【STORYライター座談会】夫が「ありえへん!」へのオマージュ ――by neoフォー新人ライター・小出真梨子
新人ライターの小出真梨子です。
STORY初めての仕事ということで、本誌9月号(P.176~)「パパ、それはありえへん!」のページ、およびSTORYwebの「【STORYライター座談会】夫が『ありえへん!』」で、アネフォーの先輩ライター・東 理恵さんのお手伝いをしました。
【STORYライター座談会】夫が「ありえへん!」〈前編〉はこちら
OVER45歳のことをSTORYでは「アネフォー」と呼んでいますが、一方で、36歳~38歳ぐらいは「neoフォー」と呼びます。
36歳の私もneoフォー。夫は37歳で、7歳と3歳の2人の娘がいます。
JuniorSTORYは「母10年目」がキーワードで、思春期の子どもがいるママ向けにページを作っているので、私にはちょっと早いのかもしれません。
でもこれから40代を迎えていく身としては、今の40代から学べることをどんどん吸収したいと思ってます。悩みも不安も苦労も今のうちから知っておきたい。世代的にはちょっとズレているとしても、なにかしら役に立ちたい。
……というのも、子育ての状況的にはneoフォー世代の拠りどころとなる雑誌がなかなか見当たらなくて、未就学児ママの「VERY」と、思春期ママの「STORY」のハザマにいます。上の子が小学校に入ったばかりのママたちの居場所がないんです。ぽっかりと穴が開いているというか……。
ママの先輩たちからいろいろと学びたいと思っていますので、読者のみなさんもよろしくお願いします。
さて、今回の「夫が『ありえへん!』」の座談会ですが、私も考えさせられるところがありました。
今、わが家では毎晩2人の娘が「どっちがパパの横に寝るか」でパパの取り合いを繰り広げます。それくらいパパが大好きです。先日の寝床は、妹がパパの上半身、姉がパパの下半身、で落ち着きました……。
娘たちは園や習い事の送り迎えにもママではなく、パパを指名します。私が久しぶりに園へお迎えにいくと「パパは風邪?」と 先生に言われるほど。
「パパの仕事はゴミ出しぐらい」という時代は過去のもの。イクメンという言葉が当たり前になり、世のパパたちは子育てに協力的になりました。
でも、だからといって「絶対に大丈夫!」ではないんですよね。
「夫が『ありえへん!』」問題は、パパが育児に協力的かどうかということとは別のフェーズなのかもしれません。
子どもの思春期って、いろいろありそうですから。
まだ3歳と7歳という私の娘たちにとっては「大好きなパパ」。
でも、そんな蜜月関係はいつまで続く?
数年後、娘たちが思春期を迎える頃にはどうなるのかしら?
ひょっとしたら、わが家でも「夫が『ありえへん!』」になるかもしれない……。
今回、誌面のほうで取材した心理学博士の小野寺敦子先生が語っていました。
「娘は、母親の父親に対する話し方や態度をよく見ている」
そして、実家の母親にも聞いてみたところ、こう言ってました。
「あなたが思春期になってもお父さんのことを嫌いにならないように、私が育てたのよ」
要は、私(ママ)にかかっているということ?
私たちneoフォー世代は、40代の女性よりも、男性に対して「やってよ。やるでしょ?」という対等な意識が強いように思います。対等な関係であるがゆえに女性らしさを忘れて、逆に“デリカシーのない妻”にならないよう気をつけなければ。
娘とパパがずっと仲良しでいられるように、ママである私が、パパをうまいこと巻き込んでいこうと思います。
ちょっと気持ちを引き締めながらも、〈夫への感謝を忘れないようにしなければ〉と気づかせてもらった企画でした。
【STORYライター座談会】夫が「ありえへん!」〈後編〉はこちら
文/小出真梨子
小出真梨子
今まで65カ国の世界を訪れ、世界一周中に出会った夫と結婚。7歳と3歳の2人の娘を持つneoフォー・ママ。航空会社のグランドスタッフ、海外移住、小学校英語教員を経てライターに。プチハイMIXコーデを更新中。@mary_y2626
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