離職が止まり、人間関係も改善され、社員全員に臨時ボーナスが支払われた!「簡単すぎるテクニック」とは

職場の同僚や部下と・彼や夫と・親と…関係がギスギスしているけれど、どう解決していいか分からない!と悩むことはありませんか?そんな時の特効薬が〝ほめる〟こと。実は奥深い「ほめる力」の効果をお教えしましょう。

どんなスキルよりも役立つのが「ほめる力」です

CLASSY.世代の女性は職場での立場にも変化があり、また結婚をするなどプライベートのライフスタイル面でも変化の多い世代ですよね。そのような環境もあり、人間関係で悩みを抱えている人が多いようです。ケンカをしたわけではないものの「なんとなく関係がギスギスしている」といった悩みは解決が難しいように思えますが、その多くは「ほめる力」をつけることで解決できるものなんです。

学校教育では習わない「ほめる」「ほめられる」ことが日本人は苦手

皆さん、職場の部下や交際中のパ

皆さん、職場の部下や交際中のパートナー、女友達や親のいいところをちゃんと言葉にして伝えていますか?そもそも、日本人はほめたり、ほめられたりすることがとても苦手です。学校教育では指摘や注意をすることは多くても、ほめることは少ないように感じますし、会話の中でも謙遜をしたり、自分がへりくだることで相手を高めることが良しとされる風土がありますよね。例えば自分の妻を「愚妻」と表現したり、物を贈る際に「つまらないものですが」と前置きをすることは、日本ではしばしば聞かれることですが、海外だとドン引きされてしまう発言でしょう。日本に比べて海外では、ポジティブな発言をすることで自己肯定感や自分の価値を高めるのがオーソドックスな考えです。現代は物質的には既に満たされている時代なので、人々は精神的な幸福感や安定を求めています。ポジティブな発言や相手の良いところをほめることで、人間関係の改善はもちろん、生活そのものがもっとハッピーになれると分かっているのでしょう。

「ほめる力」をつければ会社の業績までも大幅アップできるんです

私が代表を務める会社では、企業

私が代表を務める会社では、企業向けの「ほめ育」セミナーを行っているのですが、導入されている企業の中には、社員がほめる力をつけたことで業績が大幅にアップした会社が数多くあるんです。例えば、地方に本社をおくとある有名企業を例に挙げますと、以前は社員同士で小競り合いが多く、働きにくい雰囲気でした。しかし、〝陰ほめ〞という本人のいないところでほめる発言を積極的に行うテクニックを社員に指導したところ、離職がピタリとやみ、社内の人間関係も改善され、チームワークが良くなり生産性が向上したことで業績が上がり、社員全員に臨時ボーナスが支払われたそうです。まさか誰かをほめただけで、そんなことが有り得るのか!?と思われるかもしれませんが、〝ほめる〞ことが会社の運命を大きく変えた確かなエビデンスがこのようにあるのです。皆さんの会社ではどうでしょう。CLASSY.世代の方ですと、まだ部下を教育・指導することに慣れていない方もいるかと思いますが、部下のほめ方をしっかりと理解し行動できているでしょうか?正しいほめ方をしないとむしろ逆効果なこともあるので注意が必要なんです。まず、ほめる上で大前提としてしなければいけないのが、相手のことを知ることです。相手のことを知らないまま発言をすると、ほめるポイントが大きく逸れてしまい「やっぱり私のことには興味がないんだな」と思われてしまうかもしれません。慣れるまではほめる内容を事前に書き出してみるのもいいでしょう。実際に私のセミナーでも受講生には「ほめシート」という紙をお渡しし、相手の良いところや感謝・賞賛・期待のメッセージを書き出してもらっています。そこまで本格的に取り組むのは難しいという方には、明日からでもすぐに実践できる「ほめ方」のテクニックをご紹介しますので、ぜひ職場やご自宅でやってみてください。居心地の悪い空気感をほぐすのに最も役に立つのはほめる力をつけることです。〝ほめる〞ことで周りの人間関係や環境が好転することを実感していただけたら嬉しいです。

この悩みすべて「ほめる⼒」をつければ解決します!

教えてくれたのは 原 邦雄さん

教えてくれたのは
原 邦雄さん・ほめ育グループ代表
たった一言のほめ言葉で人生は変わる――ほめて人を育てる「ほめ育」を広めるべく活動中。数多くの企業で現場のリアルな声を聞きつつ、人間関係を改善するための「ほめ育」セミナーを行っている。著書『100点のほめ方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)なども人気。

イラスト/green K 取材・文/伊藤綾香 再構成/Bravoworks.Inc