まるでニューヨーク!全館ペットフレンドリーなラグジュアリーホテルが誕生

2020年10月2日、東京・西新宿に「キンプトン新宿東京」がオープンしました。西新宿エリアにインターナショナルブランドのホテルがオープンするのは26年ぶりなのだそうです。1994年にオープンした「パークハイアット東京」以来、ということになりますね。そして、ラグジュアリーライフスタイルブランド「キンプトンホテルズ&レストランツ」が運営するホテルとしては日本初となります。

 

2Fにある「ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ」。バーカウンター、テラス席もあります。

 

ラグジュアリーブティックホテルの先駆けと評されるホテル

1981年、米・サンフランシスコで開業したキンプトンは、デザイン重視のコンセプトホテルで、ライフスタイルブランドデザインの先駆けと言われています。今回、ニューヨークのアートシーンにインスピレーションを受け、新宿という街のエネルギーを表現したという「キンプトン新宿東京」のスタイリッシュなインテリアとアートは要注目です。

 

「キンプトン新宿東京」のゲストサービスは“とんでもなくパーソナル”!

そして、デザイン性だけでなくこのホテルを有名にしたのが「Ridiculously Personal=とんでもなくパーソナル」なゲストへのサービス。とんでもなくパーソナルとは具体的にはどんなことでしょうか?・・・「キンプトン新宿東京」の総支配人、ネイザン・クック氏の体験をご紹介します。

総支配人、ネイザン・クック氏と愛犬、ウィペットの“ウィラ”。2Fの「ディトリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ」にて。

以前、出張でロサンゼルスにある「キンプトン ラ ピア ホテル」に滞在したときのこと、東京に置いてきた愛犬・ウィラのことが気がかりで、寂しさも感じていたクック氏。部屋に入ってみると、“ウィラと会えなくて寂しいですね”というホテルからのメッセージとともに、ウィラの似顔絵が置かれていて感激したのだとか。

とんでもなくパーソナルなサービスとは、ゲストを驚かせるくらいの細やかな気配り、思いやりということなのですね。

 

日本では希少、全館ペットフレンドリーなホテル

クック氏の愛犬の話が出ましたが「キンプトン新宿東京」の注目ポイントの1つが“ペットフレンドリー”。犬を飼っている私としては全館ペットフレンドリーという方針は嬉しい限りです。カフェやレストランにも、もちろん連れて行けます。ペットとの宿泊はエグゼクティブキング以上ですが、欧米のようにペットと一緒にお茶や食事の時間を過ごせるホテルは貴重です。

イラストのモデルはクック氏の愛犬“ウィラ”。

東京の“今”を感じさせる16ブランド150のアイテムを揃えたコンセプトストアでは「PEGION」のドッグアイテムや、ホテルのエントランスで香る「TOBALI」のフレグランスキャンドルなどが購入できます。

 

ニューヨークのアートシーンにインスパイアされたインテリア

1Fにある「ザ・ジョーンズ カフェ&バー」は、まるでニューヨークにいるような気分になれる場所。日本初上陸のニューヨークのコーヒーショップ「バーチコーヒー」やニューヨークスタイルのフードが味わえます。

具体的には、ニューヨークのグレート・ジョーンズ・ストリートにあるようなカフェをイメージしたインテリアだそうです。照明や家具がかっこいい!グレート・ジョーンズ・ストリートといえば、この通りにあったアンディ・ウォーホル所有のスタジオで、ジャン=ミシェル・バスキアが1988年に亡くなるまでの約5年間、作品の制作をしていたことが知られています。

“アート”も「キンプトン新宿東京」の個性をかたちづくる重要な要素で、そこから溢れる自由なエネルギーがスタイリッシュな雰囲気につながっているのを感じます。

正面入り口を入ったところにあるdee-words(猪本大介)作の「Okaeri」。“おかえり”を意味する世界のさまざまな言葉が描かれています。
一人ずつ異なる言葉が描かれたスタッフのスニーカーも素敵ですね。 ペットも一緒に宿泊できるプレミアスイートキング。52平方メートル、窓の外に広がる代々木公園や新宿中央公園の眺望を楽しめます。

日本をイメージした客室の家具やスペースもユニーク

客室のインテリアはベージュを基調にした明るくて優しい雰囲気ですが、ウッドやガラス、アイアンなどの素材感や家具のブラックがアクセントになってほどよくスタイリッシュ。お弁当箱をイメージしたクローゼットやかんざしをイメージしたという照明など、日本のイメージをインテリアに取り入れているところもユニークです。

お弁当箱をイメージした機能的なクローゼット。ルームウエアの浴衣は、アーティスト高橋理子氏のデザイン。“ルルレモン”のヨガマットもセットされています。
日本のかんざしをイメージしたというベッドサイドの照明。

6:30から23:00まで営業してるので、友だちとちょっとお茶を飲みたいというときにいつでも使える「ザ・ジョーンズ カフェ&バー」、厳選された食材でニューヨークの多様性を表現したメニューが味わえるモダンブラッスリー「ディストリクト ブラッスリー・バー・ラウンジ」も魅力的です。私たちの日常を豊かにしてくれる“食”も十分に楽しめる個性派ホテル。ペットという大切な家族も一緒に気軽に訪れてみてはいかがでしょう。ニューヨークに旅する気分で。

Profile

キンプトン新宿東京

東京都新宿区西新宿3-4-7
03-6258-1111(代表)
客室:151
料金:1泊1室¥85,000(税・サ別)〜
https://www.kimptonshinjuku.com/jp/

取材・文/齋藤素子

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