2022年08月17日 20:00
/ 最終更新日 : 2022年08月17日 20:00
CLASSY.
猛暑の夏バテと思ってたら、実は「夏うつ」だった!?【あるある症状、やってはいけない習慣ほか】
暑さで体力が低下しがちな夏。実は「うつ」のリスクも高まっています。今年のような猛暑が続くと体がだるくなるだけでなく、気分も落ちてしまう…。そんな人は「夏うつ」に要注意。今日からできる「夏うつ」対策でこの夏を乗り切りましょう。
眠れないし食欲もない…それ、「夏うつ」かもしれません
【症状チェックリスト】
猛暑で体が疲れると、実は心にも影響が…!
「夏うつ」が起こるのは6月〜9月。代表的な症状のリストを参考に、自分の「夏うつ」度をチェックしてみて。
・特に思い当たるストレスや理由がないのに夏場になると気分が優れない、気分が沈む
・些細なことでイラッとする
・仕事や勉強に集中できない
・好きだったことが楽しめない、やる気にならない
・理由もないのに不安感がある
・寝つきが悪かったり、途中で目が覚めたりしてよく眠れない
・食欲がない
・体がだるい、重い
・すぐに疲れる
猛暑で体が疲れると、実は心にも影響が…!そもそも「夏うつ」とは?
女性は男性より「夏うつ」になりやすい
女性のほうが男性に比べて3倍ほど「夏うつ」にかかりやすいと言う研究もあります。女性ホルモンの変動に加え、太陽光や温度、湿度といった外側から受ける影響に、女性のほうが敏感であることが原因と考えられています。また、女性は男性よりマグネシウム不足のダメージを受けやすく、ストレスや飲酒でマグネシウムが排出されてしまうことも「夏うつ」につながりやすいと言われています。
「夏うつ」の原因をまずは知っておきましょう
「夏うつ」は、日々ため込んでしまった「隠れ疲労」が大きく関係しています。まずは夏にありがちな疲労の原因を知っておきましょう!
なんといっても夏の「暑さ」今年は要注意!
強い日差しや夏の暑さは精神的疲労や身体的疲労につながり「夏うつ」の直接的な要因となります。夏は日中に移動するだけでも体には負担になり、レジャーなどで長時間外で過ごしたり日焼けしたりすればさらに疲労が重なります。家事や仕事のルーティンワークがやたらと億劫になったりする場合は「夏うつ」の要注意サインです。
クーラーに当たりすぎ、または当たらなすぎ
暑いからといって冷房をきかせた部屋で長時間過ごして冷気に当たりすぎると体温調節を司る自律神経が乱れてしまい、日に日に体が重だるくなっていったりと「夏うつ」の原因につながります。逆に節電のために冷房を入れずにガマンしすぎても疲労がたまってしまい「夏うつ」の原因に。冷房の温度設定は個人差もありますが26度くらいが適温です。
生活習慣からできる「夏うつ」対策のポイント
知らず知らずのうちに頑張りすぎてしまったり、真面目になりすぎてしまうことは「うつ」の大敵。自分にやさしく、心地よく日々を過ごすことが「夏うつ」の予防と改善に必要です。
とにかく休む。いつかじゃなくて「今」休む
疲れを感じたら、とにかく休みましょう。「これが終われば休める」ということではなく「今」休むことが大切です。特に睡眠は重要。就寝前のスマホやPCの使用は脳が刺激されて興奮状態になってしまうことで、自律神経が乱れてうつ病を引き起こしやすくなるので日頃から気をつけましょう。
「やらなきゃいけないこと」より「やりたいこと」をやる
やるべきことは一旦横に置き、「本当にやりたいこと」をやりましょう。ガマンや何かに追われている状態は焦燥感や不安感につながり、うつ病を悪化させる原因になります。「夏うつ」に限らず、何かとガマンしすぎることは危険です。日本の社会は他人への配慮を最大限行うことを求められますが、自己犠牲はほどほどに。
食習慣からできる「夏うつ」対策のポイント
実は食事や栄養素はメンタルに密接に関係しています。食生活を見直したり、プラスαで栄養を補うことをコツコツ続けるうちに、落ちていた気分も上向きになっていくはず。
セロトニンをつくってくれるアミノ酸を意識して摂る
暑さで食欲が落ちると食事が冷たくて口当たりのいいものばかりに偏りがちなので、栄養不足に注意。安心ホルモンと言われるセロトニンをつくるためのアミノ酸であるトリプトファンを積極的に摂取するためには肉や卵、魚、大豆といったタンパク質を積極的に摂りましょう。
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ビタミンやミネラル不足はうつの原因に
ビタミン、ミネラルが不足してしまうと、うつになりやすくなります。ミネラルが豊富な野菜、海藻、きのこ、芋類などを積極的に摂取しましょう。特に女性は欠乏しがちでうつにも関係すると言われるマグネシウムを摂るのもいいでしょう。マグネシウムは肉よりも魚、また玄米や雑穀、ナッツ類に豊富に含まれています。
カフェインの入った飲み物を摂りすぎない
カフェインを多く摂取して交感神経が働きすぎてしまうと自律神経のバランスが崩れ、「夏うつ」になりやすくなってしまいます。コーヒーや紅茶、エナジードリンクなどカフェインの入った飲み物は摂りすぎないように注意してください。
イラスト/香川尚子 取材/加藤みれい 再構成/Bravoworks.Inc