長谷川ミラが「サステナブル」と向き合うようになったきっかけは?

SNSやメディアで、『サステナブル』を軸に情報を発信しながらモデル活動を行う長谷川ミラさん。持続可能な未来を作るために世界で取り組みが行われている『SDGs』もそうですが、この2つのキーワードに対して当事者意識が持てなかったり、どう自分の生活に落とし込むべきか悩んでいる人も少なくありません。そこで、時代を引っ張る彼女のリアルな声を聞いてみました。

きっかけはイギリスに留学したこと

ミラさんが環境や社会問題に興味を持つようになったのはイギリス留学時代。美術大学で学びながら感じた“日本との違い”に接したことがきっかけだと言います。どのようなプロジェクトであっても「可愛い」や「カッコいい」というだけではなく、社会問題を軸に洋服作りやメディアの記事が展開されていく様子に徐々に感化されていったそう。

「街で会った人たちとの会話も違いました。タクシーの運転手さんにEU脱退について聞かれたこともありました。当時は『なんで関係のない私に聞いてくるんだろう』と思っていたのですが、社会や環境の問題、政治についても問われたり、意見を求められる機会が多かったんです。だから(EU脱退について)気になって調べてみると、私が住んでいた日本にも影響があることだったり、当時住んでいた場所にも関係があることに気づかされました」

気になるものを調べるのが一番のサステナブルかも

こういう情報に接するたび、『サステナブルに正解はない』という思いを強くするそう。人によってライフスタイルも違えば、情報の解釈の仕方も様々。だからこそ、「調べることが一番大事なのでは?」と今は考えています。

「自分が信頼していた業界や会社やモノが本当に信じられるものか、気になるものをとにかく調べてみるのが一番のサステナブルかもしれない」とも。

どんなところにスポンサードしていて寄付しているのか、広い視野で情報を集めてから自分なりの価値観で行動すればいいというのが彼女なりの意見。

「答えを提供するよりも、私の活動が誰かにとって考えるきっかけを与えられたらいいなと思うんです。どんな問題でも、“みんなににこうして欲しい”とは思ってないです。日本って自分で考える教育をされていないので、(みんなが自発的に動けば)大きな一歩になるんじゃないかなって感じています

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撮影/佐々木大輔<SIGNO> ヘアメイク/KATO<TRON> スタイリング/阿部絵莉香 取材/石津愛子 編集/岩谷 大