陣内貴美子さん、誕生日のたびレベルアップしてこれからも挑戦を【インタビュー後編】

40代のおよそ半分を不妊治療とともにすごした陣内さん。後半ではご自身の経験を踏まえ”後輩たち”であるSTORY読者へのメッセージを伝えてくださいました。

前編はこちらです

陣内貴美子さん 日本を代表するバドミントン選手として活躍。引退後はキャスターとして情報番組やラジオに出演。現在は「news every.」の顔。夫は元プロ野球選手の金石昭人氏。

今になって思う、40代のうちにやっておけばよかったこととは

現在、母が入院中で。毎年必ずらっきょうを漬けて送ってくれていましたが今年はありません。母の味をしっかり習っておけばよかったと思っています。親元を15歳で離れてしまったので、教えてもらう機会をきちんと作るべきでした。母のらっきょうの味になるかわかりませんが、今年から自分で漬けています。

50代、そしてこれから・・・「誕生日はレベルアップする日」

40代は日々のことに追われて、とにかくガムシャラに過ごしていたと思います。でも、50歳を過ぎると少しずつ余裕が出てきましたね。朝のウォーキングのとき、東京の空気がとっても澄んでいるです。それはまるでご褒美みたい。「空の色がきれい」「この時季はこんな花が咲いている」と四季を感じたり、出会うものに感動したり。五感を刺激してくれるものに敏感になってきましたね。こんなことは40代にはなかった。
自分にリミットを作らないようにしています。何歳だから、時間がないからとやりたいことを諦めたりせず、興味のあることや楽しいことを見つけてこれからも挑戦していきたいですね。今はコーチングの勉強をしています。次は薬膳を学びたいな。
あとは、せっかく毎日過ごすのであれば笑顔でいたほうがいいですよね。「陣内さんと話すと元気をもらえる」って言ってもらえるのはうれしい。それがまた元気の源にもなるんです。ある方に「誕生日ってレベルアップする日」と言われてから年を取るのが年々楽しくなってきたんです。レベルが上がるということは「強くなる」ということ。今の自分を受け入れながらどんどんレベルが上がっていくこれからが楽しみです。

撮影/塩谷哲平 ヘア・メーク/野口由佳(ROI) 取材/見学裕己子

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