モテるって大事? 20代女子に伝えたい選ばれるより”選ぶ人生”の魅力

相手から嫌われないためにと自分らしさを抑えたり、親が言う通りに仕事を選 んで後悔したり…。自分の意思がないと受け身になり、余計自信をなくして負のスパイラルに。選ぶ人生を歩む先輩たちからの愛あるアドバイスを参考にして選ばれるより”選ぶ”人生を!

「付き合わない」ことを選んだ初代パチェロレッテ 福田萌子さんの金言

福田萌子さん

モデル、スポーツトラベラーなど多方面で活躍。婚活サバイバル番組『バッチェロレッテ・ジャパン』で初代バチェロレッテを務め、その佇まいが話題に。

“20代前半は「恋をしている」というより経験値を上げている感覚”

今振り返るとAround20歳の時の恋愛は経験値の一つとして受け入れていましたね。「恋をしていた」というよりも「学んでいた」という表現が近いのかも。自分自身のこともまだ知らない20代。JJ世代の恋愛はたとえ短くても、上手くいかなくても全然問題ない。どれだけ深く、彼と対話できたかだから。どんどんトライして自分がどんな人を求めているのかを見つけて。

”いろんな経験をして自分を知ることで初めて、選び選ばれる人になれる”

周りに流されるということは、まだ自分の好みを知らないから。恋もキャリアも、他人の意見を自分の軸にするのではなく、いろんな経験をして自分の軸を作り上げる作業が大切。あらゆる経験が自信にもつながります。「選ぶ」も「選ばれる」も実は対等で選ばれることも重要。だからこそ自分を知っていて、ブレない軸を持っている人はきっと魅力的に映るはず。

”「選ばない」も選択肢の一つ。だって私の人生だから”

人生という移ろいゆくもののなかで、感情はその時々変化していくもの。バチェロレッテでは、「選ぶ」「選ばない」以外にも、たくさんの選択があったと思う。ただ、本来の目的の〝結婚〞に立ち返り、将来のことを考えた時、私の結論は「選ばない」でした。自分が何を求めていて、何が好きなのかを把握することが、自分に嘘をつくことなくベストなアンサーに導いてくれるはず。

「結婚」を選んだ東大卒VERY専属モデル 申真衣さんの金言

申真衣さん

1984年生まれ。東京大学を卒業後、外資系証券会社を経て、ベンチャー企業の取締役に就任。現在はVERY専属モデルとしても活躍中。11月末に第2子を出産。

”理想の相手にモテるため、まず自分を知ってどんな人が好きか把握する”

自分がどういう人にモテたいのかが不透明なうちは、多くの人から好かれるためにらしくない選択をしがち。私も20代前半はふわっとした巻き髪にひらひらスカートを着てみたり、無理して彼に手料理を作ったり。取り繕うとあとで自分がしんどくなるだけ。タイプじゃない人に好かれて時間を無駄にする可能性も。まずは自分を知り、どんな人に好かれたいのかを見極めて。

”自分に負荷がかかっている状態で結婚を決断するのは危険”

結婚や出産の時期を決断するのって難しいですよね。タイミングは人それぞれで正解はないのですが、ひとつだけ言えるとしたら、自分に負荷がかかっているときに決断をしないこと。「仕事が嫌だからとりあえず結婚しよう」というのは目が曇っている瞬間で、逃げ道として結婚を選択する可能性もあるのでやめた方がいいと思います。

”結婚はゴールではなく、人生の新たなステージの始まり”

結婚=ゴールではなくて、人生の新たなステージの始まりだったなと思っています。結婚したら自動的に幸せになるわけじゃなく、心地よく支え合える関係性をゼロから作り上げるために、お互いのすり合わせが始まります。家族というチームが上手く回る方法を試行錯誤しながら探し続けなくてはいけないから、結婚しても努力は必要です。

「離婚」を選んだタレント SHELLYさんの金言

SHELLYさん

1984年生まれ。14歳でモデルデビュー後、タレント、MC、キャスターなど幅広く活躍。VERYで執筆中の連載コラムも人気を集める。4歳と2歳の女のコのママ。

”頑張らなくていい、と気づけた瞬間に視野が広がりました”

離婚を切り出された時、自分の中では〝夫との関係を修復する〞選択肢しかないと思い込んでいたのですが、夫婦カウンセラーの「何をそんなに頑張っているの?」の一言で、頑張らなくていいのかなと気づけたんです。その時初めて離婚後の人生を想像でき、意外と大丈夫かもと。結婚はその人と生きる選択、離婚はその人と生きない選択。離婚の扉を開いてみると意外と別世界ではなく、今は「よくやったな」と誇りに思える選択ができたと思っています。

”経済力がないと〝選べる人〞になれない現実を知って欲しい”

父親の養育費の支払いが義務化されていない上に、女性の収入が低いこともあり、日本のシングルマザーの貧困率は高め。だから家庭に入ってもいつでも仕事復帰できる職場を選んだり、資格を取得したり、と保険をかけておくことは重要。経済的自立がないと離婚を選択することが難しいという現実を知っておいて欲しいです。

”失恋して凹んだ時はまた素敵な恋ができる! と気持ちを切り替えて”

失恋ってどーんってどん底まで落ち込みますよね。私も最近それを味わったので覚えています。でもつい先日、離婚前から何度も見ていたラブコメを見返した時、「私もまた恋愛のウキウキを味わえるってこと?」って感じた瞬間があったんです。落ち込んだ先には素敵な恋愛が待っている、と気持ちを前向きに切り替えることも忘れないで!


イラスト/green K 取材/坂本結香、川端宏実、大塚悠貴、望月海帆 編集/藤倉奈々