆さんも試してみてくださいね。

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