東原亜希さん「初産は海外で自宅出産!駐在時代を振り返り」
VERYモデル東原亜希さんのこれまでを振り返るインタビュー連載の第4回。今回はイギリスでの出産、子育てから帰国後の起業、双子出産までをお届けします。(前回はこちら)
スコットランドで初産!立ち会い出産への思い
実は、結婚式のときにはすでに夫・井上康生さんのスコットランド留学が決まっていたそうで、出発の時期は妊娠7カ月というタイミング。初産ということもあり、周りは当然〝産んでしばらくしてから井上さんのもとへ行く〟と思っていたのに、東原さんはスコットランドでの出産を決意。
「康生さんに、どうしても出産に立ち会ってほしかったんです。私が命がけで出産しているシーンを見て〝二人の子どもだ〟って、ちゃんと実感してもらいたくて。パパはお腹の中で育つ感覚を経験できないし、仕事で1カ月も離れて暮らすこともあるほど忙しくて、触れ合う機会も少ない。もし産むところも見てもらえなかったら、パパになったという自覚が湧かないかもしれない、と思ったんです」
さすがのポジティブ思考の東原さんも、慣れない異国での出産とあって全力でリサーチしたと言います。しかし、知らない土地の病院や出産データを読んでも、現実はどうなのかという不安が残りました。本当に知りたいのは現地のママの声。そんなとき、助けられたのがブログだったそう。
「コメントをしてくれる方のなかに、スコットランド在住のママがいて。現地の情報を教えてくれたり、ママ友を紹介してくれたりしたんです」
そして東原さんが情報収集の末に選んだのが“自宅出産”というスタイル。
「康生さんに立ち会ってもらうこともそうですが、身内に囲まれたアットホームな空間で産みたかったので」
安産のイメージしかなかったという東原さんですが、実際はかなりの難産でした。陣痛で苦しむこと2日間。ビニールシートが敷き詰められた自宅で、井上さんはなぜか日本代表のジャージを着て応援したり、東原さんも、体力をつけるためと朦朧とした状態で助産師さんにパイナップルを無理矢理食べさせられたり、なかなかの混乱状態だったそう。結局は陣痛2日目の夕方に、赤ちゃんに負担がかかるということで、救急車で病院へ。
「苦しんだ2日間でしたが、結局、下半身麻酔をかけて赤ちゃんを取り出す形に。噂に聞いていた“フルコース”でした……。でも、大変ではありましたが、とにかく無事に生まれてくれて本当によかった!」
ロンドンへ引っ越し。そして第2子出産へ!
夜中に出産、翌日に温かい紅茶を飲んでから即退院となった東原さん。日本でも不安が尽きないのに、海外での初めての出産、初めての育児を経験することに。実際はどうだった?と尋ねると、
「不安なこともあったけど、夫婦だけで暮らすのが実はこのときが初めてだったんですよね。そこに可愛い赤ちゃんもやってきて。それはそれでとても楽しくて!」
井上さんが留守の間も、東原さんの姉が遊びにきて助けてくれたり、近所の人が頻繁にご飯に誘ってくれたりと、さみしいと思うことは少なかったそう。いつも東原さんの周りには人がワイワイと集まる。そしてそれを拒まず楽しく過ごす、という小さな頃から大勢の人と触れ合った経験が生きています。
スコットランドで暮らし始めて1年が過ぎた頃、井上さんの仕事の都合でロンドンへの引っ越しが決まりました。そのとき、東原さんのお腹には第2子となる赤ちゃんが。今回も異国の地で出産かと思いきや、
「日本に戻る時期と出産予定日が近かったので、私だけ早めに日本に戻って出産することに決めました。前回があまりに壮絶だったので、今度は迷わず病院での出産を決めました。姉に産院の予約をお願いして、帰国まではロンドン生活を頑張ろうと」
そんな東原さんを帰国後待ち受けていたのは……?次回は自身の会社の設立から今に至るまでを語る、最終回です!
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取材/櫻井裕美 再構成・文/馨都
※掲載中の情報は誌面掲載時のものです。