いつかしなければと思いつつ、そのままになりがちな防災対策。実は100円雑貨でも備えることができるんです！　今回は、寝室の防災対策についておうかがいしました！

【寝室】家具は頭に倒れないよう足側に。避難に必要なライトや靴の用意を

寝ていると急に行動を起こせないからこそ、家具の配置など普段からの備えが大切です。

凶器になり得る家電は耐震マットで固定を

地震の際はテレビやパソコン、サ ーキュレーターなど、置いてある家電は倒れたり飛ぶ可能性が。耐震マットを貼り対策をしましょう。

本棚にはすべり止めマットを敷きギチギチに本を詰めて

本の下にすべり止めマットを敷き、できるだけ隙間ができないよう、端から端まで本を詰めておくと棚から落ちにくくなります。

大きな家具は転倒を防いで逃げ道の確保を

本棚は壁から3㎝離して置き、転倒防止パッドをかませて。特に背の高い本棚は逃げ道をふさぐだけでなく、ケガにつながる危険も。

ランタンを枕元に置いておくと停電したときの避難も安心

停電していても避難できるよう、枕元の手が届きやすいところに、懐中電灯かランタンを置きましょう。電池は定期的にチェックを。

ベッド下には履き慣れた靴を置いておいて

割れたものが床に落ちている可能性があります。踏んでケガをしないよう、履きなれたスニーカーを袋に入れてベッド下に置いて。

＼POINT／頭に倒れてくるものはないかチェック！すぐに避難できる備えを

寝ていると急に行動を起こせません。まず頭に倒れてこないよう家具の配置を見直しましょう。できれば高さのある家具は避け、ハンガーラックなどキャスター付きのものはストッパーをつけて。ケガなく逃げるための靴も必須です。

教えてくれたのは
国際災害レスキューナース 辻 直美さん

被災地派遣は国内29件、海外2件、災害レスキューナース歴26年と経験豊富。著書に『レスキューナースが教えるプチプラ防災』（扶桑社）。

Mart2021年10月号
“まさか”に対する備えもはかどる！「100円防災グッズ」　より

撮影／小林愛香　取材・文／植田有希　撮影協力／山村真里さん　編集／倉澤真由美　構成／長南真理恵