2021年02月27日 12:30
/ 最終更新日 : 2021年02月27日 12:30
CLASSY.
菌ケア専門家が教える「免疫力」を下げる、3つのNGな習慣
新型コロナウイルスの流行により、一気にパワーワードに躍り出た「免疫力」という言葉。でも、具体的に免疫力って一体何なのか、いまひとつわかっていない人も多いのでは?免疫力を下げないためにやるべきことを専門家のみなさんに教えてもらいました。
話題の『腸活』は免疫を語るうえで欠かせない!
美容のために実践している人も多い腸活ですが、免疫のキープにも絶大な効果が。腸活のカギとなる「菌ケア」のプロフェッショナルに腸と免疫について聞いてみました。
腸は7割の免疫細胞が存在する最大の免疫器官!
免疫について考えるうえで腸はとても重要で、腸には体全体の約7割の免疫細胞が集まっています。口から入る食べ物は時には劣化していたり、必ずしも安全だとは限りません。そのため、腸内の免疫細胞が体にとっていいものと悪いものを選択してくれています。免疫細胞が活動するためには腸内にある菌が出す「酸」が重要。菌の中でも短鎖脂肪酸を出してくれる菌が「善玉菌」と呼ばれており、腸内の免疫細胞を活性化させることがわかっています。
コロナ対策と花粉症対策は実は同じだった⁉
アレルギーを起こすサイトカインに注意
アレルギー症状の緩和、改善のためには腸内環境を整えることが効果的ということはよく知られてきています。そもそもアレルギーは炎症や免疫に関わるサイトカインという物質が過剰に反応し嵐のように吹き荒れる状態「サイトカインストーム」といわれるサイトカインの暴走から引き起こされるのですが、サイトカインの暴走はコロナの重症化にも関係があるということがわかり始めています。つまり腸活は花粉症対策だけでなくコロナ対策にもなり一石二鳥だと言えるでしょう。
腸内環境を整えることは最強のアンチエイジング
腸内環境を整えることは女性にいいことばかり!
腸内環境を整えることは、ニキビ、肌荒れ、乾燥肌など美肌に効果を発揮するだけでなく、抜け毛や白髪など、髪の若さにも影響を与える最強のアンチエイジング。さらに女性にとってはPMS、生理痛、不妊などにも深い関わりがあることもわかっているだけでなく、口臭や体臭対策にも。また、腸活をすることで睡眠の質も上がり、睡眠の質が上がると腸内環境が良くなるというプラスのスパイラルを起こすことができます。
腸内環境を整えるための3つのポイント
NG❶菌を入れない
菌活はバランスが重要で、乳酸菌、ビフィズス菌、酪酸菌など、さまざまな種類の善玉菌を組合せて体に取り入れるのがポイントです。ひとつの菌だけが多い状態よりも、たとえるなら三国志のようにバランスよく勢力が保たれている状態が理想。発酵食品もヨーグルトだけを食べるというよりは漬物や納豆、味噌などを組合せて偏りなく。さらに言えばヨーグルトも同じ種類に決めず色々な種類のヨーグルトを食べるなど、菌の多様性を意識しましょう。
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NG❷菌と腸の働きを助けない
実は菌を体に入れるだけでは腸活にはなりません。菌のえさとなる水溶性食物繊維やポリフェノールを摂るようにすることが大切です。腸のぜん動運動を促進するために、自律神経を整えることも重要。睡眠と食事の時間を一定にしたり、寝る3時間前以降は水以外は口に入れず胃を空にすること、寝る2時間前までに38~39℃のお風呂に15分ほどつかることなどで、自律神経をスムーズに切り替えれば、腸にいいスパイラルを作り出すことができます。
NG❸菌の邪魔をする
菌の邪魔をしない食事を!食品添加物は腸内の善玉菌を減らしてしまうので注意。また、動物性の油脂、サラダ油、トランス脂肪酸も腸内環境を悪化させます。油ならえごま油、亜麻仁油などオメガ3の油を生で摂るのがおすすめです。主食も白いパンや白いごはんよりは、全粒粉や玄米を。清涼飲料水に入っている果糖ブドウ糖液糖も摂りすぎると腸管粘膜透過性が上がり、悪玉菌が出す毒素が腸から血液に入り、全身に巡ることでアレルギーや肌荒れの原因となるので気をつけて。
教えてくれたのは
KINS代表 下川 穣さん
歯科医師、医療法人理事長を経て、多くの人々の人生体験を向上させるため、KINSを設立。菌ケア専門家として全身の菌を最適なバランスに保ち、“体が生きる„ライフスタイルを実現する方法として菌ケアを世の中に広めている。 https://yourkins.com/ インスタグラムID @yutaka411985
イラスト/二階堂ちはる デザイン/大塚將生(marron’s inc.) 取材/加藤みれい