アナウンサー小島奈津子さんが、コロナ禍での生活で見つけたやりがいとは
報道からバラエティまで数々の人気番組で「なっちゃん」として親しまれてきたアナウンサーの小島奈津子さん。そんな彼女に40代を振り返っていただき、さらに50代をどう生きていかれるか、その考えはきっと私たちの参考になるはずです。
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50代は「自分のため」に過ごしていきたい
40代は家族のために過ごしてきたので、50代はできるだけ自分のための時間を作ろうと思っています。まずは、健康面の見直しから。人間ドックを受診したら、コレステロール値が極度に高いことが判明。薬服用は避けたいので、食生活を徹底的に改め、体質改善に挑みました。コレステロールを下げるメニューを研究し、トレーニングもして自分のためにきちんと生活したらなんと3カ月で基準値まで下がり、体重も3kg減。主治医にも驚かれ、たくさんほめられました!
そして、コロナ禍での生活に何かやりがいを感じたいと、漢字検定の勉強を始めました。30年も「ことば」を生業としてきたのに、知らない四字熟語、読めない漢字がこんなにあるのか、と悔しくて、悔しくて。寝る間も惜しんで勉強しましたね。ノートにまとめたら何十冊にもなりまして。昨年末に2級、今年7月に準1級に合格。合格は本当に嬉しかった。その代わり、受検期の4カ月間は、最低限の家事しかやらなかったので…この合格も家族の協力があってこそです。
私の経験や持っているものが役に立てるなら幸せ
知人の紹介で、高校の放送部の女の子にアナウンスのアドバイスをする機会がありました。大会に出るという彼女に話し方やイントネーションなどちょっとしたアドバイスをしたのですが、見事に入賞したという嬉しいお知らせが届いて!私ができることは私がしてきたことを伝えること。アナウンサーの仕事は、求められるなら今後も続けていきたいですが、これからは後進の指導にも力を入れたいと強く感じるようにもなりました。私の経験や持っているものを伝えていく、そのことがお役に立てるなら大いなる幸せです。
撮影/杉本大希 ヘア・メーク/吉田謙二 取材/見学裕己子