新型コロナウイルス感染拡大の影響で、オンラインコミュニケーションが急速に広まるも「なんだか怪しい」「よくわからない」などの理由から、いまだSTORY世代の多くは、オンラインの世界にハードルの高さを感じている様子。でも思いきって画面の向こうを覗いたら、想像以上に素敵な景色が広がっていることも! 今回は、ひと足先に一歩踏み出し、新たな楽しみや人生を見つけた方々のお話です。

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川田 有香さん(38歳 ・ 東京都在住) IT企業経営企画室長

大人の部活動を始めた気分。
その時間を充実させるため
時間を有効に使うようになりました

10年前から宝塚ファンの川田有香さん。昨年6月に宝塚歌劇団OGの星乃あんりさん主宰のオンラインサロン“Anri’s BeautyCamp(あんキャン)”に入会し、バレトンレッスンを受けています。バレトンとはフィットネス・バレエ・ヨガを組み合わせたプログラムで、曲に合わせて30分程ノンストップで動くニューヨーク発祥のエクササイズ。運動習慣がなかった川田さんが入会を決意するまでには、半年かかったそう。

「オンラインサロンについては、『何するところ?』から入りました。覗いてみたい気持ちはありましたが、自己啓発などが多い印象。『怪しいのでは?』と躊躇し、なかなか踏み込めませんでした」。

“あんキャン”は「週1回バレトンレッスンをみんなでする」と、活動内容が明確だったことと、コロナ禍で体重が増加したことも後押しになり入会。
「入会して良かったのは、何といっても主宰の星乃あんりさんとの出会いです! 宝塚歌劇団在団時から舞台を拝見していましたが、オンラインとはいえすごく近い距離で接することができてびっくり。黙々と一人で運動することは性に合わない私にとって、みんなでやることが楽しく、やる気が継続中です」と川田さんは言います。

メンバー同士は接点がなく、当時川田さんは星乃あんりさんのファンクラブには在籍していませんでした。しかしサロンでは、他のファンの人も受け入れてくれる雰囲気があり、宝塚の話で盛り上がれる楽しい場所になっているそう。

「入会してからの変化は、タイムマネジメントを意識するようになりました。21時から生配信でレッスンするので、参加するために在宅の調整をするなど、プライベートと仕事の境目になっています。また、あんりさんを中心にファンの皆さんが集まっているコミュニティなので、一緒にキレイを目指す、美容に関する感度の高い人が多く、良い刺激を受けています」。

“あんキャン”ではバレトンレッスンの他、月に一度のオンライン定例会、あんりさんが携わるイベントの運営をはじめグッズの考案など、みんなで一緒に学びながら活動中。

「オンラインサロンのメンバーがイベントで一堂に会するということはまだできていないのですが、2、3人の方と個別にお会いできました。これからは徐々にファンミーティングなど増えてくると思います。サロンでの活動は、仕事以外にコミュニティがあることで充実する時間を持つことができ楽しい! ちょうど大人の部活動のイメージです。コロナ以前は、どこかに行かなくては人と繫がることができませんでした。けれども今は夜にテレビを観る感覚でオンラインのイベントに参加できるようになったので、人と繫がるハードルが下がった気がしますね。思い切ってチャレンジをしたら、良いことしかなかったので、気持ちに余裕が持てることになったことも大きい。始めて良かったです」。

撮影/BOCO 取材/孫 理奈　※情報は2022年2月号掲載時のものです。

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