【LIFE STYLE】東京ホテルパトロール ホテル アロフト東京銀座
「東京アートパトロール」が好評のため? 今月から東京の新しいホテルをパトロールする「ホテルパトロール」も始めることになりました。ライター安西、改めましてよろしくお願いします。
近頃はお出かけもすっかりソロ行動が定番になってきました。そこで気がついたのは、友人達と連れ立っておしゃべりしながら街を歩いていた時よりも風景がよりダイレクトに目に飛び込んでくるということ。
東京は、見慣れた風景もあっという間に変わってしまうのが常。
私は「生まれ故郷・東京の原風景が無くなってしまう」という感情が元来薄く、それよりも新しい風景のインパクトにワクワクしてしまうタイプなので、最近の東京は本当に面白いです。
特にホテルラッシュ!
ラグジュアリーなホテルからビジネスホテルまで、今の東京は新しいホテルだらけ。
私が子供の頃は、ホテルというと「ハレ」の場で一張羅を着てちょっと緊張して出かける場所でした。
でも、最近のホテルは違います。
ヒールよりスニーカー、ワンピースよりデニムが似合うホテルばかり。ショッピングのついでに、ひとりで気軽にふらりと立ち寄るのがピタリとはまるんです。
その代表が銀座の「アロフト東京銀座」。
「アロフト・ホテル」はマリオット・インターナショナルが世界25以上の国と地域に170軒以上展開しているブランドで、日本では銀座が初進出。
テーマは「アートとミュージックをテーマにした新世代のライフスタイルホテル」。この場合のアートはもちろん現代アートで、ミュージックもクラシックじゃなくて〝気鋭のアーティストをフィーチャー〟です。
立地は銀座の昭和通り沿い、三原橋交差点から新橋方面に向かって2分ほど歩いた右側。ブランドショップの立ち並ぶ銀座の中心と歌舞伎座のある東銀座、その先の築地市場、オフィス街の汐留、それぞれの街の人々が行き交うミックス感を感じられます。
エントラスをくぐるとロビーラウンジが広がり、その右手にあるのが「W XYZ® BAR/バー」。
こちらのバー、インテリアのテーマはエクレクティック(Eclectic :古今東西の折衷)。
中央にビリヤード台が置かれて、どこか懐かしい感じがして寛げるムードです。
私はここで暫くひとり時間を楽しみましたが、wi-fiは爆速、席と席との感覚もゆったりとしていて、ドリンクメニュー豊富。程よくフレンドリーでいて繊細なサービスでした。
ひとりで仕事の合間に訪れたので、入ってすぐにwi-fiアドレスを尋ね、席に着くと同時にノートパソコンと資料を広げていたのですが、オーダーしたアイスカフェオレをテーブルに置く際には「wi-fiは大丈夫でしたか? 万が一コップが倒れてしまうと大変なので、グラスを遠くに置きますががいいでしょうか」と声をかけてくれました。
アートピースが展示されているロビーラウンジ。ゆったりとしたビッグサイズのソファーが用意されているのは希少。
中央にビリヤード台が置かれているので、席と席との間はおのずとゆったり。
ハッピーアワー(平日15時〜19時)には生ビールやカクテル各種がリーズナブルに。
メインのレストランになるのが、2階のオールデイダイニング「The WAREHOUSE」。あのザハ・ハディッドが、イギリスのインテリアブランド「トム・ディクソン」のためにデザインしたという照明が使われた個性的なインテリアです。
客席は大きな窓のある客席エリアは明るく、開放的な雰囲気。
料理はフレンチをベースにしたコンテンポラリーなコースのほか、アラカルトにはカレーやカツサンド、ラーメンなども日本の洋食系のメニューもあり和洋折衷で楽しめます。
壁一面のアートが印象的な「The WAREHOUSE」
そして16階まである建物の屋上にあるルーフトップバー「Roof Dogs」。
目を引くのが、このバーのために吊り上げて設置したというシルバーのフォルクスワーゲンのバン。28席という程よい広さのスペースで穴場感あり。バンコクや上海のホテルのルーフトップバーから望むダイナミックな景色とは異なる、東京らしいミニマムな眺めが和むのです。
夕暮れ時に是非訪れてほしい「Roof Dogs」
冬季は、飲食を1Fのバーからテイクアウトするスタイルでの営業です。
コンパクトなサイズ感でホテル全体にキャラが立っているので、少しの時間を過ごすだけでいい気分転換になりました。
総客室数は205室。(バスタブ付き4室、シャワーのみ201室)
次回は同じく銀座界隈の新顔ホテルを紹介します。
【DATA】
アロフト東京銀座 / ALOFT TOKYO GINZA
東京都中央区銀座 6-14-3
☎︎03- 6278-8122
https://www.marriott.co.jp/hotels/travel/tyoal-aloft-tokyo-ginza/
※レストランの営業時間やメニューは状況に応じて変わります。
【PROFILE】
安西繁美
女性誌やカタログで編集・ライターを四半世紀ほど。ホテルデビューは両親が結婚式を挙げたホテルニューオータニ。若かりし頃の思い出は大抵プリンスホテル絡み。東京以外で好きなホテル心のベスト3はミラノのディアナ マジェスティック、ベツレヘムのザ・ウォールド・オフ、直島のベネッセハウスです。