【HERS à table】料理家・野口真紀さんの日本ワイナリー巡り③

「家事や仕事が落ち着いたタイミングにワインを飲みながらリラックスするのが日課」という料理家の野口真紀さん。
大好きなワインをもっと知るために、日本各地のワイナリーを巡りをはじめたそう。
今回は、神奈川県の横浜にある横濱ワイナリーを訪問した話を伺ってきました。

【神奈川県・横濱ワイナリー】
2017年に、神奈川県・横浜の新山下にある日本一番小さく、一番海に近いワイナリー。
元町・中華街駅からすぐのところにあるので、東京からのアクセスも抜群。
観光や買い物ついでにふらっと立ち寄ることができます。
「小料理屋風の入りやすい雰囲気。ワイナリーを見学するなんでハードルが高いという人でも気軽に行けと思いますよ」

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もともとワイン好きであった代表の町田佳子さんが、40歳を過ぎてから独学ではじめた小さな都市型ワイナリーです。

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「ビルの1階にある店の奥に、大きなタンクが4つどーんと並んでいる様子に大興奮。こんな小さなところで、美味しいワインを作っているなんですごいですよね」

ここで、岩手や青森、山形など日本中から取り寄せたぶどうを一粒ずつより分けて発酵させ、醸造。
店内では試飲はもちろん、ワイナリーの見学も可能です。また、福島さんのりんごを天然酵母だけで醸して作ったシードルも好評。

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ワインをもっと身近に感じてもらいたいという思いから、横濱ワイナリーで作られる「ハマワイン」はすべてスクリューボトル。「いつでも手軽に飲めて劣化の心配が少ないので、ビールのようにさくっと飲めるのが魅力」

「今回、一番のお気に入りは『CIDRE 2018』。すっきりとした味わいながら、りんごの風味が口いっぱいに広がる逸品。今まで飲んだシードルの中で一番のお気に入りかも。サラダなどの軽やかな料理だけでなく、揚げものや肉料理にもぴったり。このシードルに合う料理を2品紹介します」

アボカドとプルーン、モッツァレラのサラダ
【材料】
(2名分)
アボカド…1個
プルーン…2〜3個
モッツァレラチーズ…適量
ライム…適量
オリーブオイル…適量
塩…適宜

1.アボカドは皮をむいて種を除き、食べやすい大きさに切る。プルーンは種を除いて食べやすい大きさに切る。
2.器に1を盛り、モッツァレラチーズを手でちぎって加える。
3.ライムを搾り、オリーブオイルを回しかける。塩で味をととのえる。

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豚バラと新じゃがの塩こしょう炒め
【材料】
2人分
豚バラ肉…150g
新じゃがいも…2〜3個
植物油…適量
塩、こしょう…適量
ラー油…適宜

1.豚肉は5mm幅に切り、じゃがいもは千切りにする。
2.フライパンに油を熱し、豚肉を炒める。肉の色が変わったらじゃがいもを加える。塩、こしょうで味をととのえる。3.器に盛り、好みでラー油をかける。

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【DATA】
横濱ワイナリー
住所:神奈川県横浜市中区新山下1−3−12
オフィシャルHP

【PROFILE】
野口真紀:料理研究家。料理雑誌の編集者を経て、現在の道へ。家族が喜ぶ栄養満点のおかずから、ワインに合うつまみまで、幅広いレパートリーを持つ。著書に『ぱらぱらきせかえべんとう』(アノニマ・スタジオ)など多数。Instagram:@makinoguchi1022

文・構成/高田真莉絵