食器にも「イエベ/ブルべ」があった!オシャレ見えテーブルコーデ術をSTORYライターが体験

家にはそれなりに食器はあるし、それぞれ気に入って買ったものだけど、実際に食卓に並べると、なんとなく統一感がなくて素敵に見えない…そんな風に思ったことありませんか?

メイクが「イエベ、ブルベ」を意識するとより映えるように、食器もイエベ、ブルベを意識して選ぶと、食卓にまとまりができてオシャレ見えするんです!

教えてくれたのは

福原 恵視子 (ふくはらえみこ)さん
living & table organizer、オルガニスト

幼稚園教諭として子どもたちと接する中で、空間や環境が人に与える影響の大きさに気づく。 心や感受性が豊かであることが毎日の暮らしを豊かにすること、そして、それを培うために は、家庭の役割が大きいことを感じ、住環境に興味を持ち、インテリアやテーブルのコーディネー トを学ぶ。「インテリアと食卓、トータルで自分らしく整えることで、日々豊かに過ご せる」と考え、日々の意識を変えることによって日常が変わっていく楽しさを伝えている。イギリス、アメリカ、ドイツ、シンガポールなど多種多様な文化での海外生活を経験しており、 暮らしを彩るインテリアや食器のセレクトにもこだわりを持つ。

その1【ライター沢の家で実践!普段の和食器食卓】

沢:5月に持ち家をリフォームし、壁紙や床、家具などを新しくしました。今回はモダンな雰囲気にしたくて、床は大理石調のフローリングにし、ダイニングテーブルはグレーのセラミックを選びました。

ダイニングテーブルは存在感のあるグレーのセラミック

吹き抜けのリビングが特徴的

普段の食事は和食が多いのですが、和食器でまとめたつもりなのに、チグハグな感じがするのが悩みです。

沢がセッティングした和食器セット

福原さん:白い食器にも、ブルー系の白、イエロー系の白があって、その二つを一緒に使うと、違和感を感じたりするんです。沢さんのお家のダイニングテーブルはグレーなので、ブルベのものとよく合います。沢さんが用意してくださったテーブルセットはブルベとイエベが混在してしまっているので、まずはランチョンマットの黒に合わせて、ブルベの食器を合わせることで、より洗練されたセッティングになりますよ!

① メインのお皿をブルベのパキッとした白のお皿に替えます。

②右上の小鉢もパキッとした白の小鉢へ

③右下の赤茶色のお椀を黒のお椀へ

④赤茶色の箸を黒の箸へ

⑤ブルベの和食器テーブルセットの出来上がり!

沢:すごい!一気に統一感が出ました!ダイニングテーブルの色ともよく合っています。色味を合わせるって本当に大事なんですね。

先生:色味もそうですが、お皿の厚みなども合わせると、より統一感が出ますよ。

沢:お皿の厚み!それはあんまり考えたことなかったです。まずはお皿の色味と厚みをそれぞれ確認してからセッティングするのがポイントですね!

我が家にはブルベのセッティングが合うのは分かったのですが、イエベの食器は今後どうやって使っていけばいいんでしょうか?

「イエベの食器を使いたいときはランチョンマットをイエベにしてブルベテーブルもしっくり!」

先生:ブルベのテーブルでイエベの食器を使うときは、まず土台となるランチョンマットの色をイエベにします。今回は、沢さんがお持ちの茶色のランチョントレーを使います。土台が決まったら、先ほど使わなかったイエベの食器を置いていきます。

沢:わぁ!色味が変わるだけで、こんなに雰囲気が変わるんですね!

これなら、毎日の食卓も楽しく準備ができそうです。

ブルベの食器

イエベの食器

その2【ホムパでおもてなし編】

「お皿を2枚重ねてセッティング。下のお皿を変えると上の食器は同じでも雰囲気が変わる」

沢:コロナも少し落ち着いてきたので、また友人たちを家に呼びたいなと思っています。せっかくだし、おもてなし感を出したいんですが、雑誌やテレビで見るような、豪華なテーブルセッティングはとても出来ません。手軽にできるおもてなし方法があれば教えていただきたいです。

先生:テーブルコーディネート=飾り立てること、と思っている方も多いかも知れませんが、決してそれだけが正解ではありません。私が心がけているのは、普段の延長で無理なくおもてなしができるようなコーディネートです。

たとえば、こちらのロゴ入りのお皿を使うとします。このお皿、実は以前300円ショップで買ったお皿なのですが、こちらのお皿の下に別のお皿をセッティングするだけで、それぞれ雰囲気の違うおもてなしコーディネートが完成します。

こちらの3枚のお皿を合わせていきます。

(上)シンガポールで購入したLuzerne のお皿。深い紫の太いリムが印象的。直径31センチ。

(左)青い釉薬がまだらに入った平皿。直径28センチ。

(右)縁にシルバーのラインが施されたDULTON のガラス皿。直径27.7センチ(個体差あり)

「コツをつかめば、家にあるもので簡単におもてなしコーデができるのはとっても嬉しい!」

しっかりとした厚みがあり、縁と内側に入ったシルバーのラインが、テーブルの上を落ち着いた大人っぽい雰囲気にしてくれます。

紫のお皿

部分によって表情が違うので、ほっこりとしたナチュラルな雰囲気を演出してくれます。 リラックスした雰囲気のおもてなしの時や、お庭でのおもてなしの時には、 お皿もかしこまりすぎない雰囲気のものや、このようなフラットなお皿を使ってあげると良い。

ブルーのお皿

キラッとしたシルバーラインが、合わせるお皿に特別感を加えてくれしつつ、ガラス部分にゆらゆらとした動きがあるので、合わせるお皿を上品に見せてくれます。清涼感と清潔感を演出してくれる一枚。

ガラス皿

ナプキンをプラスして、簡単に印象を変えるのもあり!

夜の大人の集まりをイメージ。 艶やかなクロスと合わせたり、大人の余裕感を太いリム皿や大きいナプキンを使ったりすることで表現して。

紫のお皿

気心の知れた友人とカジュアルなおもてなしのイメージでコーディネート。

ブルーのお皿

女子会のイメージで。華やかさと煌めきを意識して取り入れて。

ガラス皿

先生:ちなみに、何でも2枚重ねればいいと言うわけではありません。失敗例がこちら。

先生:ブルベの白とイエベの白のお皿の組み合わせなので統一感がなく、下のお皿の柄が中途半端に隠れていて、かなり違和感があります。

沢:確かに!この法則が分かれば、食器も選びやすくなるし、今後食器を買い足す時にも参考になります!

先生:今お持ちの食器がイエベ、ブルベのどちらなのかを把握しているだけでも、コーディネートが断然しやすくなるはずです。また、食器を購入するときは、自分の食卓に合う食器なのか、コーディネートしやすいものなのかを考えると、実用性のある食器を選べると思いますよ。

沢:お店やネットで「可愛い!」と思って買った食器なのに、いざ食卓に出すと、我が家にある他の食器と合わなくて結局使えない…なんていう食器が結構あります(汗)。これからは失敗なく食器選びを楽しめそうです!

 

取材・文/沢 亜希子

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