【佐藤アツヒロさんが語る】ポジティブ思考に変える方法

毎月、佐藤アツヒロさんが読者の悩みにこたえてくださる連載「こじらせ男子でなにが悪い」。様々な経験を経てきたからこその、アツヒロさんの人間力をもって、回答いただいています。ちょっとしたことで、ネガティブ思考になってしまうことは多々ありますが、そんなときに覚えておくといい、アツヒロ流のポジティブ思考法を今回はお届けします。

◆今回のテーマ

「ポジティブ」に生きたい！

◆アツヒロさんの回答

ネガティブ思考は「超慎重」ってこと！
捉え方をがらっと変えればいいじゃない

だってさ、プライベートぐらい本当は楽しくいきたいじゃない

　仕事とか、誰か相手がいるものに対して全力で取り組むと、プライベートはもう自分のために頑張れなくて（笑）。だから、正直、ちょっとプライベートネガティブな自分は自覚している。でも、そういうことをわかっているからこそ、自分をあげることにいろいろ挑戦中。自分で管理できるストレスはなるべくゼロにしたいし、若いころの大きな経験があるからこそ、ポジティブ変換は結構得意だと思うよ。

《ポジティブ変換ワザ①》「ネガティブ消去ボタン」

そのなかでも、常に再構築してきて自分も身につけたものなんだけど、「ないものはない」と、ネガティブなものをスパッと消すボタンのこと。人生の後半戦に入ったんだなと自覚して、あと何年こうやって元気で働けるんだろう？　と思ったら、ネガティブ思考だけでうだうだするのはもったいなくない？　可能性のあるほうに行きたいじゃない。ないものはないし、あるものはあるから。消しても戻ってきちゃったら、何度も何度も消してみるといいよ。そのうち、未練がなくなってくる。これが、俺なりの楽しく過ごすヒント、その１。

《ポジティブ変換ワザ②》「考えても意味ないんだった」と声に出して言う

正直、全部ポジティブでいればいいということではないのもわかってる。例えば、ネガティブなときに詞を書くとすると、いいものができたりする。ちょっとおちているほうが、あがるために書こうとするから……。それに、ネガティブって、とても慎重ってことでもあるから、危険なことから身を守れたりもするんだよね。いろいろ考えるから、柔軟に言葉を変えていけたりもするし……。ただ、いざ実行する！というときは、ポジティブ思考が必要。だから、ポジティブとネガティブ、両方の存在を自分で認めておくのも大切。ただ、その中でも、明らかに答えのないことをマイナスに考えてしまうときは、俺の必殺ワザ「お前、そんなこと考えても意味ないでしょ」と大きなひとり言作戦がおすすめ。言った自分に驚いて、はっと気づけるからね。

　ある程度は傷ついて、学ぶ時間も必要だし、落ちこんだときに頑張ることも大事だけど、最後は自分を精神的に守りたいよね。だから、今日は、そんな俺が生きるためにやってきた、言葉をポジティブ変換した例を紹介します。

《ネガティブワードをポジティブに変換すると……》

Q：「あなたって普通だよね」とは

A：「あなたって輪を乱さない、優しい気遣いやさん」

周りのみんなと共存できるように、ある意味、あたりさわりのないことを言ったりやったりして調和を保っている人だよね。こういうタイプの人も、世の中には絶対必要だと思う。俺は逆に「変だよね。独特だね」と言われることが多いけれど、そういうタイプももちろん、いていい。お互いに共存できたらいいんだよね。

Q：「生真面目すぎて面白くないね」

A：「思いやりがある平和主義者さんだね」

面白味があるとかないとかって、例えばなにかエッジをきかせたら、誰かが喜んで誰かが傷つくこともあるじゃない。そういうことをしないということは、思いやりがあるということだよね。自分もそういうところ、正直あると思うよ。ただ、生真面目さを出したところでつまらないなというところでは、適当な自分を演じるようになった。「そのままでいい」「普通でいい」「持つべきモラル（例えば挨拶や人への敬意など）を持っていればいい」と思うから、そのうえで場面・場面で適当になることも、あっていいと思うよ。

Q：「センスがない」とは

A：「言われた相手とジャンルが違うだけ」

必ずあなたの世界観と同じ人はいるからね。自分が楽しかったらいいじゃない。心の中で「ごめんね。ジャンルがあなたと違うから」と思えばいい。センスは個性でもあるからね。気にしなくていいと思うよ。