ヘアメークだけでなく、そのファッションも注目を集める美容家の神崎 恵さん。〝素敵な雰囲気のある女性でいたい〟という神崎さんのファッションとヘアメークの関係性を伺いました。

40代は美人さよりも
なんとなくいい雰囲気を纏うことを
目指したいから
ヘアメークとファッション
全身のバランス感が大切です

40代を迎えた私たちは、美人さや過度なオシャレ見えを追うよりも、〝なんとなくいい雰囲気〟を持っていることを重視したほうがいいと最近思います。洗練された自分だけのさじ加減を持っている女性って素敵ですよね。そう見せるには、全身のバランスがすごく大事。顔と服がちぐはぐだと老け印象を高めてしまいます。

私はファッション起点でトータルバランスを考えることが多いのですが、大事にしているポイントは、ハンサムな服を着る時はヘアメークで柔らかさを足すなど服とヘアメークの雰囲気を統一せず、どこか少しひねる。甘い服を着たら髪を巻いて完璧にせず、ストレートヘアでハズして仕上げる。〝私の顔はこのメークが一番〟の思い込みを捨てて、効かせたい、強い色を起点にして時にはメークの順番を変えてみる。ＳＴＯＲＹ世代はキメすぎるヘアメークを抜け出した時に「なんか洒落ている」雰囲気を纏えるのだと思います。

そしておざなりにしがちなのが〝髪〟。髪は外見の大きな印象を握る、時間をかけてケアをしないと老けたり清潔感が損なわれるパーツ。スタイリング剤を使い、いいツヤ・ボリュームを出し質感を整えればトータルバランスでキレイに見えるので40代こそ手間をかけるべきだと思います。

窓にちらっと映る自分を見て「まぁまぁいいね」って思えると一日気分よく過ごせますよね？ だから見た目ってすごく重要。「どうでもいいヘアメークと服で出かけると、すごく気分が下がる」と思うから、私自身工夫して、一日をいい気分で過ごしたいなというシンプルな気持ちで服もヘアメークも楽しんでいます。

MEGUMI KANZAKI

1975年生まれ。ヘアメークだけでなくファッションまで、トータルで年齢問わず支持される美容家。3児の母でありながら、メディアでの女性の美しさを引き出すメソッドの提案や、主宰するアトリエ『mnuit』での活動、商品開発など幅広く活躍し、多忙ながら常 に美しい姿には羨望の眼差しが。

デニムジャケット¥28,600(A.P.C./アー・ペー・セー カスタマ ーサービス)ボウタイブラウス¥26,400 (ドローイング ナンバーズ/ドローイング ナンバーズ 新宿店)[指先から]リング¥77,000ダイヤ付きリング¥88,000(ともにヒロタカ/ヒロタカ 表参道ヒルズ)

撮影/花盛友里 モデル/神崎 恵[身長:157cm] ヘア/shuco(3rd) スタイリスト/石関靖子 取材/味澤彩子　※情報は2022年6月号掲載時のものです。

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