小池徹平さん「子育ては『このピンチどう乗り切る?』の連続です」
NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」の劇場版最新作『映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!』にゲスト出演する小池徹平さん。二児のパパでもある小池さんに、<1回目>につづき、VERYのインタビューに答えていただきました。
――俳優としてずっと第一線で活躍を続けられている秘訣はなんですか?
小池徹平さん(以下、小池):単純に、仕事が好きだから続けられているんだと思います。他人からいろんなことを言われやすい職業でもありますし、好きじゃないと続かない。それに同じことの繰り返しはないからどんどんやりたいことが出てくるし、次はこうしたい、次はこういう役をやりたいなとか、この技術を身につけたいな、ということが尽きないんですよね。あと単純に、この映画のようにやったことに対して喜んでもらえるというのはすごく大きいですね。
――小池さんにとってのターニングポイントがあれば教えていただけますか?
小池:子どもが生まれたというのはやはり大きい出来事でした。こんなに大変で、自分の時間もなくて、余力ゼロで日々生きていますけど(笑)、それでもこんなに笑顔があって幸せを与えてくれる存在がいるというのは大きくて。守らなきゃいけないと思わせてくれて、世界の見え方を変えてくれる、かけがえのない代わりのきかない存在に出会えたというのはすごく大きいです。
とにかく大変で、自分の時間もなくて、余力ゼロで日々生きていますけど(笑)、それでもこんなに笑顔と幸せを与えてくれる存在がいるというのは大きくて。守らなきゃいけないと思わせてくれる、かけがえのない存在ですね。
――世の中の見方が変わったりもありますか?
小池:子どもが生まれてから、街中にこんなに子連れの人がいたんだってすごく気づくようになりましたし、単純に親に感謝する気持ちが芽生えましたね。よく育ててくれたなあと、シンプルに思います。
――小池さんも子育てで疲れているとは、親近感が沸きました(笑)。
小池:子育てで疲れてない人はいないんじゃないですか(笑)? 仕事とは使う脳が違うし、家のことと仕事のことの切り替えがすごく大変で、本当にみんなどうしてるんだろうと聞きたいぐらいです。丸一日子どもといて、その後いきなり仕事現場で大人と話すと、言葉がちょっと「ん?」ってなるんですよ(笑)。違う頭の回転になるというか。だからなるべく早い段階で仕事に切り替えないとと思うんですが、そうすると子どもや家のことが目に入らなくなったりして、それもまた葛藤で。今は探り探りやっている感じですね。
――今、本当にお忙しそうですよね。今日もお時間いただき本当にありがとうございます…!
小池:いえいえこちらこそありがとうございます(笑)。でも今までで1番忙しいといってもいいかもしれないですね。今までだったら、自分の予定だけを考えていればよかったんですが、子育てしているとどうしようもない状況がちょいちょい出てくる。「このピンチ、どう乗り越える!?」っていうのは、きっとみんな経験ありますよね。
――すごくわかります!一緒なんですね。
小池:一緒ですよ、本当に(笑)。後々になれば、こうやって乗り越えたよねという話もできるんですが、今頑張っている人はみんな大変だなと思います。でも一緒にいろいろな初めてを経験したり、子どもがいなかったらしなかったようなことを自分もできるのって楽しいじゃないですか。そういうことをポジティブに楽しみたいですね。
――ありがとうございます。最後に…VERY読者である子育て世代の皆さんに、一言お願いします!
小池:もう一緒に頑張りましょうという感じです。先輩父ちゃん母ちゃんに「このかわいい時期は二度と返ってこないから」って皆さんもよく言われているはず。それはそうだけど、今は今でめちゃめちゃ大変やから、と思いますよね(笑)。大変じゃない子育てはないので、そのぶん愛を持って全力で日々生きているわけですけど、それは全世界一緒で、みんな仲間だなと思っています。外でベビーカー押しているお母さんを見たら、あー頑張ってるんやなってすごく思いますし、お父さんが公園で抱っこひもを付けて子どもを追いかけていると、わかるわかるって思ったりするし。日常で共感することが増えたのは、自分でも大きな変化だなと思っていますね。もう一度言いますが、一緒に頑張りましょう!
>>小池徹平さん「子どもの映画館デビューでサプライズ予定です」
2021年9月10日(金)公開!
『映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!』
いつも仲良しなお兄さんお姉さんたちがケンカをしてバラバラになり、いろいろなヘンテコ世界に飛ばされて大ピンチに…。お兄さんお姉さん、「ガラピコぷ~」のみんなが繰り広げる笑顔と涙の大冒険!(67分)
「おかあさんといっしょ」のお兄さん、お姉さんに加え、卒業しただいすけお兄さん、よしお兄さんも登場。上映中も照明が真っ暗にはならず、優しい音量。座ったまま体操したり踊ったり、指差しや拍手でクイズに参加できます。泣いても大丈夫だから、映画デビューにもってこいの一作。
(c)2021『映画 おかあさんといっしょ ヘンテコ世界からの脱出!』製作委員会
PROFILE
小池徹平
こいけ・てっぺい 1986年1月5日大阪府生まれ。俳優、シンガーソングライター。第14回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでグランプリを受賞しデビュー。以後数多くのドラマや映画に出演。ウエンツ瑛士氏と「WaT」を結成しメジャーデビューも果たす。
取材・文/有馬美穂