【ぺこ & りゅうちぇる】出会い、結婚、子育て……ふたりと家族の愛と絆を語る
今、最も愛に溢れているふたりにスペシャルインタビュー。りゅうちぇるさんとぺこさんの愛と絆の物語をご紹介。
出会ったのは18歳。「お互いを高め合えるような恋愛ってあるんだ!」と思えるようになった
【RYUCHELL】ジャケット¥75,000、パンツ¥39,000/ともにウジョー(エム) トップス¥9,500/フレッドペリー(フレッドペリーショップ東京) ピアス¥27,000/ローマニン(フィルグ ショールーム) シューズ¥19,800/キンセラ
【PECO】ジャケット¥30,000/ジャッキー(オリエンス ジャーナル スタンダード シブヤ) Tシャツ¥6,500、キャミドレス¥15,000/ともにガールズソサエティ バレッタ¥1,600/ナディア フローレス エン エル コラソン ピアス¥24,750/スーザン アレキサンドラ、シューズ¥174,000/フリーランス(ともにリディア)
ぺこ 私達は同じ年なのですが、高校を卒業した年、私は大阪から、りゅうちぇるは沖縄からちょうど同じ時期に上京しました。りゅうちぇるが先に原宿の古着店で働き始めて、その後私が入店。出会って2カ月くらいで付き合い始めたんです。
りゅうちぇる 出会ったのは18歳。周りの友達の恋愛を見聞きすると、喧嘩や浮気ばかりで、僕自身は「恋愛ってなんなんだろう……」と失望したり、「女の子なんてどうせ……」と勝手に決めつけたりしていて、結婚願望もまったくなかった。でも、ぺこりんと出会って、僕は「お互いを高め合えるような恋愛ってあるんだ!」と思えるようになりました。
ぺこ 付き合い始めて半年で同棲したんだよね。
りゅうちぇる 僕は「ずっとぺこりんと一緒にいるんだろうな」「結婚するかもな」とは早い段階から思っていたんです。テレビに出演するようになった19〜20歳のときには、出会いも広がって、いろいろな人と知り合ったのですが、「やっぱりぺこりんが運命の人だ」と再確認もできました。21歳のときに婚約指輪を買っていたんですよね。
ぺこ 私はりゅうちぇるにプロポーズされて、本当にビックリした(笑)。
りゅうちぇる そうそう、ぺこりんは鈍感だから(笑)。
ぺこ 「結婚してください」って言われるまで、私はプロポーズだって気がつかなかったんだよね。指輪を出してもらって、さすがに気がついた(笑)。付き合い始めて2年半後、’16年に結婚しました。’18年に息子のリンクが生まれるまでは、私の苗字が変わったくらいで、それまでの生活と変わらなかったよね。今も夫婦としての仲のよさは変わらないけれど、リンクが生まれてパパとママという立場になって、生活は変化したよね。
りゅうちぇる そうだね。立場が変わったもんね。こうやってふたりになると、超くだらないレベルの低い会話をしている“バカップル”に戻るけれど(笑)、リンクがいると「親としてしっかりしなきゃ!」と切り替わる感じかな。ママとしてのぺこりんの素敵なところを再発見することもあって、お互い刺激になっているとは思います。ぺこりんは仕事を減らして、リンク中心の生活になって、家事も育児も本当にしっかりやってくれています。
ぺこ ありがとう! 結婚前も今もりゅうちぇるは優しいし、リンクのことを第一に考えてくれているけれど、私のことも同じくらい大事に考えてくれているので、本当にうれしいと思っているよ!
りゅうちぇる 当然だよー。僕は夫婦が幸せじゃないと、子どもも幸せになれないと思っているんだよね。夫婦の愛が子どもに伝わるから、ぺこりんを愛することがリンクを愛することにもなるんだよね。
自分を愛することがいちばんの武器。夫婦で同じ考えを持って子育てしている
ぺこ リンクには自分のことが大好きと思えるような子になってほしいので、日ごろから言葉の選び方や怒り方など気をつけるようにはしているかな。
りゅうちぇる リンクが社会に出たときに、必ず反対意見や悪口などを言う人が現れると思うんだよね。自分が否定されたときって自信がなければないほど「僕が変なのかもしれない」「僕のほうがおかしいんだ」と思ってしまいがちだけど、それは違う。僕達だって今まで周りからいろいろなことを言われてきたけれど、自分を愛していたからこそ、自分らしくいられたじゃない。自分を愛することがいちばんの武器だと思うから、リンクも自分を愛して自己肯定できる子になってくれたらいいなと思っているよ。
ぺこ 私もそう思う! リンクには「自分を愛せる子になってほしい」と夫婦で同じ考えを持って子育てしているんだよね。私はりゅうちぇるの優しくてとんでもなく心が広いところに、すごく救われているよ。常に現状に満足しないで、チャレンジしていく姿勢は男らしくてすごいなと思っています。
りゅうちぇる 僕もぺこりんの大好きなところ、たくさんあるよ! 僕はテンションだけで突き進むこともあるけれど、ぺこりんは考え方が大人だし冷静。僕達は性格が真逆だし、凸凹なので、足りない部分を補い合っていると思っています。ぺこりんは僕のいちばんの理解者。僕が家に帰ったときの「ただいま」の声だけで、今日はテンションが高いか低いか、元気があるか、悪いことがあったかなどまで察知してくれる。それってすごいことだよね!
ぺこ 声色でその日の気分がわかるのは、りゅうちぇるだけなんだよね。りゅうちぇるのいいところも言ったから、ちょっと直してほしいところもついでに言うね(笑)。りゅうちぇるは5年後や10年後のことはすごく考えているのだけど、5分後、10分後、1時間後のことは本当に考えない。家族の将来のことを考えてくれているのは、好きなところではあるけれど、私は何年後とかはどうでもよくて、5分後や10分後のことばっかり考えているのね。私は後で焦るのが嫌だから早めに行動するけれど、りゅうちぇるは直後のことを考えずに行動して、結局遅れているのに急がないこともあるじゃない。
りゅうちぇる 沖縄タイムなの(笑)。
ぺこ って言うでしょ?(笑) そこが嫌なの。沖縄だからって、関係ないわ!
りゅうちぇる 直さんとなぁ……とも思っているんだけどね。がんばります。じゃあ、僕からもひとつだけ直してほしいところを。ぺこりんはアイテープをまぶたに貼って二重を作っているのだけど、そのアイテープをテーブルにくっつけたままにするんですよ。テーブルに、アイテープが残っていて「あー! もう!」ってイライラしています。
ぺこ それは散々言われているけど、やめないから(笑)。
りゅうちぇる でもさ、基本的に僕が怒られてばっかりだよね。
ぺこ 喧嘩のときは、私が怒っていることが9割かもね。私は少しでもモヤッとしたくないから、何かに違和感を抱いたら、すぐに言うようにしている。だから「今の言い方、めっちゃムカつくねんけど」とか、些細なことから喧嘩が始まるんだよね。私はプンプン怒るけれど、そのたびに発散しているから、ストレスは溜まっていないよ。あとね、どんなに喧嘩の最中だとしても、喧嘩の理由と違うことで謝るべきことがあれば、「ごめんね」と言うし、どんなに小さいことでも「ありがとう」とも言うようにしているのを、りゅうちぇるは気がついている? 私は「ごめんね」と「ありがとう」は大切にしているかな。
りゅうちぇる もちろんわかっているよ! 僕は自分の見せたくないところや恥ずかしいところも含めて、自分のすべてをぺこりんにわかってもらうためにも、とにかく素で、変にかっこつけず、強がらずに、素直になることを心掛けているよ。最初から「自分のわがままな部分を直さなきゃ」と無理をするのではなく、まずは素で対峙して、「ここは直したほうがいいかも」とか「ここは甘えさせてもらおう」とか、相手の“許せるか、許せないか”のラインを知ったうえで、自分を変える努力をすればいいよね。
ぺこ このまま仲よし夫婦で、可愛いパパとママでいたいよね。
りゅうちぇる そう。まず家族が幸せじゃないと、僕は仕事もがんばれないので、第一に大事なのは家族を守っていくこと。リンクが生まれる前は刺激のある生活が楽しいと思っていたけれど、リンクが生まれてからは、仕事して、家に帰ってきて、早めにベッドに入るようになった。寝る前に友達のインスタのストーリーを見ると、「みんな遊んでいるな」「楽しそうで羨ましいな」とも思うけれど、僕は翌日の仕事のために早く寝る。リンクとぺこりんのために仕事をして生きているのが、僕のいちばんの幸せだから! 日々、リンクができることが少しずつ増えていくのを見るたびに、今まで経験したことのない幸せを感じているよ。愛を感じていないときは「なんで生きているんだろう」と、生きることに理由を求めがち。愛で満たされないときほど悩んでいるけれど、愛を知っていたら、その理由さえ探さない。だって、楽しいし幸せだから。人間は愛を知るために生まれてきたんだと、僕は信じているよ。
ぺこ ありきたりかもしれないけど、「愛は人生になくてはならないもの」。そのためには、まず自分を愛さなきゃいけないし、愛があるから、人にも優しくできるんだよね。愛は周りみんなを幸せにするし、私達家族も愛に満たされた人生を送っていきたいと思います!
●ぺこ(オクヒラテツコ)
1995年6月30日大阪府生まれ。モデル、タレント。2018年に第一子男児出産後も、雑誌モデルやアパレルブランド「PecoClub」のプロデュースなど、育児と仕事を両立。
●りゅうちぇる
1995年9月29日沖縄県生まれ。モデル、タレント、歌手など幅広く活躍。テレビやYouTube、SNSなどで情報発信中。
Photo_Yudai Kusano Styling_Erica Mimura(TRON) Hair_Miki Masue Make-up_Youca Interview_Akiko Takada Edit_Miki Kuwamori