災害対策は「いつかしよう」という気持ちはあっても、なかなか「何をどうしたらいいの？」と悩んでしまいがち。身近な100円雑貨でできる防災対策を、国際レスキューナースの辻 直美さんに教えていただきました！　今回は、倒れたり扉が開くと危険な冷蔵庫の対策です。

【キッチン／冷蔵庫編】上に軽いもの下に重いものを収納し、背が高いものは転倒防止策を

冷蔵庫は中身が多く、危険がゾーン。外からも中からも対策をすることが大切です。

天井まですき間なくボックスを置いて

天井まで空間がある場合は、オフシーズンの服など軽い中身を詰めてつぶれないようにしたボックスを置き、空間を埋めて転倒防止。

リメイクシートでオリジナルボックスも

【DAISO】リメイクシート板壁風 シャビーシック（45×90）ホワイト W45×H90㎝
ちょうどいいサイズのボックスがない場合は、段ボールを切ってつくっても。見た目が気になるときは、リメイクシートを貼って。

中身はすべり止めを貼ったバスケットに入れて

万一扉が開いても、この中に入れれば中身が飛び出しにくくなります。使うカテゴリーごとにセットにすれば、普段の調理もスムーズ。

瓶が多いドアポケットにもすべり止めを

ドレッシングなどの瓶ものを入れがちなドアポケットにもすべり止めを敷いて。透明タイプを選べば、冷蔵庫内も暗くなりません。

危険なものが飛び出がちな冷蔵庫にはロックを

揺れの衝撃で扉が開かないよう、扉にロックをつけましょう。バスケットに入れるのとセットで対策すると、安心度が上がります。

＼POINT／防災対策を極めることで生活力もアップします

冷蔵庫は中身が多く、割れものもあり危険なゾーン。でも必要なものにしぼってカテゴリー分けをし、それぞれバスケットにしまうなど防災対策を極めると、結果的に使いやすくて手際よく料理できるなど生活力もアップします。

教えてくれたのは
国際災害レスキューナース 辻 直美さん

被災地派遣は国内29件、海外2件、災害レスキューナース歴26年と経験豊富。著書に『レスキューナースが教えるプチプラ防災』（扶桑社）。

Mart2021年10月号
“まさか”に対する備えもはかどる！「100円防災グッズ」　より

撮影／小林愛香　取材・文／植田有希　撮影協力／佐藤まりあさん　編集／倉澤真由美　構成／長南真理恵