2021年11月04日 21:00
/ 最終更新日 : 2021年11月04日 21:00
CLASSY.
「女子校育ちに、ありがちなこと」7つ【桜井玲香さん&穐山茉由さん対談】
きっとCLASSY.読者の皆さんにも多いであろう〝女子校育ち〟。友情、恋愛、そして生き方や考え方…その後の人生にも影響を与えているはずのあの頃を、振り返ったことはありますか?CLASSY.モデルでもある桜井玲香さんが主演する映画『シノノメ色の週末』は、そんな女子校出身者3人組の物語。メガホンを取った穐山監督も玲香さんも女子校出身ということで、大人になった今思うことを語ってもらいました。
このお二人に伺いました!
11月5日公開!映画『シノノメ色の週末』 主演・桜井玲香さん&穐山監督と一緒に考えます
【左】女優/モデル 桜井玲香さん
1994年5月16日生まれ。中・高と女子校出身。アイドルグループ乃木坂46の元メンバーおよび初代キャプテン。卒業後は数々のミュージカルや映画・ドラマに出演し、また『CLASSY.』のレギュラーモデルを務めるなど、幅広く活躍中。
【右】映画監督 穐山茉由さん
中・高・大と女子校出身。ファッション業界で会社員として働きながら、映画学校にて映画制作を学ぶ。2018年に長編デビュー作『月極オトコトモダチ』が第31回東京国際映画祭に出品され、長編部門グランプリほか4冠を受賞。
いいことも悪いことも!女子校育ちあるある
1.学生時代はずっと「共学いいなぁ」って思ってた
桜井さん「これ、めちゃくちゃ分かるなぁ。やっぱりときめきみたいなものは全然ないじゃないですか。私の母校は若い男性教員さえいなかったので、本当に何もありません(笑)。唯一、文化祭のときに男子校のコが遊びに来てくれたりとか、あと当時はmixiが主流だったので、そこで繋がっているコと会ってみたり…とかしている友達はいました。」
穐山監督「確かに、文化祭が出会いの場でしたね〜。おそらく共学の人たちにとっては修学旅行が恋愛面でいうメインイベントだと思うんですが、女子校は特に何もないので、ひたすら枕投げしていた思い出があります(笑)。」
2.ちょっとギャルっぽくて可愛いコが人気者だった
桜井さん「クラスで目立つのって、こういうコでしたよね。みんなの憧れの的!」
穐山監督「あとは見た目の可愛さだけじゃなくて、中身が面白いコも人気だった!話が面白ければ、地味めの文化系のコでもクラスの中心にいましたね。そういうのは共学にはない雰囲気かも?」
桜井さん「『シノノメ色の週末』の3人も、キャラが違うのになぜか仲がいいというか、仲よくなっているのか分からないけど自然と一緒にいる…みたいな空気は、女子校あるあるなのかな〜って思いました。」
3.そこら辺の男子より圧倒的にモテる、運動部のカッコいい先輩がいた
穐山監督「いましたね〜!」
桜井さん「一緒に写真撮ってください!って、群がっていたかも(笑)。」
穐山監督「うちの場合は若い男の先生がいたので、そこに集中してました。ぶっちゃけ今思えば、そんなに!?って感じなんだけど、当時は学校の中だけで世界が完結していたので、希少価値が高かったんですよね(笑)。そうでもない(失礼!)男性教員がモテるのも、女子校あるあるかも。」
4.女子校時代の友達と久々に会っても、ノリは当時のまま!
穐山監督「3人が再会するシーンの撮影中、男性のプロデューサーに『久しぶりの再会なのにキャピキャピしてない』と突っ込まれたのですが、私は『これが普通じゃない?』と思っていて。女性陣にアンケートを取ってみたら、わりとこんなノリだよねって話になったんです。みんなが期待するようなリアクションは周りの目があってのことなので、それがなければ、案外あっさりしてるものですよね(笑)。私も女子校時代の友達とは頻繁に会うことは少なくなりましたけど、会えばやっぱり当時のノリで会えるので、気楽でいい関係性を築けていると思います。」
5.男子の目を気にしなくていいぶん、素の自分が出せて友情が深まる!
穐山監督「女子校って、周りからはよくギスギスしてそうとか、陰湿ないじめがあるんじゃないかと思われがちなんですが、実際はとても平和ですよね。学校によるのかもしれないですけど、私の出身校ではみんなフラットな関係性でした! 家庭環境が似ているコたちが集まっているのもあり、変なマウントの取り合いもないし、ぬくぬくしていた気がします。」
桜井さん「私も中・高と女子校だったのですが、監督と全く同じ。社会に出て初めて、女同士のギスギスってこういうものか…! と学びました(笑)。」
6.共学育ちと比べて、大学での恋愛や男子との触れ合いが一歩出遅れる気がする
桜井さん「これは、二極化しますよね。」
穐山監督「大学に行ってから急に恋愛ができるようになる人と、男性と触れ合えず恋愛に
奥手な人とに分かれるのは、あるあるですね。個人的な話でいうと、男性のイメージが小学生で止まってその間がすっぽり抜けてしまっていたので、大人になって触れ合ってみると、荷物を持ってくれようとしたり、『何でこんなに優しいの!?』と動揺していた気がします。当時は素直に甘えられなくて、ようやく「これはやってもらった方が得なんだ」と気付けたんですけど、そこまでの道のりが長い…。」
桜井さん「私も乃木坂46に入りたての頃、「隙がないしモテる要素がない!」って言われていたんです。女子校時代は〝モテ〟を意識したことがなかったので、隙を作るってどういうこと??とよく悩んでました。」
7.「清く正しく美しく」という考えを無意識に植え付けられた
穐山監督「私の母校の教訓は『良妻賢母』だったので、〝30歳くらいまでにはしっかりした人と結婚しなくちゃいけない〟という無意識の刷り込みがあり、一回間違えそうになったことがありましたね(笑)。」
映画『シノノメ色の週末』
数々の舞台で観客を魅了してきた桜井玲香が、ついに映画初主演。女子校を卒業して10年、取り壊しになる母校にタイムカプセルを探しに行くため再会した3人。青春のおかしくて切ないリアル感、仕事での葛藤、人間関係の悩み…ちょっと立ち止まっている「あなた」の物語。11月5日(金)全国公開。
shinonome-weekend.com
撮影/川﨑一貴(MOUSTACHE) モデル/桜井玲香 ヘアメーク/高橋里帆 スタイリング/鬼束香奈子 取材/浜田麻衣 再構成/Bravoworks.Inc