発酵食品でおいしく胃腸活|坂井美穂のキッチンの薬箱vol.21
こんにちは。
フレンチ薬膳の坂井美穂です。
今年も桜は変わらず美しかったですね。桜並木が続く大通りで信号待ちをしていたら花びらが強風に絡めとられあまりにも豪華に舞っていました。周囲からも歓声が聞こえ、春の風が心地よかったです。
まだ寒さを感じる立春から陽気がぽかぽか上昇するのを感じ気分が上がる方も多いと思いますが、中医学的にも春は心身共にのびのびリラックスして冬に固く閉じていたものを少しずつゆるめ解放していく季節です。
大切なことは「生かし、殺さず」「称賛し、罰しない」こと。
― 草木に水を与え育ててあげるように、決して刈り取るようなことはしない。
自分自身や周りを尊敬し、否定しない。―
春の在り方というかこの考え方はとても前向きなるし、人にも自分に対しても優しい気持ちになれます。
だからという訳ではないのですが・・・
とってもお世話になっているアシスタントの哘(さそう)さんに感謝の気持ちを伝えつつ日本橋でランチしてお散歩へ。
お腹いっぱいなのに良い香りにつられ鰹節専門店に立ち寄ってみました。
並んでいる鰹節や乾物にはしゃいでいたらなんとお店のご厚意で削らせて頂けることに。
店員さんが丁寧に説明してくれるのでちゃんと削らねばと若干プレッシャーを感じつつも気合入れて削りましたがやはり上手には出来ませんでした。
削りたては香りが良く味が濃いのでそのまま食べてもすごく美味しかったです。お店の方のおすすめは、卵かけご飯に鰹節と醤油。絶対おいしいやつですね!
今回の薬箱レシピは、日本の代表的な発酵食品でもある味噌とかつおぶしを使って漬けたまごをご紹介します。
便利な作り置きおかずです。是非お試しください。
味噌とかつおぶしの漬けたまご
(材料)
卵 6個
ごま油 10g
味噌 60g
砂糖 15g
鰹節 4~5g
(作り方)
1.半熟卵を作る。鍋に水を入れて沸騰直前まで温める。軽くふつふつした状態で卵を入れ約7分茹でる。
2.冷水で冷やし殻を剥く。
3.ごま油、味噌、砂糖、鰹節を全て混ぜ、半熟卵にまんべんなくつけながらチャック付きビニールなどに入れて密閉し半日~1日置いて完成。
【therapy point】
味噌・・・消化器官を温める 胸中の熱や不安感・焦燥感を取り除く 老廃物の除去
鰹・・・気血を補う 胃の機能を高める
卵・・・潤いを補う 血を補う 生命力向上
◆坂井美穂プロフィール 国際中医薬膳師 東京健康科学専門学校 非常勤講師 国際食学協会 特別講師 2006年拠点を日本からパリに移し、モデルとしてパリコレクションなどのショーを中心に活動。 現在は麻布十番でフレンチ薬膳を提案しながら、身体の内から溢れる美しさや健康を追求した様々なサービスを展開。料理教室やレストランとのコラボレーションイベント・数多くのレシピ提供・商品開発に携わる。 薬膳の資格、フレンチ薬膳通信講座や、テレビ出演等のメディア活動も精力的に展開中。http://www.french-yakuzen.com/ 著書「簡単フレンチ薬膳」 (主婦と生活社) 「血めぐり薬膳」(A&F出版) 「“きれい”に効く インナークレンジング食事術」(A&F出版)