カラフルなジェムストーンのコレクション「ヌード」など、魅惑的なジュエリーを生み出し続ける「ポメラート」。この度ミラノからCEOサビーナ・ベッリ氏が来日。社員の女性比率は実に75％（女性の職人比率も高い！）。「Pomellato For Women」などの活動を続けるポメラートのトップである彼女に、今ジュエリーの世界から発信したいことをうかがいました。

この日の装いは、アレクサンダー・マックイーンのウエアにグッチのシューズ。

ポメラートが目指すのは、

特別な日だけでなく日々身につけられる

ラグジュアリー

1967年、ミラノで誕生したポメラート。その頃のヨーロッパは女性たちが段々と社会へ進出し、パーティだけではなく日々の仕事の場、日常のシーンで身につけられるジュエリーが必要とされ始めた頃でした。

「創業当時から、インスピレーションの源になっているのは女性たちやミラノの街。ミラノ女性は、お洋服も街歩きも大好きで、文化に興味を持ち、非常に好奇心旺盛でアクティブ。そしてミラノの街をとても誇りに思っています。私たちはミラネーゼを代表とするジュエラーとして、毎日つけられるようなジュエリーを生み出しています」

約100名の金細工師を抱え、高いレベルのクオリティを創業以来守るポメラート。そして彼女が強調するのは、ポメラートのジュエリーは「日々身につけられ」ながら、エターナルでもあること。

「一般的にも、ジュエリーはエターナルな価値があるものですよね。世代を超えていける価値がある。そして自分のために買った『自分へのご褒美』が、時を超えて蓄積していけるというのは素晴らしいと思うんです。特別な洋服以外は、なかなかそうはいかないでしょう」

事実、アイコニックな「ヌード」は昨年誕生から20周年を迎えました。ストーンの魅力を生かすミニマムなデザイン、そしてプレシャスな素材で優美さを表現する技術。そして歳を重ねた手につけられる「ヌード」リングの美しさにも、はっとしてしまいます。

「年齢は女性を定義するものではないですよね。何歳であっても素敵。ポメラートとも関わりが深い84歳のジェーン・フォンダもとても素敵ですよね。私たちのジュエリーも、どの年代に向けてということは考えていません。広告ヴィジュアルでも、その女性自身の強い精神力をとらえて表現しているのです」

女性たちに、夢は叶えられると

伝えていきたい

そして彼女自身、またポメラートとしても強く発信を続けているのが、女性への支援です。

「個人的にジェンダーの課題と感じているのは、世界で5%しか女性のCEOがいないということ。これは差別であるし、大きな課題だと思います。未だ多くの国で女性たちが困難に直面しているなか、私たちは『夢は達成できる』と伝えていきたい。必ず、できるのです。私たちはラグジュアリーブランドとして発信力の持てる立場ですから、その力を使って多くの女性たちに力を与えたいと願っています」

今、性的、心理的、経済的など何かしらの犠牲になっている女性は世界で３分の１いるとか。その数字について、「これをどうにかして変えていかなければ」と語りました。

そして最後にプライベートなお話も少し。サビーナ・ベッリ氏には３人の娘さんがいて、もうお孫さんもいらっしゃるのだとか。

「私がそうだったように、娘たちにも私のジュエリーをシェアしたり、ゆくゆくは受け継いでいくことになると思います」と笑顔で語ってくださいました。

「これからも３人の良き母であること、キャリアを積み重ねていくこと。そして新たな世代をサポートしていくことも大きな目標です。非常に恵まれてきたので、これからは私がお返しする番なんです」

ネックレスはイコニカ、「つけていることも忘れるくらい毎日つけている」というルッチョレのイヤリング、そしてガーネットが入ったイコニカのリングで「ミックス＆マッチが好き」。時計はパテック  フィリップ。

とてもチャーミングなCEOの素顔に触れ、また女性への活動を知るにつれて、ポメラートというジュエラーの魅力が一層、輝くように感じました。最新作のイコニカもぜひ、ブティックでチェックしてください。

11月25日（女性に対する暴力撤廃の国際デー）公開、暴力に反対する女性たちと立ち上がるために

制作した新動画「We believe you」は▶︎こちら

ポメラート クライアントサービス Tel.0120-926-035

撮影／杉本大希　取材・文／有馬美穂　編集／羽城麻子