アナウンサー小島奈津子さん「先のことを考えられない40代は、目の前のことを丁寧にやるだけ」

報道からバラエティまで数々の人気番組で「なっちゃん」として親しまれてきたアナウンサーの小島奈津子さん。そんな彼女に40代を振り返っていただき、さらに50代をどう生きていかれるか、そのお考えはきっと私たちの参考になるはずです。

小島奈津子さん フリーアナウンサー。大学卒業後、フジテレビに入社。「めざましテレビ」など看板番組を担当。「なっちゃん」の愛称で親しまれる。10年間第一線で活躍後フリーに。噂の東京マガジン(BS-TBS)15年目、小島奈津子のお帰りなさい(ニッポン放送)19年目に突入。

40代は子育てを中心として家族のために過ごした10年間

37歳で娘を出産。その後、父の具合が悪くなったりして40代は子育てを中心として家族のために過ごした10年間でした。ママ友と「40代って思い通りにならないことばかりだったよね」ってよく話します。子育てはその日その日で全く違う。いつもだいたいこの時間にお昼寝してくれるからこの時間にこれやろうと思っても、その通りにいかない。準備しても思ったようにいかないんです。父の病気も、娘の受験も、私が頑張ってもどうにかできるわけでもなく、ただサポートや応援ができるだけ。病気が悪化したら、とか受験に失敗したらとか先のことを考えたら何もできなくなってしまう。20代、30代は自分が頑張ればその分成果が出て、失敗したりうまくいかなかったりしても、これだけやったんだから仕方ない、まだまだ努力が足りなかったんだと納得できました。何歳で結婚して、これくらいの歳で子供ができたらいいな、なんて先のことも考えられた。でも、家族のことメインで生活していると、自分ではどうにもならないことばかりで、先のことは考えていられないんです。先のことを考えても仕方ないんですよね。目の前のことをきちんと丁寧にやるだけ。今日をまず頑張る!そんな心持ちで日々乗りきってきました。

明日配信のインタビュー中編に続きます

撮影/杉本大希 ヘア・メーク/吉田謙二 取材/見学裕己子

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