withコロナ時代に少しずつ活気を取り戻しつつあるエンタメ業界。『宝塚歌劇』もその影響を受けつつ、出演者とファンの熱い思いにより連日公演を続けています。この機会に宝塚デビューしたい！というCLASSY.読者の方に、ヅカファン歴20年の編集Mがその魅力を好き勝手にご紹介します。

今回は特別編！本誌や公式インスタライブで人気の骨格診断とのスペシャルコラボで、宝塚男役トップスターの皆さんを、骨格診断アナリスト兼ライターの棚田トモコと、編集Mで勝手に診断してみました。あくまで画像を見ながらの仮の診断にはなりますが、ぜひ気になる”推しスター”の骨格タイプをチェックしてみてください！

まずは3つの骨格の特徴をチェック！

今回の診断で注目したいポイント

男役スターということで、見極めるポイントとして注目したいのは以上3つの項目。生まれ持った肌の質感、骨の出方など、どの特徴が一番強く出ているかで1つの骨格タイプに絞り込んでいきます。

男役スターの衣装は補正されていて実際の骨格が診断しにくいため、初舞台ロケットや女役をしたとき、私服姿やTシャツ姿の写真を中心に見ていきました。また肌質は舞台化粧ではなく、雑誌などの素化粧から診断しています。

❶「柚香 光」さんの骨格タイプは…？

角ばった肩が決め手の「ナチュラル体型」

棚田「柚香さんは身長が高いし、足も大きい感じがするよね。立ってるだけで存在感がある」
編集M「身長は皆さん高いと思うんですけど、宝塚の人は細くて華奢なんですよ。なのに存在感があるんですよね」
棚田「確かに、柚香さんも胸板が薄くて華奢に見えるね。あと注目すべきは肩かな。ストレート体型との違いって肩をはじめ、上半身に出ると思う」
編集M「肩は丸みがなくて、カクッとしている印象でした」
棚田「そうなるとナチュラル体型の可能性が高いね。肩が四角いのはナチュラル体型の特徴だから。顎の感じもナチュラル体型っぽいし、手のひらもすごく大きいね」
編集M「手はすごく大きいですよね」
棚田「あと脚が出るミニ丈を着ると綺麗なんだけど、どこかゴツゴツして見える気がして」
編集M「ひざあたりに骨っぽい印象を感じるかもしれないですね。最近の公演では布がたっぷりのマントを羽織っていたんですが、それがすごく似合っている！と大絶賛されていて。華奢なのに重そうなマントが似合うんですよ」
棚田「それはナチュラル体型ならではだよね。骨の存在感があるから、男性的な衣装がすごく似合う」
編集M「古代ローマのクセがある衣装でもしっくりハマるので、ナチュラルの良さが出ているなと感じます」

❷「礼 真琴」さんの骨格タイプは…？

全体的に丸みを感じる「ストレート体型」

棚田「礼さんはしっかりとした肩幅をお持ちなんだけど、肩が丸かったり、手のひらがふっくらしていたり、どこか丸みを感じる要素が多いからストレート体型かなと思っていて」
編集M「私もストレート体型だと思っていたんですけど、鎖骨が太そうなのが気になって」
棚田「鎖骨が太いのはナチュラル体型だよね。一回ナチュラル体型かなとも思ったんだけど、太ももが少しむっちりしているのと、レオタード姿の時に丸みを感じる気がする」
編集M「手もそこまで大きい感じがしないですし、手首もやや丸い印象ですよね」
棚田「あと腰位置が高い。首もすごく長いわけではないし、どちらかというとストレート体型の要素が強い人なのかな。頬骨も高くてお顔がプリッとしている感じ」
編集M「ストレート体型は丸顔が多めって言いますもんね。そういえば礼さんは女役をやったときに、すごく可愛い！って話題になったんですよ。男役の人が女役をやるとなぜか女装っぽくなってしまって違和感があることも多いんですが、礼さんは大絶賛されていて。もしかしたらストレート体型特有の丸みに助けられていたのかもしれないですね」
棚田「その可能性はあるかも。ナチュラル体型の特徴のドライっぽい肌質も感じられないし、ストレート体型らしい丸みや肌のハリが女役とうまくマッチしていたのかな」
編集M「衣装もコンパクトなナポレオンジャケットとか、かっちりしたものがお似合いなイメージです」
棚田「それはストレート体型の特徴だ。きっとジャストサイズで生地感が硬めの感じだよね？」
編集M「そうですね。どちらかというと丈感は長めより短め。短丈の燕尾服をカッコよく着こなしている印象です」
棚田「ストレート体型は本来デザイン性が効いていない普通のものが良いはずなんだけど、短丈がハマって見えるのは生地が硬いから。骨格的に首から胸までの距離が短いし、ウエストもくびれないタイプだから短丈のものを着ると詰まった印象に見えるんだけど、衣装は生地が硬いものが多いから肉感を拾わずにシルエットをカバーできる。だから短丈だけに目を取られず、全体がバランス良く素敵に見えるんだよね」

❸「彩風 咲奈」さんの骨格タイプは…？

長めのアイテムが似合う「ストレート体型」

棚田「彩風さんは肌がとろんと柔らかそうに見えるからウェーブ体型かもって思ったんだけど、脚が短くないよね」
編集M「脚はすごく長いです！宝塚にいらっしゃる時点で皆さん長いとは思うんですけど、その中でも特に腰位置が高くて脚が長いって有名なので」
棚田「そうなると下重心のが特徴のウェーブ体型じゃないね。肌が柔らかそうに見えるけど…」
編集M「でも肌質がウェーブ体型っぽいっていうのは分かります。ストレート体型のようにパーンって張っている感じはあまりないですよね」
棚田「そうそう。ただ足首が出ている衣装に物足りなさを感じるんだよね。もう少しだけ長いものを履かせたくなっちゃうから、やっぱりストレート体型かな」
編集M「手も小さめですし、コンパクトな服が若干窮屈そうに見えるかもしれないです」
棚田「手はストレート体型っぽいね。あまり華奢さを感じられないしストレート体型かな…少しプリッとしているから、ナチュラル体型ではないんだよね。肌がドライな印象もないし」
編集M「そうですね。指もコロッと丸い印象なので、ストレート体型の可能性が高い気がします」

❹「珠城 りょう」さんの骨格タイプは…？

関節の大きさが際立つ「ナチュラル体型」

編集M「珠城さんはファンの間でも骨格がしっかりしているって有名なので、ナチュラル体型かなと思ってました」
棚田「私もナチュラル体型だと思う。肩がしっかりしているのはもちろん、手のひらもすごく大きい。あとコンパクトなチェックシャツを着ている写真を見たんだけど、窮屈な印象がして。本当はもっと身幅に余裕があるものの方が似合うはず」
編集M「ピタッとしたものが窮屈に見えるのはナチュラル体型ですもんね。上半身に厚みがあるのでストレート体型の可能性もあるかなと思ったんですが、ゴツゴツとした骨の印象の方が強い気がして」
棚田「でもレオタード姿を見るとそこまで体の厚みは目立たない気がする。お顔が小さいっていうのもあると思うけど、手がやっぱり大きいよね。節も爪も大きい」
編集M「確かに。指の関節も結構太めかもしれないですね」
棚田「そうそう。もしかしたら分かりやすいナチュラル体型なのかも。ナチュラル体型の場合はとにかく長め、靴も隠れてしまうほど長いものが似合うから、衣装もロングコートとかカッコいい雰囲気のアイテムがしっくりハマりそうだよね」
編集M「あとは布をたっぷり使っているものも似合うんですよね。三銃士のマント姿も素敵でした」
棚田「布をたっぷり使ったマントは大正解。丈が短いとどこか物足りなさを感じるから、長くてダボっとしたものがおすすめ」

❺「真風 涼帆」さんの骨格タイプは…？

丸めのひざが印象的な「ストレート体型」

棚田「今回真風さんが一番難しかったんだよね。最初はナチュラル体型かなと思ってたんだけど、鎖骨が出ていないからストレート体型かもと思い始めて」
編集M「私もストレート体型だと思ってました。男役にしては手が小さい気がして」
棚田「確かに。初舞台ロケットの写真だと、ひざも丸く出ているしストレート体型かな。ナチュラル体型ならもっとひざが大きく見えるはずなんだよね」
編集M「体にイカつさみたいなものをあまり感じないですよね。顔が面長で背もすごく高いんですけど、指に長さを感じられなくて。手がコンパクトな印象でした」
棚田「あと写真で細いベルトをつけた着こなしを見たんだけど、すごく物足りなさを感じて。細いものに物足りなさを感じるのはストレート体型かナチュラル体型なんだけど」
編集M「大きいものに負けない骨格タイプっていうところはそのどちらかで間違いないですね。でもこのひざの丸さは、やっぱりストレートでしょうか。細すぎず健康的ですし、理想の”優勝ストレート”に近い人な気がします」
棚田「そうだね。シンプルなコーディネートで素敵に完成する人だけど、直線的でマニッシュなものを着るとさらに良さを発揮できそう」

骨格診断アナリスト・棚田が見た「宝塚歌劇団男役スター」の総論

存在感のあるストレート体型とナチュラル体型が男性的な強さを発揮

おまけ：「宝塚歌劇団出身 娘役スター」を骨格診断してみた

以上、ライター棚田と編集Mによる、宝塚男役トップスターの骨格診断トークでした。宝塚は特に衣装補正や写真のレタッチなどで正確な診断は難しいのですが、ウェーブ骨格と思われる男役スターがいなかったことには納得。「背中で語れるかどうか」や「黒燕尾の着こなし」が大切な男役スターにとって、肩幅の広いナチュラルや、まっすぐなラインの服が似合うストレートが多いのは、ある意味必然なのかもしれない…と思いました。

イラスト／comorava〈芸能人分〉、Yurie Terasawa〈骨格分〉　構成／CLASSY.編集部