【HERS à table】料理家・真藤舞衣子の「美味しい」を選ぶ目⑤
料理家・真藤舞衣子さんが、日々の生活で見つけた、
料理をより楽しく! おいしい!ものにする“食材”を紹介する連載。
食材とそれを使って作るひと皿を真藤さん目線で伝えていきます。
Vol.5
「赤こんにゃく」
実は年に2回は必ず行くほど滋賀県好き(笑)。
美食の宝庫で、美味しいものを求めに訪れています。
滋賀県の中でもよく伺うのが、「比良山荘」。
朝ごはんがとっても美味しく、それを目当てに必ず宿泊しています。
絶品のお粥に地元の食材を使った付け合わせが楽しみなんです。(コロナ禍で今は宿泊を受け付けてません)
そこに必ず出てくるのが赤こんにゃく。ここの炊いた赤こんにゃくが絶品なのです。
こんにゃくというとグレーや白いのが一般的ですが、近江八幡でこんにゃくというと赤色。
これは織田信長の派手好きが高じて作られたとも言われている(!?)逸品なんだそう。
インパクトのある赤色。
最初は着色料?と思われますが、「三二酸化鉄」という成分によるもの。
赤色を出すための食品添加物で、鉄の一種なんです。そのため赤こんにゃくには一般的な板こんにゃくと比較して、鉄分が豊富に含まれおり、こんにゃくの食物繊維やカルシウム、そして何と言っても低カロリーというとても嬉しい食材の一つなのです。
今回は普通に炊くのではなく、お酒のおつまみにもなるように、「赤こんにゃくのアーリオオーリオ」にしました。
フライパンにちぎったこんにゃくと水を一緒に入れて沸騰させ、2〜3分ほどあく抜きをする。湯切りしてからまたフライパンに戻してオリーブオイルで2分ほど炒めます。
そこに鷹の爪とにんにくのみじん切りを入れて弱火でさらにじっくりと焦げないように炒め、香りが立ってきたら塩糀を入れて味を調えて出来上がり。
塩糀の代わりにお醤油でも美味しいですよ。しみじみとこんにゃくの食感を味わうことができます。
栄養豊富なヘルシーフードの発酵おつまみ、いかがでしょうか?
この御時世でなかなか滋賀県に行くことができなくなってしまったので、まとめ買いをすることに。ネットでも買えますが、都内だと滋賀県のアンテナショップなどでも購入することができます。
【DATA】
株式会社奥村佃煮
赤こんにゃく
330g
原材料 :こんにゃく芋(国産)
販売価格:¥250(税別)
https://okumura-tsukudani.com
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【PROFILE】
真藤舞衣子
カフェ「my-an」(山梨市)オーナー。料理教室主宰、レシピ開発ほかYBS山梨放送「てててTV」はじめTV、ラジオ出演も。著書に『からだが整う 発酵おつまみ』(立東舎)ほか多数。
Instagram:@maikodeluxe