10人の器作家の「暮らしの白」 ③黒川登紀子さん
黒川登紀子さん
カラーコップ(白)
マットな白でありながらガラスならではの透明感も併せ持つ。ほどよく厚みがあり、容量は200mlほどあるので、氷をたくさん入れて飲んだり、かき氷のカップや小鉢としても。¥4,400。約Φ8.5×高さ8.5cm
プラスチックの白ならばよく見かけるけれど、ガラスで純白とは珍しい。ミルクのように濃く、柔和な白は、ヴィヴィッドからアースカラーまで、ファッショナブルなカラーリングのガラス器を手がける黒川登紀子さんならではの色選びだ。
彼女は日頃から、カラフルな色の器を食卓に並べたり、重ねたり。グラデーションや相反する色の組み合わせによる色遊びを楽しんでいる。「そこに白があると周りの色が生き生きと見えてくる。明度が増すといったらいいでしょうか。色が持つ力が引き立ち、ハッとします」
コップには同色のミルクやカルピスのほか、カフェオレを注いでも綺麗だが、「すももシロップの炭酸割りなど、薄ピンクの飲物もいいですよと」とハッとするアドバイスも。
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撮影/邑口京一郎 取材・文/衣奈彩子 構成/松本朋子