【元宝塚・愛希れいかさんインタビュー】「無理をせずに笑顔でいることで〝ウェルビーイング〟」に!

10月より待望の再演が始まるミュージカル『エリザベート』。宝塚時代にも退団公演で主演を務め、退団後初の舞台作品も『エリザベート』という愛希れいかさんがCLASSY.ONLINEに登場。インタビュー後編ではCLASSY.読者と同世代である愛希さんにとっての「ウェルビーイング」なことについてお話していただきました。

――CLASSY.ではウェルビ

――CLASSY.ではウェルビーイングなライフスタイルを発信しています。愛希さんが考える「ウェルビーイング」についてお聞かせください。
宝塚時代からたくさん人がいる環境でお仕事することが多いのですが、真ん中に立つ人の雰囲気がそのまま組やカンパニーの雰囲気になるなと感じていました。なので、自分が真ん中に立つようになった時は、なるべく笑顔でいることを心掛けました。笑顔を心掛けていたんですけど、宝塚のトップ娘役時代はよく泣いてもいましたね(笑)。一人でしくしく泣くというよりは、「みんな、聞いて!今、限界なんです(手をバーンッ)!」と泣く感じです(笑)。泣くこともオープンにすることで自分をわかってもらっていました。それを受け止めてくれるだけの組のみんなの存在があったからできたことなので、ありがたかったなと思っています。
宝塚を退団して2年が経った’20年に『フラッシュダンス』で主演した時、カンパニーを盛り上げるために何をしたらいいのだろうと考えたんです。「みんな、聞いて!」と泣いて自分をさらけ出す以外に(笑)。考えた結果、周りを気にするより、中心に立つ私が元気でいることが何よりも大切!と思いました。なので、初心に帰って笑顔でいることを心掛けるようになりました。でも気分が落ちたりお稽古がしんどくなったりすると、笑顔ではいられなくなるんですよね。なので無理にずっと笑顔でいて逆に周りに気を遣わせてしまうよりは、挨拶の時だけでも必ず笑顔でいようと決めたんです。その日初めて会った時と、さよならする時に笑顔でいたことで、カンパニーの雰囲気は良くなったと思っています。

――「これがあればハッピー」な

――「これがあればハッピー」なものは何ですか?
キャップという名前の猫ちゃんが家で待っているのですが。この子がいてくれれば私はハッピーです。どんなにいたずらしようが、可愛くてしかたありません♡ あとは食いしん坊なのでお菓子があったら喜びます。単純です(笑)。

―今も、じゃがりこが好きですか

―今も、じゃがりこが好きですか?
じゃがりこ、好きですよ(笑)。『宝塚おとめ』の好きな食べ物の欄に「じゃがりこ」と書いていましたからね。でも、じゃがりこだけでなくお菓子は全部好きです(笑)。じゃがりこはいろいろな思い出のあるお菓子なので、『宝塚おとめ』に書いたんです。

―どんな思い出ですか?
宝塚に入る前のバレエを習っていた時代にダイエットをしていたんです。大好きなお菓子を食べられない日が続いていましたが、頑張った時のご褒美に食べていたのがじゃがりこです。その後、宝塚に入りましたが中学を卒業してすぐの15歳だったので、家族に会えなくてホームシックになってしまったんです。そんな私を心配した同期が「食べる?」とじゃがりこをくれて。「ありがとおぉ~」と、泣きながら食べた思い出のお菓子です(笑)。なので私にとってじゃがりこは特別な存在なんです。じゃがりこしか食べないというわけではないですよ(笑)。

―最近のお気に入りのお菓子は何

―最近のお気に入りのお菓子は何ですか?
本当に何でも好きなんですけど…。先日、ミッシェルバッハのクッキーを食べましたが、やはり美味しかったです。兵庫県にお店があるので宝塚時代はよく食べていましたが、久しぶりだったので美味しいだけでなく懐かしい気持ちになりました! 本当に甘い物が大好きなので、お菓子のエピソードには事欠かなそうです(笑)。

愛希れいか
‘09年宝塚歌劇団に95期として入団。男役として初舞台を踏むが娘役に転向し、可憐な容姿とダンスの実力で注目を集める。’12年月組トップ娘役に就任。’18年『エリザベート』公演で主演後、退団。トップ娘役在任期間は歴代3位となる。退団翌年の’19年に主演した東宝ミュージカル『エリザベート』に続き、今回の再演でも主演を務める。

ミュージカル『エリザベート』
‘96年に宝塚歌劇団により日本初演、’00年の東宝版初演から観る者を魅了し続けてきた大ヒットミュージカル『エリザベート』が、’22年秋~‘23年に待望の上演決定! ミヒャエル・クンツェ(脚本/歌詞)、シルヴェスター・リーヴァイ(音楽/編曲)、小池修一郎(演出/訳詞)という最高のクリエイター陣が集結。花總まり、愛希れいかがWキャストでタイトルロールを演じ、観客を美と退廃の世界へ誘う。’22年10月9日(日)~11月27日(日)東京 帝国劇場/12月5日(月)~12月21日(水)愛知 御園座/12月29日(木)~’23年1月3日(木)大阪 梅田芸術劇場メインホール/1月11日(水)~1月31日(火)福岡 博多座

 

【衣装】トップス ¥49,500スカート ¥53,900(ともにポロ ラルフ ローレン/ラルフ ローレン☎0120-3274-20)その他/スタイリスト私物
撮影/平井敬冶 ヘアメーク/杉野智行(NICOLASHKA) スタイリング/山本隆司(style³) 取材/よしだなお 構成/中畑有理(CLASSY.編集室)