スマホを閉じて、物語の世界へ。眠る前に読みたいおすすめの本まとめ
ベッドに入ってからもスマホが手放せない……。でもSNSやyoutubeを見ていると、なかなか寝付けなくなってしまうことも多いですよね。今夜は早めにスマホの電源をオフにして、本の世界に浸ってみませんか？ 共感してうるっとしたり、まだ知らなかった新しい世界や価値観を得ることができそうです。今だからこそ読みたい、おすすめの本を5冊ご紹介します。
ひとりが好きなあなたへ
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学校という狭い世界になじめず、窮屈な14歳の私と犬井は、はやく25歳の自由な大人になれることを願っていた。そして月日が経ってOLとなった今、私たちの目に世界はどのように映るのか……。
14歳と25歳を行き来しながら進むストーリーに「こんな子、私の近くにもいたな」と共感したり、忘れていたことを思い出したりと、どんな人にも刺さる部分があるのではないでしょうか。昨日よりもちょっとひとりが好きになれそうな物語です。
『浮世でランチ』著者：山崎ナオコーラ／出版社：河出書房新社
甘いだけじゃないリアルな恋の物語
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突然芸能界のスターとなった男の子と付き合っている女の子、贅沢のために自分でも気がついている違和感を無視して恋愛をしている女の子、女子特有のどろどろや笑顔の裏の駆け引き、すれ違いが描かれる。
幸せでほんわかしている恋愛のお話というよりは、リアルで皮肉的なお話が集まったこちらの本。9つの物語が描かれている短編小説集です。毎日一作品ずつ、自分の経験と重ねながら読んでもいいかも。可愛い表紙とタイトルをいい意味で裏切るようなお話です。
『ピンクのチョコレート』著者：林 真理子／出版社：角川書店
優しい涙を流したい日に
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美容師の美咲と、彼女に惹かれてカメラマンの夢を追うことにした晴人。お互いに惹かれ合うようになり、付き合うことになったふたりだが、美咲が人の何十倍もの早さで老いてしまう難病を発症してしまう……。
登場人物全員が優しくて、好きな人にだけは老いていく姿を見せたくないと苦しむ美咲の姿に涙が止まらなくなったり、青春を思い出して心が締め付けられたり。一気に読むのではなくて、ゆっくりじっくり丁寧に読みたくなる作品で夜の読書にもおすすめ。しばらく余韻に浸っていたくなるような、温かくて切ない物語です。
『桜のような僕の恋人』著者：宇山佳佑／出版社：集英社
グサリと刺さる言葉が欲しいなら
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“人生は忘れがたい断片にいくつ出会い、心動かされたかで決まる”。恋人のセリフや都会の景色、そういったものによって人生は決定されたように思うもの。
目を向けたくなかった自分の弱さに気づかされて、心にグサリとくる一冊。でもどこかクスッと笑える部分もあって、何度も読み返したくなる作品です。なんだか眠れない夜にもぴったり。
『20代で得た知見』著者：F／出版社：KADOKAWA
煮え切らない恋をするあなたへ
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「しょうがの味は熱い」「自然に、とてもスムーズに」の二篇の作品が収録されているこちら。主人公の奈世は彼と半年同棲している大学院生。就職以来、仕事で疲れ切っている彼。いつも並んで横たわって眠るのに、この暮らしは結婚につながっていないと気づいてしまいます。続いて「自然に、とてもスムーズに」では、彼と同棲して3年経った奈世が描かれたストーリー。サプライズにケーキと花束と婚姻届を渡してみたら……。
男女それぞれの結婚に対する価値観や思いが描かれています。お互い煮え切らない思いを抱えながらも、決定的に違う人生を歩むことを選択できないふたりの、リアルな心理描写に注目です。
『しょうがの味は熱い』著者：綿谷りさ／出版社：文藝春秋
あなただけの贅沢な時間を過ごしましょう♡
今夜は誰かのSNSを覗くのはやめて、どこか違う世界に連れていってくれる、読書の時間を過ごしませんか？ 自分だけでは言語化できなかった思いや、今知れてよかったと思えるような言葉に出合えるかもしれません。眠る前に、静かで贅沢な時間が過ごしてみて♡
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