【息子2人が東大に合格】子どもには楽しく学んでほしい。子どもに教育上よくない!?とされる「ゲーム」や「漫画」などについて考える
お母さんが変われば子供が変わる㉖
こんにちは。子育てスマイルナビゲーターのたかみほです。
前回の記事では、
● 子どもに怒らないためにも、親のモチベーション維持が大切
●「リフレーミング」を活用してみましょう!
● お母さんが変われば子どもも変わる
● お母さんが変わるためにすぐできること
● ポジティブ思考に変換してみましょう
●「子どもは自分に矢印を向けてほしい」──日々のルーティーンにイレギュラーを入れ込み、組み替えていく
について、お伝えさせていただきました。
今回は「ゲームや漫画について」「子どもには楽しく学んでほしい」をテーマに、お話しさせていただきます。
● 子どもに教育上よくない!?「ゲーム」や「漫画」「テレビ」「音楽」について
世間で教育上よくないと言われるものの代表例──たとえば、「ゲーム」や「漫画」「テレビ」「音楽」など…が挙げられますが、頭ごなしに良くないものと決めつけず、側面を変えてみると、教育に役立つこともあるのではないかと思います。
勉強に関するものでないものを、親は子どものためと思って、長時間しているのを注意したり禁止したりしますが、まずはその特性を理解して、必要かどうかの状況判断をしていくことが大切かと思います。
親子で一緒にゲームをやってみて、そのゲームの特性を把握してみるのもよいでしょう。
文字を読むことが好き──いわゆる本だけでなく漫画を読むなど活字を読みたがるという趣味を持っていれば、そこから得意分野が生まれたり、表現力が養われたりします。
むしろ子どもが楽しみながら自然と力を付けていってくれるのなら、親にとっても理想の形ではないでしょうか。
身の回りにある一つの例ですが、最近私は、肩こりに悩まされ、時々近所の整骨院に通っております。
そこにいる先生の施術はとても上手なのですが、施術中にその先生から興味深いお話を聞かせてもらえるのが一つの楽しみとなっております。
施術の先生の小学生時代は、漫画が好きだったこと。そこから将来、国語の教員免許をとるまでに繋がったというお話を聞きました。
大学院まで進み古典文学を研究されたそうですが、国語を得意とする先生の話し方が上手で、私はついついお話に惹き込まれてしまいます。
高校1年生の時に、古典の授業で面白く分かりやすく説明してくれる国語の先生と出会ったことで、古典の魅力にハマり、嫌いだった国語の授業が一気に好きになったというルーツも話してくれました。
あと、施術の先生のお父様のことも。
お父様がタクシーの整備会社を営んでおり、タクシーの運転手さんが整備中の待合室に、読み終わった週刊少年ジャンプ、サンデー、マガジン、チャンピオンなどの雑誌を山ほど置いていってくれたそうです。小学生だった施術の先生は、その漫画雑誌を毎週欠かさず読み続けてきたそうです。漫画は言葉では補えないものが絵で表現されているため理解しやすく、漫画にも活字がいっぱい書かれてあり、それらをたくさん読むことで語彙が増えていったそうです。
その頃から、国語が得意になる素質が育まれていったのではないかと思います。
毎回整骨院に行くたびに、「今日は源氏物語のお話」など、古典文学のことを聞けるので、実に楽しいです。
そうは言っても、「ゲーム」や「漫画」「テレビ」「音楽」などは、小学生のうちは、やはり時間を守る約束をするなど、必要に応じて親が管理しなければならないこともあるかと思います。
お子さんの好きなことや特性を理解してあげて、必要かどうかの状況判断をしながら、ゲームや漫画、テレビ、音楽なども上手に役立てていってほしいです。
子どもが楽しみながら学ぶ姿は、親も見ていて嬉しいものです。
ちなみに、我が息子たちの小学生時代の趣味ですが、我が長男も例に漏れずゲームやテレビが大好きでした。ものすごい集中力で没頭するタイプなので、親の私は時間管理が必要でした。
一方で、レゴブロックやクイズも好きでした。将棋やオセロもよくやっていました。
空間認識力や先を読む力が身に付いたのが良かったです。そうして高校・大学は理数系の道に進んでいきました。
次男はと言うと、長男と同じくテレビも漫画も大好きな子でした。
テレビや漫画から感動することや学んだことを、よく私に説明してくれました。私も次男の話を聞くのが楽しかったです。そういう習慣からか、数学だけでなく国語も得意になり、人に説明したり聞いたことをまとめる力が上手になりました。
小学生時代は教科書や参考書で勉強してきましたが、根本的に次男は、参考書よりも「視覚からの勉強方法」を好むので、大学生になった次男の学習スタイルは、ネット検索したり、動画で学ぶことが多いようです。〈自分に役立つと思うコンテンツ選び〉が非常に得意です。
あとは、高校生くらいから彼の学習スタイルは、じっと座って勉強ができない、ウロウロしながら考えて、解き方を思い付いたら近くにあるメモや裏紙にささっと書いて確かめる…そんなやり方でしたが、大学生になった今でもその方法で勉強しています。
このように、息子2人の性格や才能にもそれぞれの違いがあり、成長とともに著しく出てきたので、それぞれの長所をつぶさないようにしようと、強く意識しながら子育てをするようにしてきました。
● 子どもが自然に力を付けるためにはどうしたらよいか?
まずは自分の子どもをよく観察する
その子の趣味やほんとうに好きなことを見つけてあげましょう。視点を変えて子どもを見てみましょう。
あくまで、その子にとって「楽しいこと」が大切。
漫画を読む習慣から国語が得意になった子どもの事例があるからといって、興味のない子どもに強要しても難しいと思います。
頭ごなしに禁止はせず、その子の趣味や好きなことを把握した上で、色々試して反応を見ながら、お子さんが楽しく学べる方法を一緒に探してあげましょう!
ときには親のコントロールも必要
自らで勉強と趣味の時間を切り替えられるお子さんになってくれたら、とっても理想的ですよね。
時間を守るなど家庭でルールを決めながら、教育に役立つことであるのであれば趣味をOKにすることで、子どもとのコミュニケーションがより活発になり、家庭内が明るくなるかもしれません。
ただし、お子さんがあまりにも趣味に時間を使い過ぎていたり、分野が偏っている場合には、親が適度に管理してあげてください。
● 家ではいつも通りの雰囲気を
早いもので、もうすぐ2022年も終わろうとしています。2023年になると受験本番がいよいよ近づいてきます。
ご家庭では、ぜひいつも通りの雰囲気を作ってあげてください。
進学塾では「いよいよ受験本番」と追い込みをかけてくる時期になってきます。
お子さんも親御さんもストレスをためないように、受験本番まで、家ではいつも通りの空間をずっとキープさせてください。
「塾ではガッツリ勉強するけれど、家ではちょっと好きなこともできる」とメリハリを作れる機会を与えてあげることで、子どもがリラックスでき、気持ちの切り替えが得意となっていきます。
クリスマスや初詣など季節の行事は、ぜひ例年通り行ってあげてください。
息抜きも大切です!
本年中は、たくさんの方に連載記事をお読みいただき誠にありがとうございました。
諸事情があり、来年1月いっぱいで私の連載コーナーは終了となりますが、残りの記事を楽しみにしていただけましたら嬉しいです。
みなさま、どうぞよい年をお迎えください。
たかみほ(たかせみほ)
子育てスマイルナビゲーター 1968年生まれ。共立女子大学文芸学部卒業後、航空会社のグランドスタッフに。結婚後、長男が小4、次男が小2の時に夫と別居。2年間の調停の後に離婚成立。シングルマザーとして働きながら、子供たちを中高一貫校へ。その後、2人ともに東京大学理科一類へ現役合格を果たす。著書に『シングルマザーで息子2人を東大理Iに 頭がよくなる「ルーティン」子育て』(徳間書店) Noteブログ https://note.com/takasemiho
おすすめ記事はこちら
・【息子2人が東大に合格】「モチベーション」は上げることよりも80%に維持することが大切!?・【息子2人が東大に合格】「親が怒る理由」を考える、ワーキングママにもっとゆとりがあれば…「隙間時間」の活用を紹介!
・【息子2人が東大に合格】子どもが怒る理由には”比較習慣病”!?「アンガーマネジメント」と「自己肯定感」について