【40代からの投資】初心者が知っておくべき4つのこと

老後資金問題で資金を貯めておかなくてはと漠然と考えるSTORY世代。投資には興味があっても二の足を踏んでしまうというのは皆、同じ。そこで投資未経験の本誌ライター小仲が投資家八木エミリーさん指南の元、自分の収入でガチ投資、スタートです!

目次

★ 投資が怖い? それは幻想!
★ 投資初心者が知るべき4つのこと


★ 投資が怖い? それは幻想!

対談したのは...

八木エミリーさん

7年で7億の資産を作った 投資の女王。野村證券入社をきっかけに投資の勉強を始める。現在は個人投資家として、全国のセミナーや講演活動にひっぱりだこ。私生活では1歳児ママ。著書『インフレに克っ! 放置しておくだけでふつうにお金が増える投資術』(5月2日発売・ビジネス社¥1、540)が絶賛発売中

STORYライター 小仲志帆

顔タイプ診断やイメージコンサルタントのディプロマを持つ年9目ライター。本誌企画でお金の企画を担当した際に長期投資を始めようと決意したものの実行に移せないまま2年が経過し一大決心を。

<投資とは「積み立てるもの」です>

Q. 失敗したらゼロ円になりそう......

A.ゼロになるのは「投機」。 投資は積み立てる もので健全です。

「投資」は将来性を見込んで長期的に利益を得るものに対し、「投機」は相場の変動次第で短期的に売買して大きな利益を得るのが目的。その分リスクも大きいので、主に怖いと言われているのは「投機」のことなのです。

Q.毎日、株価の値動きを チェックするのが面倒そう......

A. 投資信託はプロに任せるシステム。ほったらかしでOK。

「株式投資」は個人で運用するので常に相場を気にしなくてはなりませんが、「投資信託」は専門家がデータを元に運用してくれるので、放置して大丈夫。忘れて自分の仕事に没頭するくらいが長期投資はうまくいきます。

Q. アメリカ株や日本株の違いがわからず選べません!

A.初心者さん視点から考えるとアメリカ株から始めて

バブル崩壊後からの回復もあまり上がっていないことを考えると長期投資には日本株より国力のあるアメリカ株の方が良いというのが一般的ですが、自分の国を応援したいという気持ちで日本株を買うというのもアリです。

Q.どこで証券口座を開けばいいのかわかりません

A.手数料やポイントサイトの明解さで「楽天証券」がおすすめ

色々な証券会社がありますが、初心者にとっては難しい専門用語が並んでいるよりわかりやすいのが一番。ポイント利用もできたり、手数料の安さは節約にもなるので主婦の方には楽天証券が手を出しやすいと思います。


★ 投資初心者が知るべき4つのこと

1.ゴールを決める

積立投資を成功させるには、まずは何年後までに資産がいくら必要かという具体的な目標を立てることが大切。そこから逆算して投資額を決めます。何のための投資か目的をはっきりさせておくと、株価変動にも動じません。

月いくらかければいいのか、そこからわかりません!

基本は月収の3%が目安ですが、それよりも、何歳までに何をしたいか「夢のゴール」をまず決めましょう。

 

2.ゴールに向けた「マイルート」を定める

目標の金額と年齢、何%の収益率の銘柄にするかを決めます。利回りの高さとリスクは比例しますが、リスクを取れたとしても、平均7%くらいまで。そこで月の投資額が決まります。楽天証券のシミュレーションが便利です。 https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/smartphone/saving/simulation/

60歳以降は夫婦で贅沢に世界一周したい! 1,000万くらい必要だと思います。

60歳までの12年で1,000万貯めるための運用計画を立てていきましょう。

なるほど。そうすると、具体的に月いくら貯めるべきかわかりますね。

 

3.価格と価値の違いを把握して無駄遣いをおさえる

投資を始めると今までと同じような出費をしていたら当然苦しくなります。自分にとって本当に必要なものか、お金をかける価値があるのかを自問する癖をつけましょう。無駄遣いするくらいなら資産運用にまわして!

本的には、自分の稼ぎが土台力です。この商品にこの値段は適切か、今の支出を一度見直してみましょう。

〝安物買いの銭失い〟をしてしまって いるかも……。支出を見直して、月にかける金額を設定するのですね。

 

4.市場の暴落はチャンス! と心づもりする

投資初心者は株価の暴落に動揺してすぐに売ってしまい元本割れしがち。積立投資はドルコスト平均法で株価が下がる時は安くたくさん買えているのがメリット。それに資本主義であれば、基本的に経済は上がります。

長い期間では、情勢が多々変わります。常に平常心で、暴落したときこそ「買い」のチャンスと思ってください。

一喜一憂したり、暴落時に売り飛ばさず我慢して見守るのが、投資の心得なんですね。

 
撮影/吉澤健太 ヘア・メーク/谷口結奈(Linx) 監修/八木エミリー 取材/小仲志帆 イラスト/岡田 丈 ※情報は2022年6月号掲載時のものです。
 

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