今回は、【あと片付けが楽になるうつわ収納】と題して、我が家の食器収納を例に収納のポイントをご紹介いたします。
あと片付けって何事も面倒くさいですよね……。整理収納アドバイザーという仕事をしていると、マメで几帳面だから片付いてるんでしょ?と思われることもしばしば。
確かに、私は昔から収納のことを考えるのは好きですが、収納を考えるきっかけはいつも『もっと楽できないかな?』という、どうにかこうにか楽したい!の気持ちが強いからな気がします(笑)(テスト勉強からの逃避で部屋の模様替えをしたりもしていました!)。
そんな私が最近よく考えているのは、
【しまいやすさ】から考える【取り出しやすさ】
取り出しやすさと、しまいやすさ。この二つは同じようで同じではないんです。そして、どちらか一方だけ考えても、結局本当に片付けやすい収納にはなりにくい……。
細かく分類して収納すると、わかりやすいし取り出しやすいけど、しまう際に手間がかかって、めんどくさい……家族は元に戻してくれない……ってことはありませんか?
そこで今回は、取り出しやすくて使いやすい、食器収納のポイントを4つご紹介します。《しまいやすさ》を考えながら、読み進めていただければと思います!
◆ポイント1◆
引き出し収納は上からパッと見てわかりやすく。
《中ぐらいの平皿収納》
引き出しがフルオープンではないので、よく使う中ぐらいの平皿は手前に立てて収納。余った奥側のスペースに、たまに使う、スタッキングできるうつわを配置。 平皿系を平置きする場合だと、どうしても異なる種類のうつわを重ねて収納する部分も出てきますが、立てて収納すれば、取り出すときもしまうときも、手間がぐんと減るのでおすすめです。
《小~中ぐらいの小鉢やサラダ用のうつわ収納》
小鉢や少し深さのあるうつわは、重ねて収納。その際、指や手の甲のサイズを考慮して、ゆとりをもって配置するのがポイント。何かを取り出す・しまう際に、他の何かを移動する手間がかからず、出し入れが苦になりません。
《キッチンカウンター側最下段のうつわ収納全体》
引き出しを開けたときに、上から中身がぱっと見て把握できることはとても大事。 自分はもちろん、家族が見てもわかりやすくなり、食器の片付けや、『取り皿用に○○出しといて~』などお願いするときも楽チンです(笑)。家族にいちいち聞かれる…という手間も削減できちゃいます。
◆ポイント2◆
1つの棚板に重ねるのは1つのシリーズ
この扉内は棚板がないスペースだったので、カラーボックスをDIYした時に出た端材でコの字ラックを自作。異なる種類の食器をじかに重ねるよりも、できれば棚板やコの字ラックなどで区切った方が、日々の使い勝手は格段によくなりますよ。
◆ポイント3◆
絶妙なゆとりスペースが気持ちのゆとりも生む♪
上部に少しゆとりをもつことで、片手でもさっと取り出せるように配置。
すごく地味なポイントですが、実はこの上部の絶妙なゆとりスペースは、普段使いのモノであればあるほど、出し入れのしやすさにかなり関わってくるので、ぜひ意識してみて欲しいポイントです!
◆ポイント4◆
サイズが大きく深さがない平皿や丸皿は立てて収納
以前は、一番大きなサイズのうつわは平置きしていた我が家。異なる種類をいくつか重ねて収納していたために、少し取り出しにくく、お気に入りなのにたまにしか使えていない……となんとなくモヤモヤしていました。
そんなあるとき、ふと閃いて配置換え。
ファイルボックスやファイルスタンドで仕切って、ランチョンマットやオーブン用の天板など、大きいモノと同じ場所に配置するようにしたら、ストレスなく使えるようになりました!
取り出しやすいと、使いたい時にすぐ使える。
しまいやすいと、また使いたいと思える。
もちろん、モノや収納スペースによって、必ずしもすべてがポイントに沿って収納できるわけではないので、自分の中で妥協点を見つけて、『まぁここは例外でいっか♪』と、柔軟に考えることも大事かと思います。
モノを元に戻すことが苦ではなくなる【しまいやすい】
自分や家族にとっての【しまいやすさ】はどんな感じ?といった視点から、ぜひ収納を考えてみててくださいね!
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田口愛佳
整理収納アドバイザー