この生理痛、本気でなんとかしたい!|体の外からできること編
寒くなると体が冷えて、いつも以上に辛くなることも多い生理痛。鎮痛剤でやり過ごすだけでなく、東洋医学的なアプローチで痛みのもとを探ってみたら、憂鬱な生理痛とさよならできるかもしれません。予約の取れない治療室として話題の「アシル治療室」主宰・若林理砂さんに、誰でもできる生理痛ケアについて教えていただきました。
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まず最初に――婦人科には行ったことはある?
生理痛や生理前のイライラ、体調不良(PMS=月経前症候群)に悩んでいる人は多いと思いますが、まずは質問。婦人科に行ってドクターに相談したことはありますか? 「毎月のことだからしょうがない」と見過ごしている生理痛は、子宮内膜症や子宮筋腫といった病気が原因になっていることもあります。生理痛が気になる場合はまずは一度、婦人科を受診することが大前提です。
ペットボトル温灸でツボを温める!
生理痛の原因はいろいろ考えれられますが、子宮内膜症や子宮筋腫といった病気が原因ではない場合は冷えによるもの、また東洋医学的な考え方では「気血(気や血液の流れ)」の量が低下することによっても生理痛が起こります。ダイエットなどをしていて食事の量が絶対的に少なかったり、体脂肪率やBMIが低すぎると「気血」の量が減り、生理痛やPMSが重くなる傾向があります。冷えや「気血」の量の低下が原因の生理痛には「ペットボトル温灸」が効果的です。
必要なのはHOT用ペットボトルと水だけ!
つまようじ鍼でツボを刺激する!
生活習慣の乱れなどにより、血液の流れが滞っている状態=「瘀血(おけつ)」も生理痛の原因になります。生理中に刺すような痛みがあったり、レバー状に固まった月経血が出る場合はこのタイプと言えるでしょう。肌がくすんでいる、目の下にクマができやすい、頑固な肩こりなども瘀血の特徴的な症状。瘀血による生理痛はつまようじでツボを刺激することで改善できます。
必要なのはつまようじと輪ゴムだけ!
お話を伺ったのは
若林理砂さん
臨床家・鍼灸師。高校卒業後に鍼灸免許を取得、早稲田大学第二文学部卒。自身が主宰する「アシル治療室」での鍼灸治療のほか、東洋医学や武術を学ぶ「Studio Libra」も運営。「東洋医学式 女性のカラダとココロの『不調』を治す養生訓」など著書も多く、女性を中心に幅広い層から支持を集めている。※現在、若林さんの治療室では新規の予約はお受けてしていません。
イラスト/雨月 衣 構成/CLASSY.編集部