【楽しく探求心を育てる!】知育のプロに聞く、4歳におすすめプログラミングおもちゃ

プログラミング教育が小学校で必修化されたのを受け、早めに慣れさせておくためにも習い事のひとつにと、プログラミング教室を考えるママも多いのでは?
今回は4歳頃の子どもが、自宅で気軽に始められるプログラミング教材やおもちゃを井出武尊さんに教えてもらいました。

子どもの成功体験をどんどん増やし、探究心を育てたい

 

4歳の頃になると、目的に向かって何かを作ったり、表現したり、予測を立てることができるようになるので、プログラミング言語を使わずにコーディングするおもちゃ(教材)や、目的に向けて戦略や予測を立てやすい初歩的なボードゲームなどがおすすめです。
はじめはプログラミング玩具を適当に並べてどんな風に反応するのかかだけを楽しんでいるだけだったのが、次第にルールを理解して、頭でシミュレーションしながら遊ぶようになり、自然とプログラミング的思考を学ぶことができるのが理想です。

 

※プログラミング的思考とは

目的(問題の定義)から過程、結果、検証するまでの流れをそれぞれ明確にして論理的に考えることです。小学校で必修化された「プログラミング教育」では、コーディングなどのプログラミングのスキル獲得ではなく、「プログラミング的思考」の獲得を目指しています。

動作と結果が目で見てパッとわかりやすいものを

ポイントは、おもちゃに記載されている適正年齢などを参考にしつつ、ルール(システム)がシンプルで目で見てわかりやすく、手で動かして遊べること。さらに、実際に自分が行った動作でおもちゃがどうリアクションするのか紐付けしやすいものであるかも重要です。
「このおもちゃはおもしろい!」と子どもの心をつかみ、あそびに夢中になれることが探究心を育てることにつながります。ただ、この時期はうまくいかないことへの葛藤が生まれやすくもあります。大人が少しだけ手助けをして、「できた!」という体験をすることが大切です。

 

井出さんおすすめのプログラミング教材&おもちゃ4選

幅広い遊び方ができる、プログラミングおもちゃのスタンダード!

キュベット プレイセット ¥35,750(税込)

1つ1つが動作のコマンドになっている木製のブロックをボードにはめると、木製ロボット「キュベット」がプログラムどおりに動く、イギリス生まれの進化系知育玩具。遊びながらプログラミングの基礎を身につけることができます。[3歳以上向け](プリモトイズ)

「コーディングをするおもちゃ(教材)は多々ありますが、おそらくこれはその中でも最も洗練されているもののひとつです。専用のマットの上で指令通りに動かしたり、迷路を自作したり、遊び方に幅があるのも魅力です」(井出さん)

 

おなじみ「Gakkenニューブロック」がプログラミングの入門おもちゃに!

Gakkenニューブロック プログラミング ¥16,500円 (税込)

タテ・ヨコ・ナナメに 自由に組むことができるおなじみの「Gakkenニューブロック」。子どもが組み立てたものにモーターやLEDをつなげたコックピットをとりつけ、クルーの形をしたコマンドを順にセットすると、その順番通りに動きます。光ったり、走ったり、回したりと動きもバリエーション豊富![4歳以上向け](学研ステイフル)

「子どもが意図した通りにブロックが反応するように、コマンド(クルー)を並べていろいろ試せるのはもちろん、適当に並べて、どう動くのかを発見するだけでも楽しい遊びになると思います」(井出さん)

 

可愛い見た目とわかりやすいストーリーで「予測力」が育める

ラッシュアワー・Jr. ¥3,850(税込)

アイスクリーム屋を渋滞した駐車場から脱出させる思考型ゲーム。他の車をどう移動して、アイスクリーム屋の車が出られるように駐車場を整理するかを考えることがプログラミングに必要な論理的思考を育みます。[1人〜 5〜108歳対象](キャストジャパン)

「動かす『順序』がキモになりますから、数手先を予想しながらやっていくことに。そこがまさにプログラミング的思考を鍛えることにつながりそうです」(井出さん)

 

対戦型ボードゲームで、戦略思考も楽しく鍛える

コリドール・ジュニア ¥3,520(税込)

4匹の動物のコマを使って、向かい側にもっとも速くたどりついたプレイヤーが勝つボードゲーム。コマを1マス進めるか、相手が進まないようにフェンスで相手の道を防ぐかを選びながら、ゴールに向かって進めるので戦略思考も楽しく鍛えることができる。[2-4人用 4〜99歳対象](キャストジャパン)

「相手の動きを予測してフェンスを立てて、邪魔して先にゴールを目指すので、プログラミング的思考のエッセンスが詰まっているゲームです。相手が右に動いたらどうなるか?左ならどうか?と予測・分解して、シミュレーションして…。相手がいるゲームなので競争心も刺激され「面白い!」と言う感覚も増すはずです」(井出さん)

 

\教えてくれたのは/

◉井出武尊さん Takeru IDE
2004年東京藝術大学先端芸術表現科卒業。子どもと遊びの企業にて多数のプロジェクトに携わり、15年以上にわたって子どもの遊具や遊び場のデザインを手がける。幼少期における表現活動の重要性を感じており、遊びのプログラムの開発、ノウハウの提供、情報発信などに幅広く従事。子どもの表現教育のためのミュージアム設立が目標。2021年1月現在、5歳の娘と毎日遊ぶ様子がSNSを通じてママたちの関心を集めている。
Instagram:@takeru_ide