エルメスの“アートなリング”で滝沢眞規子さんと始める本格ジュエリー選び

伊藤美佐季さんが手がけるスタイリングの持ち味は、見るものをハッとさせる大胆なジュエリー使い。唯一無二のセンスをもつジュエリーのプロに今聞きたい、固定観念にとらわれずに個性を磨く方法とは。一歩踏み出したジュエリーの選び方、つけ方を学ぶ新連載がスタート。

 

 

伊藤美佐季さん新連載 「今の私は、NOルール」Vol.1

【エルメス】シェーヌ・ダンクル・ヴェルソ

 

 本格的なジュエリー選びの第一ステップに私からまずお伝えしたいのは、"自分がワクワクできるかどうか"を大事にしてほしいということ。流行だから、リッチに見せたいからという基準で選んだジュエリーそのものを褒めてもらうより、それを楽しむいきいきとした自分を褒めてもらえたら、もっと嬉しいと思いませんか?

 それを踏まえて、連載のスタートに選んだのがエルメスのリングです。エルメスのジュエリーは、意思ある大人の女性がつけると知的さが際立つ、というのが持論。このリングも例外ではありません。まるで手元にモダンアートがあるようなグラフィカルなデザインが目を引きます。成熟した大人の女性なら、丁寧に手入れされたヌーディーな爪とこのリングがあれば、あとはなにもいらない。そのほうがリングのモダンさが引き立ちますし、なにより、経験を積んで深みを増した内面の美しさが立ってきます。その人のいきいきとした表情を引き出す、このリングはそんな力をもっているのです。今回の撮影でシンプルなシャツドレスに合わせたのも、そんな思惑があったから。

 今日はどの指にしよう、と思いを巡らせるのも楽しいと思います。好きなようにつけてみてください。予定調和じゃない遊びが、ワクワクをくれるのですから。ジュエリーは、自分を楽しませるもの。まずは、手元の景色から、その高揚感を味わってみませんか?

 

自分を楽しませるのは自分。
ジュエリーはそのツールのひとつ
   

マットなブラックセラミックと艶っぽいピンクゴールドのコントラストに心惹かれるリング。そこに、パヴェダイヤモンド煌めくリングをレイヤードして。リング(指先から)「シェーヌ・ダンクル・ヴェルソ」〈PG×DIA〉 ¥777,700 「シェーヌ・ダンクル・ヴェルソ」〈PG×セラミック〉 ¥687,500 シャツドレス ¥227,700(エルメス/エルメスジャポン)

※文中のPG=ピンクゴールド、DIA=ダイヤモンドを意味します

Profile

伊藤美佐季さん
スタイリスト、ジュエリーディレクター。豊かな発想力によるジュエリー使いに注目が集まる。その人の個性を引き出すスタイリングで広告、雑誌と幅広く活躍中。多くの女優からも支持が厚い。著書に『そろそろ、ジュエリーが欲しいと思ったら』(ダイヤモンド社)。
@jewelryconcierge_m

スタイリング/伊藤美佐季 撮影/土屋文護〈TRON〉 ヘア/shuco〈3rd〉 メーク/TOMOHIRO MURAMATSU〈sekikawa office〉 モデル/滝沢眞規子 取材・文/榎本洋子 編集/渋澤しょうこ

 

VERY NAVY 4月号『[新連載]伊藤美佐季さんの〝止まらない感性〟今の私は、NOルール vol.1』から
詳しくは2021年3/5発売VERY NAVY 4月号に掲載しています。
*掲載中の情報は誌面掲載時のものです。