山之内すず「私が奪ってしまうから」自身名義の楽曲リリースを断っていた理由
bisで連載中のイラスト×超短編小説から始まる次世代表現プロジェクト「1 PICTURE 1 STORY」。4月21日、同企画の初ライブトークイベントが行われ、5月号に掲載中のvol.3に参加したモデルでタレントの山之内すずさん、YouTuberのエミリン(大松絵美)さん、音楽プロデューサーの40mP(よんじゅうめーとるぴー)さん、イラストレーターの寺田てらさんが登壇しました。
1 PICTURE 1 STORYライブトークイベントをレポート!
白のリンクコーデで登壇した、山之内さんとエミリンさん。
それぞれの表現ジャンルで“旬”な4人を迎え、司会を務めたのは、カルチャー通として幅広く活躍する、ニッポン放送の「よっぴー」こと吉田尚記アナウンサー。豪華メンバーに、地上波テレビをはじめ動画カメラも集いました。
公式YouTubeチャンネルで披露した“歌ってみた”が話題で、今回のインスパイアソング『あの子になりたい(feat.40mP / 山之内すず)』が自身初のデジタルシングルリリースとなった山之内さん。歌い手として参加を決めた心の内を明かしました。
「これまでも『歌を出しませんか』といろいろお声がけをいただいていましたけど、全部お断りしていました。つらい時期を音楽に救われてきた人生だったので、私の曲です、といって出してしまうことで、クリエイターのみなさんが作り上げた作品を『奪ってしまう』と思ったからです。
その点1 PICTURE 1 STORYは、参加クリエイターみんなで作り上げていくもの。そこがとても気に入って、企画の内容をお聞きしたときから、私にできるかわからないけどやってみたい、と思えたんです。
『あの子になりたい』の歌詞には共感するところがたくさんあって、同世代に伝えたいこともたくさんあって……一発で好きになりました。そして歌ってみて、歌うのってやっぱり好きだなと(笑)。音楽を通してしか伝わらないものも絶対あるし、“ふつうな私”が歌うから伝わるものがあるんだと思えています」
同曲も、元になった本誌掲載中の原案『私たちの友情は永久不滅★』も、“仲よし女子グループの連鎖する嫉妬”がテーマ。ストーリー作家を務めたエミリンさんのユーモアが、会場を沸かせました。
「ユーザーは、憧れやキラキラも見たい人もいるし、日常リアルなドロドロのすっぴんを見たい人もいて、人それぞれ。私は港区女子がお寿司を手にのせて次々見せていくインスタのストーリーズを見ていて、憧れます。あの子になりたい!」
嫉妬の根幹には、誰しも抱くコンプレックス。山之内さんが抱いていたのは、考え方をはじめ自身の内面についてのものでした。
「自分を好きになれず、昔は『自分なんか……』と思ってしまっていました。言葉にはしなかったけど周りの人を憎んでもいたし、ポジティブな言葉をかけてもらっても、自分の壁で遮断して届いていませんでした。
全部を好きにはなれないけど、年齢が上がると自分を好きな瞬間もいくつか見つかるようになって。私は昔から自分の話をするのが好きだし、過去の自分のことを話すのも好き。ということは結局、自分のことが好きだと受け入れられたんですね。それで、今に至るまでに捧げてきた過去の自分のことも好きになれました」
“踊ってみた”動画を投稿予定
4月22日公開の“踊ってみた”のフリを披露する山之内さん
さらに4月22日には、山之内さんの公式YouTubeチャンネル「山之内之家(やまのうちのうち)」で、『あの子になりたい』の“踊ってみた”動画を配信予定です。
「踊り手の『まぁり』さんに振りつけしていただいたんですが、すごく曲に合った振りで、さらにこの曲のよさを引き出してくれたと思います。衣装、ヘアメイク、スタジオも自分で選ばせていただいて、一般的な踊ってみた動画ではなく、MVのような作品になっています。ぜひ、マネしていただけたらうれしいです!」
これからの展開に期待大な1 PICTURE 1 STORY。6月1日発売の7月号では、山之内さんが舞台裏を明かしてくれます。どうぞ、ご期待ください!
Photo_Takuya Iioka
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