“二人で起業”のメリット「悲しみは半分に、楽しみは何倍にも」

働き続ける女性は増えましたが、働く環境はまだまだ厳しいのが現状。それならば、良い環境を自分たちで生み出そうと考えた女性起業家たち。それも、一人ではなく二人での起業は多くのメリットを感じられるようです。今回は、デリケートゾーンケアの開発に乗り出した二人のお話です。

 

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明確な役割分担で
スピードアップ。
悲しみは半分に、
楽しいことは何倍にも

Mellia.inc 原 由記さん 和田由紀さん

ともに徳島県出身。原さんは美容業界、和田さんは外資系金融業界を経て、4年前に起業。体と向き合い自分を知るためのデリケートゾーンケアブランド「I’m La Floria」を立ち上げる。

自身の健康と快適な
暮らしを守る働き方を

ともに社会人生活を東京で送り、約10年がたった頃、仕事量が増えたストレスによる免疫低下によって不調、カンジタを引き起こしてしまった原さん。「懸命に働いてきたけれど、このままで良いの?」と働き方について考えたのがきっかけでした。疑問を和田さんに投げかけたところ、和田さんも同意見。PMSによる不調で仕事のパフォーマンスも落ちるのに、働き方は変えられない。さらにデリケートゾーンケアプロダクトの少なさを感じていた二人は、フェムテック商品の開発、販売というチャレンジの一歩を踏み出します。

原さんが企画、ブランディングなどプロダクトの方向性を打ち出し、金融業界出身の和田さんが販路開拓や資金調達を担当するという互いのキャリアを生かした役割分担制。担当を分けることにより、物事をスピーディに進めることができます。女性には女性ならではのライフステージがあるから、時間帯や場所に制限を設けずフレキシブルに働ける環境であることが大切だと考え、さまざまな女性の心身に寄り添う企業を目指しています。

「起業は決して特別なことではありません。熱量高く、やりたいことを追求していけば周りの応援が得られると思います」

History

30年以上をともにする幼馴染み。同じバレエ教室に3、4歳の頃から通っていました。得意分野の違いもあり、お互いに聞かなくても理解し合える存在。

原さんは10年間ヘアケア、ボディケア製品を扱う企業で働き退社。

和田さんは11年間外資系金融機関で働き退社。お子さん2人のママ。

手がけるデリケートゾーンケアブランド「I’m La Floria」。毎日使用でき、全身洗える安心・安全な成分、界面活性剤フリー、環境配慮に取り組むボトルなどこだわりの商品。

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撮影/オノデラカズオ ヘア・メーク/杉村理恵子、石井織恵 取材・文/金沢由紀子 編集/永吉徳子
*VERY2021年10月号「「二人で起業」は「補い合える」からうまくいく」より。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。