子どもに必要な「プレゼン力」の教え方
「子どもに本当に必要な力」を教えるためには、どうすればいいのか? プロからアドバイスをもらいました。
合わせて読みたい
これからの子供に本当に必要な力とは?
◯ 教えてくれたのは...「子どもが教える学校」 校長 鈴木深雪さん
「子どもは大人に学びをく れる存在」という思いから、子どもたちが自分の好きを大人に向けてプレゼンする「子どもが教える学校」をオンラインで展開。各方面から反響を呼んでいる。
1.『プレゼン』を通して、自分の思いや考えを理解する
正解が一つではない今の時代、自分の思いや考えを表現する「プレゼン力」が必要です。「これをやってみたい、実現したい」子どもにとって、自分のやりたいことや夢を叶えられるツールです。子どもは、自分自身としっかりと向き合う過程で大切にしたい価値観や個性、他者との違いにも気づきます。借り物ではない、「自分の言葉」で伝えることも大切ですね。
2.子どもが『アウトプット』する機会を大人が 作ってあげましょう
大人が子どもに一方的に「教える」「与える」のではなく、子どもが「アウトプット」する機会を作ってあげましょう。レストランでのオーダーや病院での問診なども貴重なアウトプットのチャンス。思い切って任せてみましょう。子どもの毎日には実はこういった場面があふれています。自分の言葉で考え、伝えること、それを邪魔せずに見守ることが重要。
3.子どもの“得意”なこと、“好き”なことで『プレゼン力』を伸ばしましょう
子どもが興味のあることについてプレゼンしてもらいましょう。テーマはゲームやマンガなど、大人の型にはまらない自由な発想でOK。「〇〇についてお母さんも知りたいから教えてくれる?」と引き出し、受け止める姿勢が重要。その時には「な(何を)、な(なぜ)、た(例えば)、こ(おすすめの行動)」の順番で聞き出してみて。それを繰り返すうちに子ども自身が「この型で話すと伝わるんだな」と徐々に習得していきます。
鈴木さんの取り組みは子どもの自己理解、他者理解にもつながると評価され小学校での採用も増えています。ご自身の息子さんにも日頃からアウトプットの機会を多く作るように。
撮影/BOCO 取材/片岡かこ ※情報は2022年5月号掲載時のものです。
こちらの記事もおすすめ!
・自己肯定感を高めるにはどうしたらいいですか?【尾木ママ連載vol.7】
・【広末涼子さん連載vol.11】「男らしく?」「女らしく?」家庭でのジェンダーレス教育をする時に心がけていること
・クリス-ウェブ佳子さん「思春期の娘には”自分はこうしてもらいたかった”という視点で接するように」