【レシピ】ワインセラーローゼンタール 島田由美子さんのハルマキ100本ノック 11本目/100
「こんな食材、春巻きにならないかな?」など、
まずは最初に、100本すべての共通ルールです
- レシピは3本分の量で表記。
- フライパンを使用。※ここで使用しているフライパンは、直径26㎝のテフロン加工のものです
- 使う油は、大さじ4。フライパンが小さい場合は、これより少ない量に加減しましょう。
- 火加減は弱火から中弱火。じっくり揚げ焼きする感じです。
- 火を入れる時、ひっくり返す時以外は、なるべく触らない。下手に触らない方が、きれいに仕上がります。
- 巻き終わりの糊付けは不要。巻き目を下にして火を入れれば大丈夫です。
春巻きの皮は、モランボンの春巻きの皮を使っています。時にはゴツゴツした具を巻いたりもするので、破れにくく、かつ美味しい皮が理想。モランボンの皮は、ちょうどいい厚さで、パリッと仕上がるところが気に入っています。薄い皮を使う場合は、具材を巻く時や火を入れている時に破れないよう気を付けましょう。
11/100
「里芋と春菊の茎、桜えびの春巻き」
今回のテーマは「春菊を味わいつくす」。
連続2本ノックです。春菊は、「これ、同じ野菜?」というくらいに葉と茎の個性が違います。
そこを活かして2種の春巻きを作ってみました。一度で二度美味しい、春菊のふたつの顔をお楽しみください。
揚げ焼きした里芋のホクホク感と桜えびの香ばしさ、それだけでも美味しいのですが、春菊の茎を加えると、青味が効いて全体が引き締まります。春巻き以外にも、ちょっとしたアクセントが欲しい時に、みじん切りにしてハーブ感覚で使ってみましょう。チャーハンや炒め物、和えものなどにプラスしても。地味だけど、よい仕事をしてくれますよ。
【材料】(3本分)
- 里芋…小2個
- 春菊の茎…1把分(上写真・右)
- 桜えび…大さじ山盛り1 ※アンチョビでも代用可。その場合は、3枚(春巻き1つに対して、アンチョビ1枚)
- 春巻きの皮…3枚
- サラダ油…大さじ4
- 塩…少々
- クミンシード…少々
※アンチョビに代用する場合は、クミン塩は不要。味を見て、好みで塩を。
【作り方】
1.クミンシードと塩を混ぜておく。クミン塩と呼んでいます。今後、たびたび連載に登場します。割合はお好みで。
2.里芋は1個を縦6つ(2個で12個になるように)切り分ける。春菊の茎はみじん切りにする。
3.春巻きの皮の上に、里芋4個を2個ずつ横一文字に置き、春菊の茎と桜えびを散らして巻く。
4.フライパンにサラダ油を入れ、弱火で温めたら、春巻きを並べ、そのまま弱火でじっくり揚げ焼きする。
5.すべての面が、美味しそうな色になったら、火からおろして油を切り、2等分に切り分け、1のクミン塩を添える。
【合わせたいお酒】
里芋のホッコリさとおおらかな感じには、ゆるりと焼酎お湯割が楽しいです。麦でも米でもお好みで。
酒飲みの友、コリアンダーシードとクミンシード
クミンシードとコリアンダーシードは、お酒好きなら、揃えたい2大スパイスです。野菜、肉、魚、あらゆる食材に、少し加えるだけで「おつまみ化」してしまう魅惑のアイテムです。今後も、たびたび登場させていきます。ひと瓶買ってみませんか?
使い道に困ったら、HERS編集部(herself@kobunsha.com)まで。
動画でも紹介しています!島田さんによるコツなども聞けます!
【バックナンバー】
1本目:原木シイタケと生ハム、ゴルゴンゾーラの春巻き
【プロフィール】
島田由美子:ドイツワインと野菜料理を楽しめる「ワインセラーローゼンタール」店主。春巻きはお店の定番メニュー。季節によって、中身が変わります。
ワインセラーローゼンタール
住所:東京都中央区銀座8-7-11 ソワレ・ド・銀座第2弥生ビル8F
☎03-3574-8758
営業時間: 18:30~23:00
休:日、祝
公式サイト
撮影/牧田健太郎 構成/松本朋子