僕には”禁断の恋”は無理かもしれません|大谷亮平さんインタビュー

● 舞台『ボディガード』に出演中の大谷亮平さん (41歳)

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大谷亮平(おおたにりょうへい) 2003年韓国の「ダンキンドーナツ」のCM出演をきっかけに韓国でモデル・俳優として活躍。2016年に活動の場を日本に移し、映画『ゼニガタ』『焼肉ドラゴン』『仮面病棟』、ドラマ「逃げるは恥だが役に立つ」(TBS)「奪い愛、冬」 (EX) 、「まんぷく」 (NHK連続テレビ小説)、「ノーサイドゲーム」(TBS)、「青天を衝け」(NHK大河)などに出演。


★ 僕の場合、好きになったらすぐに顔や態度に出てしまうから〝禁断の恋〞は無理かもしれません

昨年から今年にかけて、得体の知れぬコロナウイルスの存在によって、休演を余儀なくされた数々の舞台。大谷さんが出演していた『ボディガード』も、そのうちの一つ。東京・大阪で予定していた33回の公演のうち、上演が叶ったのは、5回のみ。その幻の舞台が、1、2月に再演されることが決定した。

– 「僕にとっては初めての舞台への挑戦だったからか、テレビドラマでシーンの全体を映し出す引きの絵を撮影している際に、しばしば『ボディガード』の時のことが頭によぎることがあったんです。『ああ、こういうところが難しかったな』とか『楽しかったな』なんて。だから、いつかもう一度できるだろう、と無意識に思っていたんですね。それで、再演が決まった時には、『来た! だよね』という感じでした。僕の中では、『ボディガード』という舞台は、終わっておらず、そのストーリーが続いていたんです」

『ボディガード』といえば、ホイットニー・ヒューストンとケビン・コスナーのダブル主演で世界を沸かせた名作中の名作。映画の中でホイットニーが歌う「I Will Always Love You」はグラミー賞を受賞し、今でも色褪せずに世界中に愛され続けている。大谷さんが演じるのは、前回同様にケビン・コスナーの姿が色濃く私達の心に残るボディガードのフランク。

– 「いやぁ、僕とケビン・コスナーって遠すぎますよね(笑)。普段ドラマで役を演じる際は、その役のイメージやヒントが降りてきて、自身が役に近づいて演じることが多いのですが、今回はそれが全くなくて……。それで、ただただ 自分が思うフランクという男をゼロから作り上げていきました。そんな役作りは、僕にとって初めての経験でした。それと、舞台カルチャーで不思議だったのが、稽古前に皆でストレッチやウォーミングアップをする習慣。僕は、幼い頃から今までバレーボールを続けてきて、根っからの体育会系なので、現場ですぐ体が動かせるように、家でストレッチを済ませ、さらに駐車場から稽古場までウォーミングアップに走っていました(笑)。でも、体だけじゃなく心までほぐして皆で一体感を持ち、稽古に稽古を重ねて作り上げていく熱さを体感して、舞台は自分のような体育会系の人間こそ向いているのかもしれないな、と思いました」

さて、『ボディガード』は、依頼主に恋をしてしまう禁断の恋の物語。恋の噂をなかなか聞かない大谷さんですが、もしそんな恋をしたら……?

– 「僕だったら、周囲にもわかるくらい顔や態度に出てしまうだろうし、相手にもアピールしちゃうと思います。イメージ的に、『大人っぽい』とか『落ち着いている』とか言われることが多いのですが、実は全然なんですよ(笑)。だから、僕には禁断の恋は無理かなぁ……」

< ミュージカル『ボディガード』>

1992年にケビン・コスナーとホイットニー・ヒューストン主演で世界中で大ヒットを遂げた映画『ボディガード』を舞台化。柚希礼音、新妻聖子、May J.のトリプルキャストが人気絶頂のポップシンガーレイチェルを演じる。

出演/柚希礼音、新妻聖子、May J.、大谷亮平
大阪:2022年1月21日~1月31日 東京:2022年2月8日~2月19日
http://bodyguardmusical.jp/

撮影/遠藤優貴(MOUSTACHE) ヘア・メーク/MIZUHO(VITAMINS) スタイリスト/伊藤省吾 ※情報は2022年1月号掲載時のものです。

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