アナウンサー小島奈津子さん「子育ては思う通りにいかないと落ち込みながら仕事を両立」

報道からバラエティまで数々の人気番組で「なっちゃん」として親しまれてきたアナウンサーの小島奈津子さん。そんな彼女に40代を振り返っていただき、さらに50代をどう生きていかれるか、そのお考えはきっと私たちの参考になるはずです。

インタビュー前編はこちら

小島奈津子さん フリーアナウンサー。大学卒業後、フジテレビに入社。「めざましテレビ」など看板番組を担当。「なっちゃん」の愛称で親しまれる。10年間第一線で活躍後フリーに。噂の東京マガジン(BS-TBS)15年目、小島奈津子のお帰りなさい(ニッポン放送)19年目に突入。

娘を出産後、1カ月後に仕事に復帰しました。事務所がスケジュールを調整してくれて、なるべくまとめて仕事を入れてくれたので感謝しています。仕事中は母が娘の面倒を見てくれていましたが、「あなたが育てているんだから、あの子の食べるものはちゃんと作って出掛けなさいよ。丸投げは嫌よ」と。自分の親なのに、なんて厳しいんだ!と心中嘆きましたが、今となれば、仕事前日には、作り置き、お弁当の用意など、家事がうまく回るような「先を見る目」も養えましたし、子育てをしながら働くという覚悟もできました。心から母に感謝です。娘は私が仕事に出かける姿を見ると大泣きしたので、その時間に合わせてお昼寝するようにスケジュールを立てていましたが、うまくいかないことも多く・・・・・・。「子育ては思う通りにいかない」と落ち込みながら出かけることも多かったです。子育てでいちばん戸惑ったのが、娘の性格が私と正反対なこと。私はこの仕事を始めてから特にせっかちになりましたが、娘は超マイペース。自分の娘なのに私と違いすぎてわからないことが多くて。娘はいま高校1年生。今の時代、情報量が多いからたとえばコロナに関しても不安になる情報をキャッチしてしまう。いろんなことを考えているようです。私の高校時代なんてぼーっとして深く考えることなんてなかったな。映画や本が大好き。小さいころ「白雪姫」にはまっている時は、物語に感情移入しちゃって。突然白雪姫になって「ふー」って苦しそうに毒リンゴを吐き出して目が覚めた場面を演じて、本当に具合が悪くなっちゃったのかと思い、驚かされたことも(笑)今は、ミュージカルや歌舞伎に興味があるようで、ミュージカルは何度か一緒に行っていますが、歌舞伎はコロナが落ち着いたら足を運ぶ予定です。
両親が放送業に携わっているからか、彼女も興味があるみたい。でも出演する側ではなく、こんな人を取材したいとか話を聞きたいなど、ドキュメンタリー番組を作ってみたいと言っています。『ザ・ノンフィクション』が一番好きなテレビ番組だそう。まだ子供っぽい部分としっかりした大人の部分と両方あって面白い。相談するときちんとした答えが返ってくるんですよ。この時期の子育てを楽しんでいます。

明日配信のインタビュー後編に続きます

撮影/杉本大希 ヘア・メーク/吉田謙二 取材/見学裕己子

STORY