「30代のハイブランド名品、どう選ぶ?」大人の先輩に聞いてみました
素敵な先輩たちに「30代で買った、あなたの名品は何ですか?」とたずねると、自身の人生や考え方を重ね合わせた名品エピソードを聞くことができました。それぞれの思いがこもった、ストーリーのあるアイテムたち――。さあ、あなたは30代でどんな名品をお迎えする?
ピークで忙しい今ーータスクが多岐にわたるから思考も装いもミニマルに
起業、そして2人目の出産もあり、30代は自分の持つ〝顔〞が増えてタスクも多岐にわたるようになりました。経営者であり母であり、多くの顔を持つということはTPOも増えるということ。仕事ではお取引先のほかにも、投資家の方や金融機関の方と話すことも多いので、相手に派手な印象を与えず、自分の気持ち的にも仕事モードになれるものを手に取るようになりました。TPOを横断して使えるミニマルなアイテムが理想です。
よく今の姿からは想像できないと言われますが、もともとはトレンドも色柄も大好きだったんです。それが仕事の比重が大きくなってからは、装いも持ち物もそぎ落とされていきました。洋服の組合せを考える時間が取れないのと、単純にトレンドは飽きるからです。飽きるとまた買い足しちゃうじゃないですか…!一つ一つのアイテムが自分に似合うか、着ていて心地いいかは重視しますが、そのバリエーションはたくさんいらない。気に入ったTシャツを5枚持っているタイプなので(笑)。「流行りに乗らなきゃ」というプレッシャーも消えました。TPOを押さえておけば、ファッションは自分本位でいいと思います。育児や仕事が落ち着いたらまたヒールもはいて、トレンドも楽しむ予定。そのために今自分がやるべきことを頑張ろうと思います。
教えてくれたのは…
WRAY代表・谷内侑希子さん
1984年生まれ。外資系金融勤務やPR会社の重役を経て、36歳で女性のベストパフォーマンスをサポートする『WRAY』を起業。2児の母。
撮影/西原秀岳(TENT) 取材/広田香奈 再構成/Bravoworks.Inc