【私の“ブランド立ち上げ”ストーリー①】Baby Style LAB・紙谷朝日さんはスマホでショップオープン

自分のブランドを立ち上げ、夢のポップアップまで実現している方を最近よく見かけるようになったけれど、みんな実際どうやって始めたのか、そこにはどんな舞台裏があったのか。今回は、自身の妊娠を機にキッズアイテムのセレクトショップ「Baby Style LAB」をオープンさせた紙谷朝日さんにお話を伺いました。

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私たちのポップアップまでのストーリー
産後、ママならではの視点を
生かしたブランドを作りました

Baby Style LABディレクター
紙谷朝日さん(33歳)

会社員時代は大手ベビー&キッズの専門店で、ベビーアパレルチームのアシスタントバイヤーとして勤務。育休中にキッズアイテムのセレクトショップ「Baby Style LAB」を立ち上げ、翌年退社。2歳の女の子のママ。

切迫早産中に個人輸入したベビー服への
ときめきがショップ立ち上げの原動力に

新卒で入社したベビー用品の企業で、ベビーアパレルチームのアシスタントバイヤーとして働いていました。待望の妊娠でしたが重いつわりと、その後切迫早産になり、絶対安静の状態になってしまいました。体が辛い日々の唯一の楽しみはインスタで可愛い子ども服を探すこと。デンマークのブランドの新生児用のロンパースを個人輸入してみたら、日本のものより小さくて、やわらかさと可愛さにときめき、我が子が着ると想像するだけで胸がいっぱいになりました。そんな私を見て、事業をしている夫が「会社の新規事業で今までやりたかったことをやってみれば? 失敗してもいいから」と言ってくれたんです。それがきっかけで自分でショップの立ち上げを構想し始めました。まずはインスタのアカウントを作成することに。ターゲットとなるフォロワーさんを集めるために、気になる方にリポストさせてもらえないかDMしたり、ベビー用品のまとめ記事を投稿したりして、毎日1投稿すると決めました。安静状態だったので、スマホで「STORES」を使いネットショップを開設。海外の5〜6ブランドを100万円くらい買い付けて、2020年3月Baby Style LABをオープンしました。スタートすると驚くほど順調に売れました。2020年のクリスマスには大量のオーダーが入り、眠る時間もなくラッピングと発送作業。扱っているブランドの多くはサスティナブルであることやみんながハッピーになれる働き方を大事にしている中で、ラッピングは結局ゴミになってしまうし、私がしんどくてどうするんだろうと葛藤がありました。それで翌年のクリスマスには、ラッピングになってその先も使える、刺繡が入れられるオリジナル巾着を制作。今でも人気商品です。2021年の10月、よく買物をしている百貨店さんから子どものイベントを企画しているので、ポップアップしませんかとお声がけいただきました。そこで踏ん切りがつき、11月に退社後、法人を設立。ポップアップの準備中、悲しいニュースを見ては泣いている私を見かねた夫が寄付することを提案。ポップアップはお客様と会える貴重な機会で、儲けようと思ってするわけではないので、利益の全額をウクライナ大使館に寄付することに決めました。法人設立後は、売り上げなどシビアな部分ももちろんありますが、「やりたい」思いをすぐに実行できる環境がとても楽しく充実しています。

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撮影/木村 敦 取材・文/栗生果奈、高橋夏果 取材協力/金剛加奈絵 編集/髙田彩葉
*VERY2022年8月号「自分のブランド作りを実現した、みんなの軌跡。」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。商品は販売終了している場合があります。
*掲載エピソードは個人の体験談です。商業施設や百貨店等へのお問い合わせはお控えください。