ヘッドホンで耳が痛いのを防ぐ方法と選び方|快適な着用の仕方とは?
ヘッドホンで耳が痛くなる理由としては、つけ方が適切でないことや、ヘッドホンの大きさや形が合っていないことなどさまざまなものが考えられます。
今回はヘッドホンで耳が痛いのを防ぐ方法や、耳が痛くならないヘッドホンの選び方を紹介します。
「お気に入りの音楽を思い切り聴きたいのにヘッドホンで耳が痛くなってしまう!」と悩んでいる方は、一度試してみてくださいね。
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ヘッドホンで耳が痛くなる原因
ヘッドホンで耳が痛くなるのは、自分に合ったヘッドホンを使用できていないことが大きな理由です。
次のどれかに当てはまっていないか、チェックしてみましょう。
形やサイズが合っていない
使っているうちに耳が痛くなってしまう原因として、ヘッドホンが耳の形やサイズに合っていないことが考えられます。
耳の形や大きさは人それぞれです。口コミやSNSでおすすめされているヘッドホンが、自分にとって使いやすいかどうかはわかりません。
ヘッドホンの形状もさまざまなので、評価の高い商品でも実際に使用してみると「使い心地が悪い」「痛い」と感じることもあります。
イヤーパッドが硬い
譲ってもらったものや長年使っているヘッドホンの場合は、イヤーパッドがへたってしまい、クッション性が失われているのかもしれません。
クッションが劣化してくると、耳に当たる部分が硬くなるので、着用したときに痛みを感じます。
もともとイヤーパッドが薄く硬い商品もあるので、つけたときにふわふわしていたり、柔らかさを感じたりできるものを選ぶとよいでしょう。
側圧が強すぎる
側圧とは、ヘッドホンが耳を押さえつける強さのことです。
ヘッドホンをつけているときに、「きつい」「圧迫されている」と感じるなら側圧が強すぎる可能性があります。
側圧が強いものを使用していると、耳の痛みや頭痛などの原因になることもあるので注意が必要です。
長時間使用している
耳の外側よりも内側に痛みを感じる場合は、ヘッドホンをどのくらいの時間使っているか確認してみてくださいね。
ヘッドホンで長時間音楽を聴き続けることによって、耳に負担がかかっているのかもしれません。
音量にも注意が必要で、たとえ短時間だとしても大容量で聴いていると耳に痛みを感じることがあります。
ヘッドホンがメガネを圧迫している
メガネをかけたままヘッドホンを使うと、ヘッドホンがメガネの「つる」の部分を圧迫するのでこめかみや耳の上部や裏に痛みを感じることがあります。
メガネのフレームが顔に押しつけられることによって、耳だけでなく額や鼻付近にも痛みが出るケースもあるため、ヘッドホンとメガネを一緒に使うときは注意しましょう。
ヘッドホンで耳が痛くなるのを防ぐ方法
ヘッドホンを使用していて耳が痛くなってしまう場合は、次の方法を試してみてください。
試してもなかなか改善できない場合には、ヘッドホン自体が耳に合っていない可能性があるので、ヘッドホンの買い替えを検討してみましょう。
アクセサリー類をはずす
アクセサリーをつけたままヘッドホンをしているなら、はずして使用してみてください。
ピアスやイヤリングをつけたままヘッドホンをすると、アクセサリーが耳たぶ部分に当たって痛くなることがあります。
普段からアクセサリーをつけ慣れている方は、耳が痛い原因になっていることに気づきにくいかもしれません。
イヤーパッドを交換する
イヤーパッドが古くなってクッション性が足りなくなったときや、もともとパッドが薄い・硬いものを使っている場合はパッドの交換をしてみるのもおすすめです。
パッドは家電量販店や、インターネットショッピングサイトなどで手に入ります。
ヘッドホンにもよりますが、基本的な手順はそれほど難しくありません。
イヤーパッドの薄さや硬さが原因で耳が痛くなるなら、挑戦してみましょう。
ヘッドバンドを調整する
ヘッドホンの締めつけが強すぎて耳が痛くなる場合に試したいのが、ヘッドバンドの調整です。
ヘッドバンドをゆるめにしても側圧が強く感じる場合は、バンドを伸ばすイメージでストレッチさせるとなじんできます。
特に新品のヘッドホンは、側圧が強くきつく感じることが多いです。
ストレッチさせてもなかなかゆるくならないときは、ティッシュボックスなどをはさんで一晩おいてみましょう。
長時間使うのは避ける
ヘッドホンを長時間使い続けると、耳への負担が大きくなります。
大音量にならないよう気をつけ、1~2時間ごとに1回くらいは休憩しましょう。
耳が痛い原因はヘッドホンの使いすぎで起こる「ヘッドホン難聴」の可能性もあるため、耳を休めてもよくならない場合は要注意です。
ヘッドホンの使用を中止して、医師の診察を受けることも検討してください。
耳が痛くなりにくいヘッドホンの選び方
ヘッドホン自体が耳の形や大きさに合っていない場合は、耳が痛くなりにくいヘッドホンに替えるのがおすすめです。
さまざまな形や種類があるので、自分に合ったものを選んでみましょう。
オーバーイヤー型を選ぶ
ヘッドホンには、イヤーパッドが耳を覆う形状の「オーバーイヤー型」と、耳の上にパッドをのせるように着用する「オンイヤー型」の2種類があります。
「オンイヤー型」は比較的コンパクトで持ち運びには便利ですが、耳の上にのせるので耳が圧迫されて痛くなる可能性が高いです。
「オーバーイヤー型」は耳を覆った状態で着用するため、圧迫による耳の痛みは軽減されるでしょう。
開放型を選ぶ
開放型とは、イヤーパッドの裏側(ハウジング)がメッシュ素材などになっていて、音が外に解放されるタイプです。
反対に密閉型は、音が外に漏れない設計になっています。音が聴き取りやすいので、外で使う場合に適しています。
開放型は締めつけが弱めであるため、耳の痛みを感じやすい方やメガネをかけている方には開放型がおすすめです。
軽量のものを選ぶ
ヘッドホンの重さにも気をつけるのがおすすめです。重すぎるヘッドホンだと、耳に重さがかかり痛くなってしまう可能性があります。
長時間使っていると肩や首にも負担になるので、できるだけ軽量化されたものを選ぶとよいでしょう。
ノイズキャンセリング機能つきもおすすめ
ノイズキャンセリングとは、まわりの雑音を打ち消してくれる機能です。
外で使うときには、雑音を気にせずヘッドホンからの音楽に集中できます。
ノイズキャンセリング機能がついていると、必要以上に音量を上げなくても音楽が聴こえやすくなります。
音量の上げすぎを防ぎ、耳に負担をかけにくくなるのでおすすめです。
イヤホン・骨伝導ヘッドホンへ替える
ヘッドホンが耳を圧迫してしまい、どうしても痛くなるのを避けられないならイヤホンや骨伝導ヘッドホンへの買い替えもひとつの方法です。
イヤホンなら耳の内部に入れ込む形状なので、耳たぶなどが痛くなるのは避けられます。
骨伝導ヘッドホンは頭蓋骨の振動を通して音を伝えるため、耳にひっかけて使うものが多いです。
耳が圧迫されることはないので、ヘッドホンに比べると耳は痛くなりにくいでしょう。
耳が痛くならないヘッドホンの使い方を知ろう!
ヘッドホンは、使い方次第で耳が痛くならず快適に使えます。
使い方がよくないか、ヘッドホン自体が耳に合っていない可能性があるので、まずは「耳が痛くなるのを防ぐ方法」を試してみてください。
あまり改善しない場合は、ヘッドホン自体を替えるほうがよいケースもあります。
耳が痛くならないヘッドホンの使い方を知って、快適なミュージックライフを送りましょう。
Text_Akane