クリス-ウェブ佳子さんが娘たちに残したい「価値あるもの」とは?

共通の関心事”オシャレ”で娘たちと刺激し合うクリス-ウェブ佳子さんの”服育”。今回はクリス-ウェブさんが娘に残したい価値あるものについてお話しします。

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価値あるものは『母から私、そして娘へ』

クラシカルな流行復活の今 ”母のお下がり”を改めて新鮮に

<右>母から譲り受けたジャンポールゴルチエのジャケットにTODAYFULのワンピースを合わせて、アースカラーに仕上げました。先日、娘たちに「もっと落ち着いた服で来て!」と言われたのですが、母がこのジャケットにM.C.ハマーみたいなパンツを穿いて参観日に来たことを思い出しますね。
バッグはサルヴァトーレ フェラガモ、サンダルはVINCE(すべて佳子さん私物)。

<左>BENI(娘)は先日17歳になった誕生会で、母から譲り受けたKIMIJIMAのワンピースを選んでいました。このワンピースを見ると、小学校の参観日に母が着ていた姿を思い出します。
ベレー帽は& Other stories、靴はCHARLES & KEITH(すべてBENIさん私物)

今、親子でお気に入りのシェアアイテム

母からのお下がりのグリーンジャケット

私はこう着ます!
娘・BENIはこう着ます!

大阪で秘書として働いていた母は、あの時代には珍しいキャリアウーマンでした。ピエール・カルダンのグリーンのジャケットを颯爽と着て仕事に行く母の姿は、“誇らしい母”の象徴でした。だから、数年前に譲り受けたときは嬉しかった。

今では、娘ともシェアして、彼女たちもお気に入りです。思えば、母もグリーンが好きで、グリーン好きは、親子3代なんですよね(笑)。

数年前、ずっと母におねだりしていたゴルチエのジャケットを譲り受けました。父と喧嘩をして、「家出する!」という時でさえ、出がけにこのジャケットを羽織ってきちんと手土産を持ち、友人の家に飛び出して行った母はカッコ良かったんです(笑)。

そんな祖母のストーリーを娘たちに話しながら、“いいもの”は受け継がれる、とアイテムの価値も伝えています。今では、祖母の価値あるお下がり服が、彼女たちのスペシャルなお出かけ服になっているようです。

「Sea New Yorkのデニムは娘とのシェアアイテム。クラシカルなジャケットに、ウォッシュの効いたデニムやミニバッグでカジュアル感や今っぽさをONします」。パンプスはPELLICO、 バッグはBOYYのもの。(すべて佳子さん私物)

「姉と違い、ベーシックカラーがメインの私ですが、このジャケットは特別です」。& Other stories のスカートにZARAの厚底ブーツで旬のY2Kスタイルに。モチーフのALAïAのバッグを着こなしのアクセントに。(すべてBENIさん私物)

私と娘たちとのシェアクローゼットアイテム

我が家には、親子でシェアし合う服を集めたシェアクローゼットがあります。約50着ある中でも人気なのがERIKA STUDIOのワンピース、Maison Margielaのデニム、BURBERRYのショルダーバッグ。

クラシックに旬のミニバッグで新しさをON

古き良きクラシカルアイテムには、流行のミニバッグで”今”をONします。少しずつ”価値あるもの”を知ってもらうために買ったバッグたち。右からALAÏA、Valextra、BURBERRY。

撮影/曽根将樹(PEACE MONKEY)≪クリス-ウェブ親子≫、佐藤 彩≪静物≫ ヘア・メーク/森ユキオ(ROI) スタイリスト/竹村はま子 取材/竹永久美子  ※情報は2022年9月号掲載時のものです。

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