【星野リゾートで感動の親子旅vol.1】世界自然遺産の島・西表島で初めての生き物に出会う ~一日目~
アウトドア好きな編集・中山と超虫好き男子の親子旅連載がスタート!
私たち親子は、とにかく自然の中で遊ぶことが大好き。旅行はいつも親子で体験できるプランを組みます。一緒に体験をすると後々の旅の思い出話の内容の濃さがかなり違うんです。今回は、星野リゾートさんご協力のもと、2021年夏に世界自然遺産に登録された、生物の命に溢れた魅惑の島、西表島に行ってきました! この島だけにしかない壮大な自然、そしてここだけにしかいない希少な生き物たち。SDGsの学びが当たり前になった小学生の息子は行く前から興奮がとまらない様子。
行って楽しいのはもちろんのこと、たくさんの発見と学び、そしてこれからの過ごし方が考えられる素晴らしい旅。ぜひご紹介します!
STORY編集部にて、ファッション、ビューティ、JuniorSTORYなどを担当。毎週末、海、山、川のいずれかに出没。趣味は、キャンプ、サーフィン、スノーボード。自然の中で全力で遊ぶこと。10歳になる前ぐらいから、急に心が成長し始めた息子に戸惑いを感じている日々。
0歳のころからキャンプに連れていかれ、今ではキャンプ飯づくり、テントはり、火起こしも一人でこなせる無人島生存率高め少年。趣味は海洋生物、昆虫、爬虫類の採集と飼育。彼の目の前では蚊を退治するのも怒られる。最近ちょっぴり思春期のトンネルを行ったり来たり。
今回の旅のテーマ
(親・中山)凝り固まった頭のために、子どもよりも五感をフルに使って、子どもよりも楽しむ。
(子・ASHU)今まで図鑑でしか見たことのない生き物を見つける!(そして学校の友達に話す)
まさにジャングル!エコロジカルな「 星野リゾート 西表島ホテル」に到着
東京から飛行機、船を乗り継いで、約6時間。西表石垣国立公園に位置する「星野リゾート 西表島ホテル」にやってきました!このホテルは、日本初の「エコツーリズムリゾート」。島の自然を守り共生し、持続可能な観光の仕組みを作るため、「エコロジカルなホテルな運営」「島の魅力を存分に味わえるネイチャーツアー」「イリオモテヤマネコの保護活動」という3つの取り組みを実践しています。ヤマネコのイラストも可愛い♡
西表島の平均気温は24℃。私たちが行った11月でも日中は半袖でも汗ばむぐらいの暑さでした。
西表島の環境を第一に考えたシステム作りは、ホテルに入ってすぐにわかります。館内の飲み物はペットボトルのものがなく、ボトルをレンタル、購入するか、持参をし共有スペースのドリンクコーナーから好きな飲み物を選びます。また、1グループに1つ、ホテル散策用にエコバッグのギフトが。可愛いイリオモテヤマネコのデザインに感激です。その他にも、海の生き物たちに甚大な影響を与えるマイクロプラスチックや島のゴミを少しでも減らすため、使い捨てハブラシなどのプラスチックのアメニティや割り箸しの廃止などの取り組みをしています。
大人が当たり前だと思っていたサービスも、いざその取り組みを体験してみると、環境を守る、そして島全体のことを知る一つ一つの気づきになります。今の小学生は授業でSDGsを学んでいるため、、私よりもプラスチックやゴミのことに詳しい! ボトルもエコバッグも紙のランチボックスも、ごく当たり前の手段として自然に受け入れ、私が逆に教えられることも多く、子どもとの会話がとても新鮮に感じられました。
自然との一体感がある部屋、ホテル散策にテンションMAX!
荷物を置いて、少し休憩した後、ホテル散策に。南国に足を踏み入れたことのない息子は、自分の住んでいる場所と全く違う空気や景色、空の青さに驚いていました。139室を備えた西表島最大の客室数の中で私たちが泊まった部屋は、デラックスツインという広々した部屋。全室が海に面していて、テラスからは波の音と鳥の声。目下にはこれまた大きな共有プールが。「えらいところに来てしまった……」とつぶやく息子(笑)。
プール奥の森を抜けると、目の前に広いビーチが! 海を目の前にするとまた島にきた実感がじわじわと心に染みてきます。ここ月ヶ浜は、サンセットの絶景ポイントだそうで、日の入りの時間近くになると宿泊の方々でにぎわいます。大人にはサンセット用にスパークリングサービスもあり、カップルや夫婦で夕焼けを見ながら素敵な時間を過ごすことができます。この日は、雲が多く、きれいな夕焼けを見ることはできませんでしたが、また来るための理由がひとつ増えたと思えば、楽しみに変わります。
イリオモテガイドウォークでジャングルを探検
午後3時。ホテル敷地内にある広いジャングルを、西表島愛に溢れたホテルのガイド山下貴弘さんとともに探検します。ジャングルに入るとセミの鳴き声が聞こえ、空気が少しヒンヤリ。ここには、ヤエヤマオオタニワタリやサキシマハブカズラ、ヤエヤマコクタン30種類以上のも植物が自生。それぞれが独自の進化を遂げ、ジャングルを形成するためのエコシステム(生態系)の一役を担っています。息子の今回の旅のテーマである「図鑑でしか見られない生き物に出会う」という目標はジャングルを1歩入った時から、すでに達成です(笑)。頂いたフィールド図鑑と目の前にいる虫や植物を照らし合わせ、ガイドの山下さんとも会話も弾みます。いつもは虫のことを質問されても全く分からない母と一緒にいるためか、知識豊富な山下さんが息子の好奇心のすべてを受け止めてくれました。
西表島に親しみある素材を味わえるビュッフェレストラン
レストランでは、カマイ(イノシシ)の黒糖すき焼きや黒糖と白味噌を合わせたガザミ(ワタリガニ)汁など西表島ならではの食材を使用した料理を楽しみました。その土地のものを頂くことも、旅の思い出には大事なもののひとつ。「これは出汁が効いていて美味しいね」「イノシシのお肉、初めて食べたけど甘いんだね」「黒糖が入るとコクが出るね」なんて大人みたいな会話をしながら、母はビールを堪能中。
世界自然遺産登録のワケを知る「世界遺産の学校」
夕飯の後は、ホテル内のロビーで開催させる「世界遺産の学校」に参加しました。西表島はなぜ、2021年の夏に世界自然遺産に登録されたのか?という理由を知ることが出来ます。ジャングルや、河川、マングローブ林など西表島のバラエティ豊かな自然環境やイリオモテヤマネコやカンムリワシ、ヤエヤマセマルハコガメなどたくさんの希少な生物がいきる「生物の多様性」をスライドやはく製、生き物の実際の鳴き声などを聞きながら楽しく学びます。家族で参加されている方々も多く、皆さん真剣にガイドの山下さんの話に耳を傾けていました。
一日目を終えて……
息子にとって初めての西表島。純粋に島の自然に癒され、旅自体もすごく楽しいのですが、それよりも何よりも気づきと発見が多く、子どもの好奇心をフルに刺激する旅になっています。一日を終えた時点でも、話す内容が親子にとっても実りあるSDGsのこと。日々、「宿題しなさい」「早く寝なさい」×100回レベルの会話しかしていない私たちが島のゆったりした空気の中で、きちんと向き合って会話をしているなんて。親としては、そんなささいなことでも嬉しい一日でした。
次回はカヤック&トレッキングツアーに参加します!
〈次回へつづく〉
※本情報は2021年11月時点のものです。安全対策をきちんと行い、取材をしています。
星野リゾート 西表島ホテル
沖縄県八重山郡竹富町上原2‐2
https://iriomotehotel.com/index.html