町田啓太さん「『ダメな男じゃダメですか?』は、群馬にいる親戚や地元の人を思い返しながら演じています」
4月に公開される『チェリまほ THE MOVIE ~30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい~』やNHK大河ドラマ『青天を衝け』での好演など、勢いが止まらない町田啓太さん。自身を主人公にしたマンガ×ドラマ化プロジェクトで大賞作品が決定し、ついに2月からドラマとして放送されます。今回のドラマへの思い、そして大ブレイク中の今も昔も変わらず町田さんの心にあるものについてお話を伺いました。
前回までのインタビュー
今回のドラマは「やりがい」しか感じていません
――町田さんを主人公にした漫画を募集し、大賞作をドラマ化した『ダメな男じゃダメですか?』。町田さんがまさかの(?)ダメ男、 “田町権太„を演じます。
「権太がダメなところは結構ありまして(苦笑)。ダメな男だけど優しさはあるというキャラですが、優しさをはき違えてるところがダメだなあ、甘えてるなあと思うので、物語のなかで成長したり本当の優しさについて気づきがあればいいなと思ってます」
――権太と祖母のカツヨが入れ替わる設定で、町田さんの中身がおばあちゃんになってしまいます。
「この企画自体すごく挑戦的ですし、役柄でもよりチャレンジしてみようと思いました。『僕をいかようにも使ってください』という企画の趣旨のとおり、いろんな意味で僕を面白く使ってもらえてるなと感じましたね。実際に演じるのは大変で(苦笑)、いろいろ試しながらやってます(笑)。楽しい作品ですから遊び心も忘れずにいたいので、頭をフル回転させながら臨んでいるところですね。ただ僕の地元である群馬の言葉を使っているので、そのアドバンテージはあってよかったです」
――権太のプロフィールなど、町田さん自身にあて書きされているところも楽しみです。
「言葉はなじみがあるのでやりやすいところもあるけれど、標準語でお芝居することが多いからか、お芝居にしてみるとなぜだかしっくりこないこともあります(苦笑)。僕の生い立ちや経験談などもたくさん入れ込んでくださってるのは嬉しいですし、今までそういう役はやったことがないので喜びを感じてます。でもそのぶん、期待値も上がってるだろうから頑張らなきゃいけないなと思ってます」
――実際に“おばあちゃん子„の町田さん。演じるうえで役に立っていることはありますか?
「僕の世代ではあまり使わない言葉もありますが、おばあちゃん世代はそう話してたなっていうのを思い出してます。ただ性格で言うと、僕のおばあちゃんはカツヨさんとは真反対。菩薩のようなおばあちゃんだからそこは違ったんですけど、群馬にいる親戚や地元の人を思い返してみると、結構、口調は強い人が多かったかな。そういう方々の記憶を手繰り寄せながら、参考にさせてもらってます」
――いわば二役を演じているような今作。「全部、難しい」とのことですがやりがいは感じてますか?
「やりがいしか感じてないです。今も最初からも」
――町田さんが思う見どころを教えてください。
「もともと原作漫画が面白い会話劇なので、ドラマには映像ならではの面白さがプラスされて、より笑ってもらえるシーンがたくさんあると思います。また今作には『ありのままの自分でいい、取り繕ったりしないで自分とちゃんと向き合って、良心のままに行動すればいい、自分に恥ずかしくないように生きろ』っていうメッセージがちりばめられてるので、見てくださる方が笑いながらも前向きな心もちになってもらえたらいいなと思っています」
Keita Machida
ʼ90年7月4日生まれ 群馬県出身 血液型 O型
⚫劇団EXILEのメンバー。’10年より俳優として活動を開始。’20年の出演ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』が日本だけでなく海外でも話題に。最近の主な出演作はドラマ『西荻窪 三ツ星洋酒堂』『SUPER RICH』、NHK大河ドラマ『青天を衝け』、Netflix『今際の国のアリス』、映画『きみの瞳が問いかけている』など。映画『チェリまほ THE MOVIE〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』が4月8日(金)に公開。
『ダメな男じゃダメですか?』
電子コミック配信サービス「めちゃコミック」とテレビ東京が共同で催したコンテスト「僕を主人公にした漫画を描いてください!それをさらにドラマ化もしちゃいます!!」で選ばれた、大賞作のドラマ化。漫画化とドラマ化を同時に実現するプロジェクトで、主演の町田啓太さんが企画から携わり、審査委員長も担当。ドラマに先駆けて、大賞作品選考までのドキュメンタリーも放送。毎週水曜深夜1時からテレビ東京ほかにて、制作ドキュメンタリーが放送中、2月2日(水)よりドラマ本編が放送スタート。
【衣装】スーツ¥418,000 ニット¥148,500〈参考価格〉ベルト〈参考商品〉シューズ¥148,500〈参考価格〉(すべてディオール/クリスチャン ディオール)
撮影/木村 敦 ヘアメーク/Kohey スタイリング/水元章裕 取材・文/駿河良美 再構成/Bravoworks.Inc