青山祐子さん連載「失敗から学ぼう」
日本テレビの「今夜くらべてみました」の収録に参加しました。
7月7日水曜夜7時56分から9時54分に放送予定です。
新型コロナ対策で香港への入境規制が厳しく移動が難しいため、
香港在住のカメラマンとロケ撮影し、香港から東京のスタジオトークに中継で参加しました。
コロナ禍に、海外からもリモートで打ち合わせや番組出演ができる機会が増え、便利になったなと感じます。
どんな番組に仕上がるのかドキドキしています。
香港では4月以降、新型コロナの感染者が0から数人に抑えられ、休日はどこへ行ってもたくさんの人で賑わっています。世界でも早い段階にワクチン接種が始まリましたが、香港内での感染リスクが低いのと、副作用を警戒し、摂取率は香港人口の30%ほどでなかなか上がらず、政府は、ワクチン接種者優遇の制度や、懸賞金を出し接種を促しています。
子供達は夏休みに入ってもうすぐ1ヶ月。
テニス、サッカー、海やプールで遊んで、すっかりいい色に日焼けしています。
2か月半もの長い夏休みは、思いっきり外で遊びながら面白いことを追求し、
自分の好きなことを見つける。
実体験からいろいろ刺激を受けて成長して欲しいと思っています。
さて、この連載では、子供達が通うインターナショナルスクールの学校カウンセラーが主催する”体験型子育て講座”で学び実践していることを紹介しています。
これまで「子供への怒り方」「子供と一緒に家庭のルールを作る」というアイデアをお伝えしてきました。
今回は「Mistakes are wonderful opportunities to learn」(失敗は絶好の学ぶ機会)についてです。
子供は間違うし、失敗もする。それを、学ぶいい機会にしようという考えです。
間違った行動や、失敗したとき、「何でそんな(悪い)ことしたの!」と怒られると、子供は不安になり、自信をなくして消極的に守りに入ってしまうそうです。
失敗した自分を否定するのではなく、認めて受け入れることから、学びが始まります。
大事なのは、失敗をした時、まずはお互いが冷静に落ち着き、
子供の立場に共感しながら、
何をしようとしたの?
どんな気持ち?
どんなことを考えた?
こんど同じことがおきたらどうする?
こうなったことから何を学んだ?
今度はどう活かす?
解決するためにどんなアイデアがある?
素朴な質問を投げかけることで子供の考えを導き出し、
より良い解決策を考え、失敗からリカバリーさせるのです。
子供への愛情の言葉をかけたり、体に優しく触れることも忘れずに。
うちの子供達は、仲が良いのですが、喧嘩も毎日します。
叩いて泣かしたり、物を投げたり。
軽い喧嘩は、すぐ仲直りして遊ぶので、下手に親は介入せず。
怪我をしたり、激しい喧嘩の時は、私も冷静になって子供に語りかけます。
喧嘩直後は息が荒く、相手が悪いの一点張りですが、
ゆっくり聞き出すうちに、子供自身が自分の行動を振り返り、考え始めます。
5月初め、9歳の長男が初めてテニスの公式トーナメントに参加しました。
3位のシード選手に逆転勝ちし、息子のたくましさに感心したと思ったら、
1時間後のベスト8の試合ではミスが続き敗退。試合中に感情をコントロールできず、ラケットをコートに叩き付け、気持ちが切れ自滅してしまいました。
夜遅い試合で、帰宅後、寝る時間が過ぎても息子は1時間ずっと泣き続けました。
テニスは試合中に声がかけられず、もがいている我が子を助けられずに見ているしかない親の私も辛かったです。
翌日、ようやく冷静になった息子は、コーチと静かに語り合い、何がおきたのか、これから何が必要か、気づいたことをノートに書き留めるようになりました。
小さい頃に真剣勝負ができ、失敗し、悔しさを味わったこの経験はとても貴重だと思います。
子供のうちに成功も失敗もいろいろ経験し、もっと強くなりたいと頑張る。
そうやって逞しく育って欲しいと願っています。
まさに「失敗は成功のもと」ですね。
「4歳の娘は卒園し、8月から兄姉と同じ学校へ。新たな世界が広がります」