大学生の生活費はどれくらい? 内訳と節約方法も解説
これからひとり暮らしをスタートする大学生は、毎月どれくらい生活費がかかるのかイメージが湧かない人もいるはず。大学に進学して、初めてひとり暮らしを経験する人は少なくありませんが、生活をしていけるのか不安ですよね。
そこで今回は、大学生の生活費の内訳と、誰でも挑戦できる生活費を抑える方法を紹介します。
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大学生の仕送り額の平均
独立行政法人 日本学生支援機構(JASSO)が行った平成30年度学生生活調査では、アパート暮らし(ひとり暮らし)をする昼間部の大学生は、年間で約149万円の仕送りをされていることがわかりました。(国公立・私立大学を合わせた平均)
149万円を12カ月で割ると、ひと月あたり約12.4万円です。毎月12万円の仕送りで生活できるのでしょうか?
大学生の生活費はどれくらいかかる? 内訳を見てみよう
まずは、ひとり暮らしの大学生の生活費を見ていきましょう。住む地域や生活スタイルによって異なりますが、一般的な例を紹介します。
※ここで紹介する調査結果は、総務省統計局の家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)の単身世帯の調査結果を使用しています。
家賃
家賃は住む都道府県、エリアによって大きく異なります。
東京23区内では、ワンルームや1Kであっても8~10万円必要ですが、地方であれば5万円以下の家賃の物件も少なくありません。
駅からの距離、エレベーターの有無、近隣地域の施設などによって、同じエリアでも家賃は数千円~1万円以上差が出ることも。
水道・光熱費
総務省統計局の家計調査年報(家計収支編)2019年(令和元年)の単身世帯の調査結果によると、水道・光熱費はひと月あたり11,652円の支出となっています。
約1万円ですが、夏や冬ではエアコンを使う機会も多く、電気代が多くなる月もありそうです。
食費
同調査によると、食費はひと月あたり40,331円の支出となっています。
自炊をするための食料品に加え、お菓子やお酒などの嗜好品を購入していると、さらに食費が多くなることもあるでしょう。
交際費
交際費とは、友だちなどと食事をしたときのお金やプレゼントの費用です。
同調査によると、交際費はひと月あたり14,683円の支出となっています。
通信費
通信費とは、スマホ料金や自宅のインターネットの費用です。
同調査によると、通信費はひと月あたり6,793円の支出となっています。
日用品
日用品とは、日常的な生活で使用するもの(ティッシュ、ゴミ袋、洗剤、シャンプーなど)の費用です。
同調査によると、各種日用品はひと月あたり、
・家事用消耗品:1,227円
・理美容品:2,699円
合計3,926円の支出となっています。
雑費・その他
雑費とは、上記で紹介した生活費のほかにかかる費用です。
・医療費(病院の診察費用、薬局で処方された薬)
・衣服や靴の購入費用
このように、毎月はかからないものの月によっては必要となるお金もあります。
また、大学3年生、4年生になると就活が始まるため、突発的で大きな出費があるケースも少なくありません。説明会や面接会場までの交通費、スーツ・バッグ・パンプスの購入費がかかります。
生活費の合計
ここまで紹介してきた生活費と雑費・その他の費用の内訳を合計してみましょう。
・家賃:5~10万円
・水道、光熱費:11,652円
・食費:40,331円
・交際費:14,683円
・通信費:6,793円
・日用品:3,926円
■合計:127,385円~177,385円
これに加え、突発的に使用する雑費などがプラスされます。単身世帯の平均額となるため各費用は前後しますが、毎月約15万円の生活費がかかるということがわかりました。
約12万円の仕送りがあるとしても、足りない分はアルバイトで補う、もしくは生活費を抑えることも必要です。
大学生の生活費を無理なく抑える方法
保護者からの仕送りがあっても、お金のやりくりに困る大学生もいます。ここでは、ストレスをかけず無理なくできる、生活費を抑える方法を見ていきましょう。
①まずは数カ月以内の内訳を確認
まずは、直近2~3カ月の生活費を見返します。内訳を確認すると、出費が多いものや節約できるものなどが見えるはずです。
何にどれくらい使っているのか振り返るだけでも、自分のお金の使い方を見直せるため、節約のきっかけになります。
②外食やコンビニに行く回数を減らして自炊を増やす
講義やレポート作成、アルバイトで忙しいと、外食やコンビニで食事を済ませることは少なくないもの。食事の準備には手間や時間がかかりますが、外食やコンビニに頼りすぎると1食に500円使うこともざらにあるので、かなり食費がかさんでしまいます。
まったく自炊をしていない人は、週に2~3日を目安に自炊をしてみましょう。自炊をしている人は、できる限り外食の回数を減らしつつ、節約レシピに挑戦すると食費を抑えられそうです。飲み物だけでも自宅で用意すると負担は減るでしょう。
③格安スマホに変える
スマホは大学生に欠かせないアイテムですが、出費が毎月の負担になりがちですよね。このような場合、キャリアを変更すると通信費が抑えられるでしょう。
スマホの本体代金を分割で支払いしていると、毎月5,000円~1万円以上支払う人もいるはずです。
キャリアを変更すると、月額料金が半分ほどになるケースも少なくないため、格安スマホのwebサイトなどでシミュレーションをしてるのも◎。
しかし、就活ではスマホを利用する場面が多々あるため、通信環境に不安があるキャリアや端末は選ばないようにしましょう。
最近ではデータ無制限プランなど豊富なサービスが出てきているので、要チェックしてみてください。
④学割が利用できる店舗を利用する
飲食店やカラオケなど娯楽施設を利用する際に、学割が利く店舗を選ぶことも節約のひとつです。節約をしたいとはいえ、大学生であれば飲み会に行く機会もありますよね。
特に、キャンパス付近の店舗では大学生の集客のために、学割サービスを設けている店舗もあります。店舗を利用する前に、一度検索してみるとよいでしょう。
⑤フリマアプリを活用する
生活費を抑えることばかり考えていると、ストレスが溜まりますよね。ただ節約するだけではなく、不要品を売ってお金に換えることも重要です。
メルカリやラクマなどのフリマアプリを使用して、着なくなった服や興味がなくなったアイテムを売って、ちょっとしたお小遣い稼ぎをしてみてください。
写真撮影、出品・発送作業と少々手間がかかりますが、慣れるととても簡単にできます。
大学生の生活費はストレスのない程度に節約してみよう
この記事で紹介をした大学生の生活費の内訳と仕送り金額は、あくまでも一般的な例です。これから大学生活がスタートする人、ほかの大学生の生活を知りたい人は、一例として参考にしてみてください。
イベントや特別な出費が重なると、生活費に苦労することはあります。日々少しずつ節約やフリマアプリの利用で、少しでもお金の余裕ができるようやりくりをしてみてくださいね。
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